この人の物語 えひめ

100人いれば100通りの人生がある。老いや病気、大切な人との別れなど、誰の身にも起こりうるけれども、同じことは二つとない。一人に一つずつ紡がれていく、泣いて、笑って、懸命に前を向いた物語。まずは、パーキンソン病を患って四半世紀になる女性から―。

今年数えで99歳になった藤谷忠義さん。「ばあちゃんは、おすしを作るのが上手で、おいしかったんよ」―千鶴野さんのことを話すときは、いつも笑顔になる
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- 2021/2/18 第4部 紀寿に向かって<4>愛情注いだ「孫育て」 「よく働かされたけど、大事にもされましたね」。今年数えで99歳になった伊予市の藤谷忠義さんは、仕事人生をこう振り返る。鉄道会社を定年退職後……
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- 2021/2/11 第4部 紀寿に向かって<3>評判のおしどり夫婦 終戦後、約2年かけて心の平穏を取り戻し、鉄道会社に就職した伊予市の藤谷忠義さん。入社すると上司に親戚がたくさんいて面食らった。その中の1人……
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- 2021/2/4 第4部 紀寿に向かって<2>荒れた心 静めた恩人 「数え年99歳」の伊予市米湊の藤谷忠義さんは、温和で世話好きな人柄で知られる。だが、終戦直後は過酷な体験に心が耐えられず、荒れていたという……
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- 2021/1/28 第4部 紀寿に向かって<1>感謝と恩返し 今なお 今年もまた、家族に囲まれ穏やかな正月を迎えた伊予市米湊の藤谷忠義さん(97)。1923(大正12)年生まれ、自分の年齢は「数えで99。10……
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- 2020/10/1 第3部 一人じゃない<5>夫が残した優しい縁 「夫にはやりたいことがまだ、たくさんあったみたいです」。内子町の武田イセ子さん(66)は振り返る。2001年にがんが見つかった時、夫の光保……
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- 2020/9/24 第3部 一人じゃない<4>3兄弟 頼れる助っ人 「暑いからお母さんは日陰で休んどいて」「はーい。私は『監督さん』だからね。2人が手抜きしないか、ここから見てるよ」―。8月初め、内子町の山……
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- 2020/9/17 第3部 一人じゃない<3>教え請い手探り農業 「柿畑は合わせて5反半(約5500平方メートル)。他にキウイに梨に栗。お米は自分たちが食べる分だけ。それから夫が好きであちこちに植えたヤマ……