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岐路の被災地 福島原発事故・現地ルポ

2011年の東日本大震災から11日で満8年を迎える。東京電力福島第1原発事故で放射能に汚染された福島県の被災地では、元の暮らしを少しでも取り戻そうと、官民挙げた復興への取り組みが続く。だが、未曽有の原子力災害で被った痛手は想像を絶し、復興は国が意図するようには進んでいない。時を経るにつれ、新たな問題も次々と生まれている状況だ。
本紙でコラム「福島通信」を連載中の放射線衛生学者で獨協医科大准教授の木村真三氏(51)=鬼北町出身、福島県郡山市=の案内で2月下旬、昨年に続き福島県飯舘村に入り、原発事故に翻弄(ほんろう)される被災者の思いや福島の今を見つめた。

格調高い飯舘村民歌が彫られた石碑の隣で、線量計が放射能汚染を告げている=2月25日午後、福島県飯舘村
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- 2019/3/13 <4>避難先から帰村(下)飯舘の再生へ 半歩でも 福島県飯舘村佐須地区から同県伊達市の伊達東仮設住宅に避難した菅野栄子さん(82)は、放射能に関する本を読み、シンポジウムに参加するなど積極……
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- 2019/3/12 <3>避難先から帰村(中)村の仲間との生活望む 「よっちゃん」こと菅野芳子さん(81)は、東京電力福島第1原発事故から間もない2011年3月17日、息子たちの強い勧めに応じ、義父勇さん(……