八幡浜市は人口減少などの長期的な課題に加え、近年は大規模化する災害や産業の衰退などの対応にも迫られている。１次産業や港が栄えたかつてのにぎわいを、どう再生し維持するか。１１日告示、１８日投開票の市長選を前に、課題を探った。

新たな埠頭やフェリーターミナル（中央）の建設が進む八幡浜港。港や道路の利便性向上を、市内のにぎわい創出に結びつける施策が必要だ

• 2021/4/9＜下＞港湾の利活用　埠頭・道路　進む整備　地元消費へ誘導が必要　人口減少や高齢化が進む八幡浜市で一つ、明るい数字がある。八幡浜港と大分県を結ぶフェリー便の運航実績だ。２０１９年の取扱貨物量は最多１４５１万トン。２０年は新型コロナウイルスの影響で激減したが、それまでは１６年以降乗降車両、人員も増え続けていた。隣県との交流人口拡大を市内での消費拡大にどう結びつけるかは、まちの未来を左……