「仮置き」の核燃料 乾式貯蔵施設の視察から

四国電力は伊方原発の使用済み核燃料貯蔵プールの空きが減ってきたことを背景に、使用済み核燃料を金属容器に収容する「乾式貯蔵施設」の設置検討を表明した。燃料を自然の空気循環で冷やすため電力が要らず安全性が高いとされる一方、実質的な最終処分になるとの懸念も指摘される。6月上旬、2001年から同施設を運用する日本原子力発電(原電)の原発が立地する茨城県東海村を訪れた。核のごみの「仮置き場」への村民の不安や四電の同施設の行方を探った。

乾式貯蔵施設などについて中村時広知事(右)に説明する四国電力の佐伯勇人社長=2016年12月、県庁