小さな背中を押す人 えひめ病弱児・家族支援

病気や障害のある子どもと家族を支える、認定NPO法人「ラ・ファミリエ」(松山市室町)。その相談窓口であり自立支援拠点の「ジョブサロン」(同市問屋町)では、医療・福祉・教育・就労の多分野をつなぎ、子どもと家族の人生を支援している。優しく力強く子どもたちの背中を押し続ける、自立支援員でサロンマネージャーの西朋子さん(49)を中心に、患者・家族や医師、支援者を含めた「ファミリエ(フランス語のファミーユ=家族の造語)」の日々を紹介する。

昨年7月、全国の交流会で鹿児島を訪れた塩見元康さん(右)と大久保博さん。明るく楽しそうな雰囲気が伝わる=ラ・ファミリエ提供
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- 2020/11/23 <9>「先輩」の後押し 頼れること 自立の一歩 「私も同じような病気だけど何とか生きてこられたので…大丈夫ですよ」。病弱児・家族支援の認定NPO法人ラ・ファミリエの相談拠点「ジョブサロン……
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- 2020/11/21 <8>児から者へ 人生を決めるのは本人 「娘の困りごとが、今の私をつくってくれたんだと思う」。2015年11月、難病や障害がある子や家族の県内自助グループ・NPO「ティンクル」を……
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- 2020/11/20 <7>応援団を増やす 先生は学生、苦闘しつつ 「ペンを持つのがしんどいみたいで、口頭で答えてもらったり回答欄を広く作ったり工夫しました」「左耳が不自由だから、話しかけるのは右から」「最……
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- 2020/11/19 <6>「育つ権利」 学びと遊び 病室で家で 「勉強の遅れを取り戻したい」「友達と一緒に進学したい」―。長期入院中の子、復学したが不登校になった子、体調不良を抱えて受験に臨む子。病気や……
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- 2020/11/17 <5>きょうだいも 「いい子」の痛み癒やす ゲームをして、お菓子を食べて走り回って。病弱児・家族支援の相談拠点「ラ・ファミリエ ジョブサロン」に1月、にぎやかな声が響いた。交流会「き……
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- 2020/11/16 <4>どんどん出向く どの子も取り残さない 「相談員在室中 お気軽に」。愛媛大医学部附属病院(東温市志津川)の、小児科外来近くの面談室。週1回、家の形の小さなプレートが掛かる。病弱児……
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- 2020/11/14 <3>つかず離れず 親子見守り ともに歩む 「絵日記、見たよ」「一緒に仕事する運命やったんやね」。出産後すぐに送られてきたメッセージは、さらりと明るかった。「大変だね、とかじゃなく、……