• 東予

  • 中予

  • 南予

%はの降水確率

HOME > 八幡浜市長選
  • [PR]

八幡浜市長選

八幡浜市長選 ニュース

  • 八幡浜市長に大城氏 高橋氏を破り再選 185票差 投票率71・16% (2013年04月22日)

    八幡浜市長選挙で再選を果たし、万歳する大城一郎さん(左)=21日午後10時半ごろ、八幡浜市昭和通の事務所(撮影・山本憲太郎)
     任期満了に伴う八幡浜市長選挙は21日、投開票され、現職の大城一郎氏(48)=無所属、若山=が1万1219票を獲得し、前衆院議員で新人の高橋英行氏(41)=同、裁判所通=を185票差で破り、再選を果たした。投票率は71・16%で2009年の前回に比べ3・86ポイント減少した。

     05年に旧八幡浜市と旧保内町が合併してから3回目の市長選で、前回に続き2回目の選挙戦となった。「40代対決」として選挙ムードは一定の高まりをみせたが、農林水産業振興などの経済政策に明確な違いが見られなかったこともあり、投票率は伸びなかった。
     大城氏は、自民党の地元選出国会議員や県議らの支持を受け、政権与党とのパイプや1期4年の実績を強調し、有権者の支持固めを図った。公約に、今月オープンした道の駅「八幡浜みなっと」を起爆剤とした地域振興や、過疎・高齢地域の交通確保対策、災害に強いまちづくりなどを掲げた。
     地元の建設業界団体やかまぼこ組合などからの推薦も受けた。
     高橋氏は、国会議員としての経験や人脈、若さを前面に出した選挙戦を展開。公約として、市民の声を直接聞く「移動市長室」の実施や、24時間体制の保育施設の検討など新機軸を打ち出し、市民への浸透を図った。前回、大城氏に再選を阻まれた父英吾氏(72)の雪辱も期し、現市政を批判して「八幡浜リニューアル」を訴えたが、現職の壁に屈した。
     選挙戦では、地元選出の県議や市議が両陣営にほぼ二分し、集票に奔走した。任期満了に伴う8月の市議選に影響を与えそうだ。
     当日有権者数は3万1581人(男1万4461人、女1万7120人)。投票総数は2万2473票で、有効2万2253票、無効220票。(小田良輔)

    ◆激しい選挙だった◆
     大城一郎氏の話 激しい選挙だった。何とか1次産業に力が湧くような施策を考え、加工品の開発やトップセールスをしたい。津波対策も順次できる施策を行い、自主防災組織の訓練にもしっかり取り組む。

    【大城 一郎(おおしろ・いちろう)】
     岡山商科大卒。製材会社経営を経て、2000年八幡浜青年会議所理事長。03年から旧・新八幡浜市議を通算3期。09年4月、八幡浜市長初当選。48歳。若山。

    【開票結果】
    当選得票数氏名年齢所属政党/
    新旧別
    11,219票大城 一郎48無現
    -11,034票高橋 英行41無新

    (選管最終、無効220 票、投票率71.16 %、敬称略、年齢は投票日翌日現在)

  • 八幡浜市長選きょう21日投票 (2013年04月21日)

     任期満了に伴う八幡浜市長選挙は21日、投開票される。立候補者はともに無所属で、再選を目指す現職大城一郎氏(48)=若山=と前衆院議員の新人高橋英行氏(41)=裁判所通。午後10時半すぎにも大勢が判明する見通し。
     選挙戦最終日の20日はあいにくの雨天となった。レインコートに身を包んだ両候補は、各地を徒歩や街宣車で回って市民と握手を交わし「最後のお願い」に全力を投じた。
     大城氏は、1期4年間で市民との対話を重視してきたことなどをアピール。自民党の地元選出県議や市議の支援を受けた選挙戦を終え、「この4年を振り返りながら市内を回った。体力は十分あり(2期目も)まだまだ走りたい」と語った。
     高橋氏は「八幡浜リニューアル」を訴えながら市内各地を歩いた。最終日は午後8時にマイクを収め、「出馬を決めてから険しい道のりだった。地域を回って市民の具体的な要望を聞き、自分の理念も訴えることができた」と振り返った。
     市選挙管理委員会によると、有権者3万1603人(13日現在)に対し、20日までの期日前・不在者投票者数は計7913人。2009年の前回を約2割上回った。
     投票は21日午前7時〜午後8時(一部は繰り上げ)に19カ所で実施し、午後9時から市役所で開票する。(小田良輔)

    ※21日の開票状況は愛媛新聞モバイルで速報します。
    →愛媛新聞モバイルの詳細はこちら
  • 八幡浜市長選あす21日投票 (2013年04月20日)

     任期満了に伴う八幡浜市長選挙は21日に投開票される。ともに無所属で、再選を目指す現職の大城一郎氏(48)=若山=と前衆院議員で新人の高橋英行氏(41)=裁判所通=の2候補が、市内各地で有権者への訴えを懸命に続けている。
     大城候補は、自民党の地元選出国会議員らの支援を受け、政権与党とのパイプを強調した選挙戦を展開。地域高規格道路「大洲・八幡浜自動車道」の全線開通や道の駅を起爆剤とした地域振興を公約に掲げている。
     高橋候補は、衆院議員として3年3カ月国政に関わった個人の経験や人脈を前面に打ち出す。現市政を批判して「八幡浜リニューアル」を訴える。徹底した情報公開や、商店街の活性化などの実現を強調する。
     投票は21日午前7時〜午後8時(一部は繰り上げ)に19カ所で実施し、午後9時から市役所で開票する。13日現在の有権者数は3万1603人(男1万4473人、女1万7130人)。(小田良輔)
  • 八幡浜市長選終盤情勢 激戦 議員支持も二分 大城氏 旧保内に浸透 高橋氏 中心で存在感 (2013年04月19日)

     任期満了に伴う八幡浜市長選挙は21日の投票まで残り2日となった。ともに無所属で、再選を目指す現職の大城一郎氏(48)=若山=と前衆院議員で新人の高橋英行氏(41)=裁判所通=の2候補が激しく競り合い、終盤の支持固めでしのぎを削っている。
     2005年の1市1町合併後、3回目の市長選になる。旧保内町で大城氏が浸透しているとの見方がある一方、高橋氏は地元の旧八幡浜市中心部などで存在感。八幡浜市・西宇和郡区選出県議や市議は両陣営にほぼ二分して支援を続けている。
     大城氏は、自民党国会議員らの支援を受けており、政府与党とのパイプを強調。建設業界団体からの推薦も受けている。過疎・高齢地域の交通確保や、道の駅を起爆剤とした地域振興などを公約に掲げ、陣営は「最後の最後まで市民との握手を続ける」と終盤戦もスピードを緩めない。
     高橋氏は、現在の市政運営を批判し「八幡浜リニューアル」を訴える。連合愛媛が推薦している。公約では、市の部長制廃止で「風通しの良い行政組織を実現する」とし、強い農林水産業や経済再生なども強調。陣営は「選挙ムードは盛り上がってきている」と手応えを語る。
     市選挙管理委員会によると、18日までの期日前・不在者投票者数は計4070人で、09年の前回より約3割伸びている。
     13日現在の有権者数は3万1603人(男1万4473人、女1万7130人)。旧市町別では、八幡浜2万3180人、保内8423人。(小田良輔)
  • 熱帯びる40代対決 八幡浜市長選 戦術は対照的 大城氏 政権とのパイプ前面 高橋氏 国政経験や人脈強調 (2013年04月18日)

    「40代対決」として注目を集める八幡浜市長選で、激しい選挙戦を繰り広げている大城一郎候補(右)と高橋英行候補(左)
     21日投票の八幡浜市長選挙は、再選を目指す現職大城一郎氏(48)と、前衆院議員の新人高橋英行氏(41)の無所属候補同士の一騎打ち。県内の首長選では珍しい「40代対決」となり、両候補とも若さあふれる選挙活動を展開している。自民党国会議員らの支援を受け、時の政権との親密さを押し出す大城氏に対し、2月に民主党を離党した高橋氏は国政に参画した個人としての経験や人脈をアピール。両者の選挙戦術は対照的だ。

    「よろしくお願いします」「元気に頑張っています」。選挙戦が中盤に入った17日、両陣営の街宣カーは相前後して山あいにある日土地区入りした。両候補とも連日の活動による疲れも見せず、自らマイクを握って声を張り上げた。
     高橋候補は、告示後からチノパンにスニーカー姿で市内を丹念に回り、フットワークの軽さをアピール。「41歳の若いパワー、古里を思う情熱は誰にも負けない」と力強く訴える。
     大城候補は人影を見つけると車を止めて猛ダッシュ。市議らの先導で計画的に市内を回る。地域行事にもまめに顔を出し、祭りに飛び入り参加するなど親しみやすさを印象づける。
     各地で街宣ルートがかち合い、一方が演説の場所を変更する場面もあった。
     「自民党は徹底的に大城さんを支持していく」。告示日の14日、大城候補の出陣式には地元選出の自民の国会議員や県議らが勢ぞろい。大城候補も政権とのパイプを強調した。
     一方、高橋候補は「首長は政党にしばられず、市民の声を幅広く聞くのが仕事」と“市民党”としての立場を強調。3年3カ月の国会議員経験を前面に打ち出す。
     2候補は、告示前の4日に開かれた公開討論会で直接対決。互いに質問をぶつけ合うコーナーで激しい論戦が繰り広げられた。
     「高橋さんは元民主党の代議士。自公政権下で、どのように市の要望を実現させるつもりなのか」。口火を切ったのは大城候補だった。今年3月、国土交通相に道路整備を直接陳情したことを紹介し、高橋候補をけん制。「自民対民主」の構図をちらつかせた。
     これに対し、高橋候補は「市民の代表が市長。与党に属してないといけないというのは市民をばかにした話」と反論。「国に地域の実情を訴えるには『霞が関』の役割や政策決定の流れを分かっていることが大事だ」と、国政の現場で働いた経験を訴えた。
     八幡浜市民3万8千人のかじ取り役を決める選挙戦は後半戦に入りヒートアップしている。(小田良輔)
  • 八幡浜市長選 激励送付 知事側が否定 高橋氏出陣式で紹介 (2013年04月17日)

     21日投票の八幡浜市長選挙に立候補している前衆院議員の無所属新人高橋英行氏(41)の陣営が告示日に市内で開いた出陣式で紹介した中村時広知事名の激励メッセージについて、送った事実を知事側が否定していることが16日、分かった。
     高橋氏の出陣式は14日午前、同市新町2丁目の新町ドームであり、約800人(主催者発表)が参加。中村知事からのメッセージとして「国政で培った経験と人脈、行動力を生かし、八幡浜市政発展のためにご活躍することは間違いありません」といった内容が読み上げられた。
     しかし、中村時広事務所(松山市)は愛媛新聞社の取材に対し「知事から激励メッセージを出した事実はない。困惑している」と否定している。
     高橋氏の後援会事務所は「知事からいただいたと認識している。祝電は破棄し残っていない。どういう形で届いたかは分からない」と話している。
     市長選は、再選を目指す無所属現職大城一郎氏(48)と高橋氏が立候補している。
  • 八幡浜市長選 私の公約 (2013年04月17日)

    (右から届け出順)
    【右】大城一郎候補
    【左】高橋英行候補
     21日投票の八幡浜市長選挙は、ともに無所属で、再選を目指す現職の大城一郎氏(48)=若山=と新人で前衆院議員の高橋英行氏(41)=裁判所通=が立候補している。地域活性化や防災、医療体制整備など山積する市政の課題にどう取り組もうとしているのか。両候補の公約を紹介する。(上から届け出順)

    【大城一郎候補 災害に強い街づくり】
     地域高規格道路「大洲八幡浜自動車道」の全線開通と、南部海岸沿いの国道378号整備促進に、フェリー桟橋耐震化も含め、道路・港湾パッケージで取り組み災害にも強い街づくりを推進します。
     医師確保・看護師確保に継続して取り組みます。
     過疎化・高齢化に対応した各種施策の実施、特に交通確保対策に力を入れます。
     八幡浜「みなっと」を起爆剤とした地域振興に取り組みます。
     市民の関心が高い温浴施設の整備について検討します。
     国の重要文化財指定の日土小学校を設計した松村正恒氏の顕彰や川之石赤レンガ倉庫の活用などを通じて、文化の薫り高い街づくりを推進します。
     これまで国・県・大学・団体・企業と築いてきた信頼関係を基にさまざまな事業を展開し、未来に開けた八幡浜を創造します。

    【高橋英行候補 官民一体で港町開発】
     ぬくもりと良識のある、公正で透明な市政を実現します。徹底した情報公開と部長制度を廃止した風通しの良い行政組織を実現し、一円の血税もムダにしない税金の公平執行を行います。
     具体的には「5本指の提案」を掲げます。
     (1)親孝行のできる街を目指し、バリアフリー温浴施設の設置と電気自転車への助成措置
     (2)人に優しく明るい街を目指し、お祭りリニューアルや商店街の活性化
     (3)強い農林水産業と経済再生を目指し、6次産業化推進で日本一の八幡浜ブランド開発
     (4)健康で安心できる街を目指し、2次救急医療と産婦人科の復活
     (5)元気な子供が育つ街を目指し、24時間保育と地元高校間の連携
     一体感ある港町開発へ官民一体のチームを立ち上げ、希望の持てる明日のために「やわたはまリニューアル」を実現します。
  • 八幡浜市長選 候補者の横顔 (2013年04月16日)

    (右から届け出順)
    【右】大城一郎氏
    【左】高橋英行氏
     21日投票の八幡浜市長選挙は、再選を目指す無所属現職の大城一郎氏(48)=若山=と、同新人で前衆院議員の高橋英行氏(41)=裁判所通=が地域活性化などをめぐり活発な論戦を繰り広げている。両候補の人柄などを紹介する。(上から届け出順、小田良輔)

    【対話重視 成果に自信 大城一郎氏】
     「市民や国、県とのコミュニケーションに力を入れてきた。少しずつだが明るい方向に向かっていると思う」。初当選後の4年間、各方面との対話を重んじ、その成果に自信をのぞかせる。
     東京電力福島第1原発事故を受け、八幡浜市は四国電力伊方原発の隣接自治体としてクローズアップされた。「県、四国電力と3者で結んだ『安全確保に関する覚書』で、市民の思いを発信できる枠組みができた」と評価。一方、前回市長選の公約の「直ちに医師3人確保」に関し「『直ちに』は公約違反だった」と自省する。
     趣味はけん玉。昨年、市内の保育所を訪問して回った時、子どもを喜ばせようと腕前を披露した。「子どもたちが後日、『市長に挑戦だ』って市長室を訪ねてきたんですよ」と笑みをこぼす。
     「情けは人のためならず」が座右の銘。多忙な1期目だったが「ストレスはない。つらいこともあるが、いいこともたくさんある」。

    【議員生活 度胸備わる 高橋英行氏】
     営業マンだった15年間の会社員時代を「相手の懐に入る営業が得意だった」と振り返る。さらに3年3カ月にわたる国会議員生活で「度胸が備わった。どんな相手や環境でも微動だにしないし、焦らなくなった」とトップセールスに自信を見せる。
     昨年12月の衆院選では辛酸をなめた。「落選した翌日から市内をあいさつ回りする中で『疲弊した現状を何とかしてほしい』との声を受けた。今こそ地元のために頑張りたい」と出馬動機を語る。
     祖父は衆院議員、父は前八幡浜市長を務めた。「父や祖父から政治家になれと言われたことは一度もない。全て自分が決めたことだ」と世襲批判を退ける。受け継いだのは「政治は情」というモットーだ。
     プロレスなどスポーツ観戦が趣味で、車内では長渕剛さんの音楽に親しむ。2人の息子と一緒に風呂に入るのが、幸せのひととき。「一気に疲れがとれる」と顔をほころばせる。
  • 地域活性化を期待 「港・商店街の振興を」 八幡浜市民 (2013年04月15日)

    八幡浜市長選挙の立候補者出陣式で、演説に聞き入る市民ら=14日午前
     現職と新人の一騎打ちとなった14日告示の八幡浜市長選挙。2候補はかつて「伊予の大阪」と呼ばれた八幡浜の再生を訴え、市民も産業振興や雇用確保などによる地域活性化を期待している。
     「普段からこれくらいの人が足を運んでくれたら、まちは元気になる」。12日に八幡浜港の近くにオープンし多くの人でにぎわう道の駅で、活魚を販売していた川上町上泊の男性(43)は「魚市場も新しくなった。八幡浜の魚を市外の人に買ってもらえるよう、新市長には広告塔になってほしい」と語った。
     一方、市街地空洞化の加速を懸念する声も。新町商店街で働く50代の女性は「港の振興と商店街の活性化を結び付けてほしい。(旧八幡浜市と保内町を結ぶ)名坂道路はできたが、保内の買い物客が大洲に行くようになるのでは寂しい」と危惧。広瀬2丁目の男性会社員(25)は「同世代は大洲や松山での就職が多い。若い世代が働ける場をつくってもらいたい」と要望した。
     1市1町の合併から8年。保内町宮内の無職の女性(69)は「選挙になると旧市の話題が多くなる」とぽつり。八幡浜港近くで建設が計画されている大型商業施設に触れ「新興住宅ができ、若い人もいる保内にもっと目を向けてほしい」と訴えた。(小田良輔、藤中潤)
  • 八幡浜市長選告示 各候補第一声 (2013年04月15日)

    【右】大城一郎候補
    【左】高橋英行候補
     14日告示の八幡浜市長選挙は、ともに無所属で、再選を目指す現職大城一郎氏(48)と前衆院議員の新人高橋英行氏(41)が激突する構図となった。立候補届け出の後、市内中心部で出陣式に臨んだ両氏は、支持者を前に、衰退傾向にある地域再生への意気込みなどを強調。7日間の選挙戦が幕を開けた。

    【大城一郎候補 にぎわい取り戻す】
     大城候補は北浜1丁目の市役所前で第一声を上げ「皆さんの支持や声援をもらいながら、この4年間一生懸命駆け抜けてきた。2期目のスタートラインに立たせてほしい」と支援を求めた。
     港再開発事業で整備した道の駅や、3月に開通した名坂道路、改築中の市立八幡浜総合病院に触れ、「今年は八幡浜が生まれ変わる年になる。華やかでにぎやかだったまちを取り戻したい」と決意を述べた。
     県内でも珍しい40代対決に「若い政治家同士の市長選で、大変厳しい戦い。初心を忘れることなく、子どもたちの未来のために働かせていただく」と訴えた。出陣式には、地元選出の国会議員や県議らも駆け付け、応援演説で後押しした。(小田良輔)

    【高橋英行候補 希望持てるまちに】
     高橋候補は新町2丁目の新町ドームで出陣式。「八幡浜は変わらなければならない。市民全員でリニューアルし、希望の持てるまちをつくりましょう」と気勢を上げた。
     部長制度廃止など市役所改革のほか、かんきつと魚を中心とした農林水産業の活性化や2次救急医療体制拡充に努力するとし「子どもが希望を持って育つまちを目指す」と宣言。「移動市長室を設け、足を運んで市に対する要望を聞いていく」と述べ、会社員や衆院議員の経験で培った度胸やふるさとへの情熱をアピールした。
     地元県議らも登壇し、支持拡大を要望。高橋氏は有権者と握手をしながら「勝たなければ八幡浜に未来はありません」と訴え、街宣車に乗り込んだ。(藤中潤)
  • 八幡浜市長選告示 現・新一騎打ち (2013年04月15日)

    (右から届け出順)
    【右】大城 一郎 氏
    【左】高橋 英行 氏
     任期満了に伴う八幡浜市長選挙が14日、告示された。ともに無所属で、再選を目指す現職の大城一郎氏(48)=若山=と新人で前衆院議員の高橋英行氏(41)=裁判所通=の2人が立候補を届け出、選挙戦に入った。投票は21日。

     市長選は、2005年3月に旧八幡浜市と保内町が合併後、3回目。大城氏は昨年9月に出馬表明。無投票との見方もあったが、高橋氏が今年2月に立候補の意向を表明し民主党を離党、「40代対決」の市長選に突入した。
     大城氏は、八幡浜港近くに12日オープンした道の駅を起爆剤とした地域振興や、災害に強いまちづくり、過疎・高齢地域の交通確保などを訴えている。
     高橋氏は、基幹産業の農林水産業再生や商店街活性化のほか、24時間体制の保育施設を検討するなど、五つの分野の公約実現を表明している。
     投票は21日午前7時〜午後8時(一部は繰り上げ)に19カ所で実施し、午後9時から市役所で開票する。期日前投票は、15〜20日の午前8時半〜午後8時、市役所本庁と保内庁舎で行う。13日現在の有権者数は3万1603人(男1万4473人、女1万7130人)。(小田良輔)

    【八幡浜市長選立候補者(上から届け出順)】
     氏名、ふりがな、年齢=投票日翌日、現在、政党、新旧、当選回数、職業、経歴(カッコ内)、住所、学歴の順

     ◆大城 一郎(おおしろ・いちろう)◆
     48 無現(1) 市長(八幡浜青年会議所理事長、市議(2)、副議長)若山、岡山商科大

     ◆高橋 英行(たかはし・ひでゆき)◆
     41 無新 会社役員(会社員、民主党県連副代表、衆院議員(1))裁判所通、拓殖大
  • 八幡浜市長選きょう14日告示 (2013年04月14日)

     任期満了に伴う八幡浜市長選挙が14日、告示される。投票日は21日。現職で再選を目指す大城一郎氏(48)=若山=と、新人で前衆院議員の高橋英行氏(41)=裁判所通=の無所属2候補の選挙戦に突入する見通し。
     市長選は、2005年3月の合併で新八幡浜市が誕生してから3回目。両氏の一騎打ちとなれば、県内でも珍しい「40代対決」の市長選となる。
     立候補の届け出は14日午前8時半〜午後5時、市役所で受け付ける。投票は21日午前7時〜午後8時(一部は繰り上げ)に19カ所で実施し、午後9時から市役所で開票する。
     3月1日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は3万2165人(男1万4730人、女1万7435人)。(小田良輔)
  • 八幡浜市長選14日告示 (2013年04月13日)

     任期満了に伴う八幡浜市長選挙が14日、告示される。現職で再選を目指す大城一郎氏(48)=若山=と、新人で前衆院議員の高橋英行氏(41)=裁判所通=がいずれも無所属での出馬を表明しており、一騎打ちとなる公算が大きい。
     2005年3月に旧八幡浜市と保内町の1市1町が合併してから3回目の市長選。
     大城氏は、自民系の県議や市議らの支援で支持固め。建設業界団体などの推薦も受けた。港再開発で整備した道の駅「八幡浜みなっと」を起爆剤とした地域振興などを公約に掲げる。
     高橋氏は、民主党を離党して3月に出馬表明。衆院議員の経験を生かした市政の「リニューアル」を訴え、各地区や企業のあいさつ回りに力を入れる。連合愛媛の推薦を取り付けた。
     立候補の届け出は14日午前8時半〜午後5時、市役所で受け付ける。投票は21日午前7時〜午後8時(一部は繰り上げ)に19カ所で実施し、同9時から市役所で開票する。
     3月1日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は3万2165人(男1万4730人、女1万7435人)。(小田良輔)
  • 防災・ミカン持論語る 八幡浜市長選 立候補予定者が討論 (2013年04月05日)

    八幡浜市長選挙の立候補予定者2人が政策などを訴えた公開討論会=4日午後8時5分ごろ、同市北浜1丁目
     14日告示、21日投票の八幡浜市長選挙の立候補予定者を対象にした公開討論会(八幡浜青年会議所主催)が4日夜、同市北浜1丁目の八幡浜商工会館であった。ともに無所属での出馬を表明している現職の大城一郎氏(48)と新人で前衆院議員の高橋英行氏(41)が出席し、産業振興や教育、行政改革などの政策を市民約180人の前で訴えた。
     会議所側が原発・防災や産業活性化など7分野の討論テーマを設定。基幹産業の農業振興に関し、高橋氏は「保内地区は中晩かんの産地。加工施設を造れば雇用も生まれる」との考えを示し、大城氏は「都会の給食で1個ずつミカンが並べばすごい量。全国へ発信していく」とアピールした。
     子育てや教育について、大城氏は「小中学校や保育所の再編でより良い環境をつくり、空いた施設を活用する」と主張。高橋氏は「市立病院産婦人科の常勤医確保や24時間体制の保育施設設置を検討したい」と述べた。
     立候補予定者同士で質問し合う討論もあり、国政との連携や公共事業のあり方などをめぐって持論を展開した。(小田良輔、藤中潤)
  • 市長選取締本部 八幡浜署が設置 (2013年04月03日)

     14日告示、21日投票の八幡浜市長選挙と16日告示、21日投票の伊方町議会議員選挙を前に八幡浜署は2日、選挙違反取締本部(本部長・山内泰署長)を設置した。署員39人態勢で取り締まる。これまでに違反の警告などはない。
     八幡浜市長選には現職の大城一郎氏(48)=無所属、若山=と、新人の高橋英行氏(41)=同、裁判所通=が立候補を表明している。伊方町議選は定数16に対し、17人が出馬を検討している。
  • 八幡浜市長選 出馬予定の2氏 4日公開討論会 (2013年04月03日)

     任期満了に伴う14日告示、21日投票の八幡浜市長選挙を前に、八幡浜青年会議所(水内大介理事長)は4日午後7時から、同市北浜1丁目の八幡浜商工会館で立候補予定者の公開討論会を開く。
     ともに無所属での出馬を表明している現職大城一郎氏(48)=若山=と2月に民主党を離党した前衆院議員高橋英行氏(41)=裁判所通=が出席予定。同会議所側が産業振興や医療福祉、防災や伊方原発の問題などを質問し、候補者の考えを聞くほか、候補者同士の討論も予定している。
     定員は先着300人、入場無料。問い合わせは同会議所=電話0894(22)4866。
  • 八幡浜市長選の説明会に2陣営 (2013年03月23日)

     任期満了に伴う4月14日告示、21日投票の八幡浜市長選挙の立候補予定者説明会が22日、市役所であった。いずれも無所属での出馬を表明している現職の大城一郎氏(48)=若山=と、前民主党衆院議員の高橋英行氏(41)=裁判所通=の両陣営が出席した。
     立候補の届け出は14日午前8時半〜午後5時、市役所で受け付ける。投票は21日午前7時〜午後8時(一部は繰り上げ)に19カ所で実施する。
     3月1日現在の有権者数は3万1928人(男1万4629人、女1万7299人)。(小田良輔)
  • 八幡浜市長選出馬表明 高橋氏が民主離党 (2013年03月01日)

    離党届を手渡し、八幡浜市長選への決意を語る高橋英行氏(右)=28日、松山市
     4月21日投票の八幡浜市長選への出馬を表明している前衆院議員の高橋英行民主党県連副代表(41)は28日、松山市の県連事務所を訪れ、渡部昭幹事長に離党届を手渡した。受理した渡部幹事長は「新たな転身と理解している。頑張ってほしい」と激励した。
     高橋氏は離党理由を「私が民主党の人間であれば、党以外の有権者が意見を伝えにくい。無所属の形で、膝詰めで話ができる態勢を作りたい」と説明。党には「私を育ててくれた政党」と謝意を示した上で、今後は「是々非々の対応でやっていきたい」と述べた。
     高橋氏は2009年衆院選で愛媛4区に立候補し、比例四国ブロックで復活当選。12年衆院選でも4区から出馬したが落選した。市長選は現職の大城一郎氏(47)が立候補する意向を表明している。
     高橋氏は28日、2度の衆院選で支援を受けた連合愛媛も訪問し、離党を報告。木原忠幸会長は「住みやすい南予の実現のためということで理解している」と述べた。(和泉太)
  • 八幡浜市長選 高橋氏が出馬表明 (2013年02月27日)

     任期満了に伴う4月14日告示、21日投票の八幡浜市長選挙で、前民主党衆院議員の高橋英行氏(41)=裁判所通=が26日、無所属で立候補する意向を表明した。
     市内であった支援者の会合で高橋氏は「市長選に出馬する。近日中に公約やビジョンをまとめ、(正式に)出馬宣言する」と述べた。立候補決断の理由を「民主党は党再生や参院選対策が第一。『いつまでも暮らしていける南予に』の実現には、党の看板では時間がかかる」と説明。今週中に党県連へ離党届を提出するとした。
     市長選には、現職の大城一郎氏(47)=無所属、若山=が再選を目指し立候補する意向を表明しており、一騎打ちとなる公算が大きい。
     高橋氏は2009年の衆院選で愛媛4区に立候補し、比例四国ブロックで復活当選。12年12月の衆院選でも愛媛4区から出馬したが、落選した。父英吾氏(72)は前八幡浜市長。(小田良輔)
  • 八幡浜市長選 高橋前衆院議員出馬へ (2013年02月22日)

              高橋 英行氏
     任期満了に伴う4月14日告示、21日投票の八幡浜市長選挙に、前民主党衆院議員の高橋英行氏(41)が出馬の意向を固めたことが21日、分かった。早ければ26日にも記者会見し、正式表明する。
     市長選には、現職の大城一郎氏(47)=無所属=が、2012年9月定例市議会で再選を目指し立候補する意向を表明しており、両氏の一騎打ちとなる公算が大きくなった。
     高橋氏は現在、民主県連副代表を務めている。複数の関係者によると、24日の党大会後に離党し、無所属で出馬するとみられる。
     高橋氏は09年8月の衆院選で愛媛4区に立候補し、比例四国ブロックで復活当選。12年12月の衆院選でも愛媛4区から出馬したが、落選している。
     祖父英吉氏は元衆院議員。父英吾氏は前八幡浜市長で、現職と2新人の三つどもえとなった09年の前回市長選で大城氏に敗れた。(稲田健太)

立候補者

◆八幡浜市長選立候補者◆
(立候補2人、左から届け出順、敬称略、年齢は投票日翌日現在)

  • 大城 一郎(おおしろ・いちろう)48歳

    大城 一郎

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    1
    職業 市長
    経歴 八幡浜青年会議所理事長、市議(2)、副議長
    現住所 若山
    学歴 岡山商科大
  • 高橋 英行(たかはし・ひでゆき)41歳

    高橋 英行

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    -
    職業 会社役員
    経歴 会社員、民主党県連副代表、衆院議員(1)
    現住所 裁判所通
    学歴 拓殖大

浜のまち再生 八幡浜市長選を前に

  • [下]冷え込む経済 港再開発を起爆剤に 商店街への波及も期待 ( 2013.04.12 )

    8日にプレオープンした道の駅「みなっと」の産直市。地域経済復活の拠点として、市民の高い関心を集める
     「いらっしゃいませ」―。真新しい建物に、緊張気味の店員の声が響いた。八幡浜港(八幡浜市沖新田)の埋め立て地に8日、道の駅「八幡浜みなっと」が一部プレオープンした。果物や魚の干物などを販売する産直市や、八幡浜チャンポンなどを提供するレストランが入る施設には多くの家族連れらが詰め掛けた。
     7日には「みなっと」の隣接地に高度衛生管理による魚価向上を狙う新市営魚市場も始動。地域経済のてこ入れとして、市が10年以上かけて進めてきた港再開発は、大きな一歩を踏み出した。
     八幡浜は四国有数の水揚げを誇り、かんきつ栽培とともに1次産業で栄えた。だが、近年は漁獲量減少やかんきつ価格低迷などで苦境にあえいできた。
     プレオープン当日、ほど近い市内中心部の新町商店街で、月に1度の「八日市」が開かれていた。並んだ出店に多くの買い物客が集う。ただ、店主の一人は漏らす。「普段はみんな大洲や松山へ買い物に行ってしまう。盛り上がるのは八日市くらい」
     八幡浜商工会議所などによると、2010年度の同商店街の日中平均歩行者数は464人で、20年前の3割ほど。シャッターが閉まったままの店も多く、最盛期に122店を数えた同商店街振興組合への加盟も46店に落ち込んだ。背景にあるのは人口流出。店の後継者も例外ではない。
     今年3月、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が公表した人口推計によると、40年の同市の人口推計は2万2438人で、10年と比べ約1万6千人も減る。減少率は県内11市で最高の4割を超える。
     市総務企画部の中栄忠敏部長は「平地が少なく周辺自治体に比べて地価が高い。若者の働き先がない」と原因を分析。市はこれまで閉校した学校跡地への工場誘致、ナマコやアワビの陸上養殖施設整備などの雇用確保や産業創出を進めたが、中栄部長は「実を結んでいない」と苦悩を吐露する。
     それだけに「みなっと」をはじめ港再開発へ懸ける思いは強い。市担当者は「産直市への持ち込みで市内生産物の消費拡大が見込める。市内外からの利用者が商店街に立ち寄るなど波及効果も期待している」と語る。一方で「これが最後の一手。集客できなければ、どうなってしまうか」と悲愴(ひそう)感を漂わせる関係者もいる。
     市内外から人を呼び込み、街を活性化する役割が求められる「みなっと」。市民の高い関心を集める中、12日に本格オープンする。
     港町のにぎわいを取り戻し、安全、安心のまちづくりをどう進めていくか。市政のかじ取り役には重い課題が突き付けられている。(藤中潤、小田良輔)
  • [中]揺らぐ医療 市立病院 分娩できず 医師確保向け模索続く ( 2013.04.11 )

    改築が進む市立八幡浜総合病院。市は環境整備で医療従事者のモチベーション向上も期待する
     4月上旬、八幡浜市松柏にある住宅の一室。会社員の女性(31)が、居間をはいはいする11カ月の次女を見守りながら話す。「この子は大洲市の医院で出産したんですよ」
     八幡浜市大平にある市内で唯一の総合病院「市立八幡浜総合病院」では、産婦人科の常勤医が不在となるのに伴い、2012年1月に分娩(ぶんべん)を中止した。市内で分娩できるのは、民間医院の1施設だけ。「陣痛が始まってからの移動距離を考えても、八幡浜で診てもらえる方がありがたい」と女性は話すが、産後の母体へのケアなどを総合的に判断して大洲市の医院を選んだという。
     市立病院の10年度の分娩数は80件で、01年度の約200件から大幅に減少。長女が市立病院で2人を出産したという八幡浜市五反田、農業の女性(57)は「出生数が下がり需要が減ったのは分かるが、地元の総合病院で出産できないのは寂しい」と分娩再開を望む。
     市立病院では週に3回あった妊婦の外来診療が、4月から週2回に減った。5月からは予約患者だけに限る。病院側は「医師確保に努めているが、現状は厳しい」と説明する。
     04年、新医師臨床研修制度の開始に伴い、愛媛大が派遣していた医師が市立病院から引き揚げ、医師不足が深刻化した。07年度には、開業や転職などを理由に医師8人が相次ぎ退職。内科医は現在、05年度の3分の1に当たる4人に減った。「医師の負担が増えており申し訳ない。過労で倒れられるのが一番怖い」(病院事務局)
     八幡浜市と旧西宇和郡からなる八西地域には、市立病院のほかに2次救急病院がない。市立病院も火曜と土曜の夜間救急患者は受け入れておらず、大洲市や宇和島市、松山市の病院に搬送しているのが現状だ。
     市は老朽化した市立病院の改築を進めており、16年11月の完成を予定する。市側は「医療従事者のモチベーション向上にもつながる」と医師確保に向けた起爆剤としての役割も期待する。
     市は2年前から同市出身の愛媛大医学部生との懇談の場も設けており、昨年は5人が参加した。「将来を見据えた働き掛けを続けたい」と強調する。
     ただ、病院関係者からはこんな嘆きも漏れ聞こえる。「八幡浜は、医療過疎地域の病院でも、都市部のような最新の医療が学べる場でもない。若い医師にとっては中途半端なのかもしれない」
     医師不足は地域や自治体がこぞって課題に挙げる難問。特効薬が見当たらない中、地域医療立て直しに向けた模索が続く。(小田良輔)
  • [上]災害への備え 津波 高齢者守れるか 被ばく防止 具体策まだ ( 2013.04.10 )

    東日本大震災後、電柱に取り付けられた海抜表示。津波や原発事故など防災対策の見直しが急務となっている
     2005年に旧八幡浜、保内の1市1町合併で誕生した現在の八幡浜市。「ミカンと魚のまち」を掲げるが、第1次産業を取り巻く環境は厳しく、人口流出などの逆風が続く。14日告示、21日投票の市長選挙を前に、防災や医療、地域経済活性化など市政の課題を探った。(小田良輔、加藤太啓)

     「津波が来たら即座に高台に逃げなければならないが、お年寄りには周りの助けが必要。市中心部は古い民家が密集し、地震で倒壊して避難路をふさぐ可能性もある」
     八幡浜港近くの白浜地区自主防災会長の蔵田和彦さん(75)は、災害への備えを考え始めると心配が尽きない。2011年3月の東日本大震災を境に、防災対策は市の最重要課題に浮上した。
     特に津波対策の抜本見直しは焦眉の急だ。現在の市地域防災計画(07年改訂)で、八幡浜港の津波高の想定は4・7メートル。半径2キロ以内に市役所や市立病院、消防本部などがある。内閣府は12年3月に公表した南海トラフ巨大地震の被害想定で、8・8メートルと2倍以上に引き上げた。
     市は避難意識高揚のため海抜表示を震災前の8倍、322カ所に設置し、市街地の緊急避難場所となる津波避難ビルの指定を震災後11カ所増の19カ所にするなど、津波対策の強化を図ってきた。
     ただ課題は多く、高齢者の避難誘導はその一つ。市内の65歳以上は1万2578人(10年国勢調査)で、市人口の3分の1。市危機管理・原子力対策室は「逃げやすい避難ビルを増やすなど対策を検討しているが、今後の課題だ」とする。
     揺れへの備えも万全とはいえない。市内には往事の港町の繁栄をしのばせる古い家屋が立ち並ぶ。風情ある景観とは裏腹に、耐震化は進んでいない。11年7月に創設した木造住宅の耐震工事補助金制度は「相談は受けているが、まだ利用はない」(市建設課)状態。
     原子力防災という重い課題も。東京電力福島第1原発事故を踏まえ、市は地域防災計画原子力災害編を今年3月に修正。四国電力伊方原発(伊方町)から10キロ圏内だった重点防災区域は30キロ圏内に拡大され、全市民約3万8千人が対象になった。しかし、市外への広域避難や被ばく防止などの具体策は国の方針が定まらず、先送りを余儀なくされている。
     「(地震や原発事故が同時に起こる)複合災害で道が遮断されたら、市民全員が早く逃げるのは不可能に近いのではないか」と蔵田さん。生活の安心確保はまちづくりの土台。着実で迅速な防災対策が求められている。