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ネット選挙 まだまだ? 解禁後県内初 八幡浜市議選 候補者17人 利用は3人 高齢者多い土地柄/地縁・血縁根強く 2013年08月23日(金)

八幡浜市議選で、候補者が自身の近況をウェブサイトに書き込む=21日(画像の一部を加工しています)

 25日投票に向け、終盤戦を迎えている八幡浜市議会議員選挙。インターネットを使った選挙運動解禁後、県内で初の自治体選挙となったが、立候補者17人のうち、ネット活用者は3人にとどまる。浮動票が少なく、依然として地縁・血縁に頼る運動が目立ち、「ネット選挙」の滑り出しは低調だ。
 「いよいよ今日から市議選が始まります。暑いですが頑張ります」。告示日の18日、60代の男性候補が早速、会員制交流サイト「フェイスブック(FB)」に書き込んだ。政治への関心が薄い若年層の投票を促す狙いもあり、「利用できるものは利用したい」とほぼ毎日書き込む。ホームページ(HP)に演説会の案内や政策を載せている女性候補は「若い人からブログを見たと聞いた。ネットは若者に訴える力があると思う」と分析する。
 ただ、候補者の大半は、選挙カーでの街宣や街頭演説など従来型選挙運動に注力する。有権者の約4割が65歳以上という土地柄で、60代の新人候補は「ネットは選挙運動の優先順位としては低い」と断言する。
 ネットを活用しない理由として「田舎ではネット情報が広まりにくい」「使う技術がない」との声があるほか、「定数を4、5人オーバーしていれば誰もがいろんな手段を使う」と話す候補者もいる。立候補者が定数を1人上回るだけで、選挙自体が盛り上がりに欠けている点も背景にあるとみられる。
 一方、初めての取り組みだけに、ネットを使う候補も細心の注意を払う。ある候補はブログで「(ネット上の)政策を印刷して配布するのは、公選法違反になる」と注意を呼び掛ける。FBを使う候補者も近況報告にとどめ「自分への投票呼び掛けや、他候補への言及はしない」と慎重姿勢で臨む。
 4月の市長選で実際には送られていない激励メッセージが出陣式で読み上げられたこともあり、「成り済まし」を警戒する向きも。被害を防ぐため、2人の候補が選挙運動で使うHPのアドレスを市選管に届け出ている。
 ネット選挙に対する若年層の有権者の反応もいまひとつだ。男性会社員(35)は「FBは使うが、市議選の情報収集では使わない。知り合いの候補者に入れる予定」といい、派遣社員の女性(24)も「足を運んでくれる地元の候補に投票する」と顔の見える関係を重視する。
 「当選すれば、議会活動の報告の場としてネットを活用したい」と、複数の新人候補。情報伝達のツールとしては定着しているが、地方選挙での選挙運動の手段として浸透するには時間がかかりそうだ。

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