• 東予

  • 中予

  • 南予

%はの降水確率

HOME > 鬼北町長・町議選
  • [PR]

鬼北町長・町議選

鬼北町長・町議選 ニュース

  • 明るい町づ くり進め る 再選の甲岡町長初登庁 鬼北 (2013年04月09日)

    笑顔で職員と握手を交わす甲岡町長
     2日告示の鬼北町長選挙で無投票再選された甲岡秀文町長(65)が8日、初登庁した。職員約60人を前に「明るい町づくりのため、誠心誠意頑張っていきましょう」と呼び掛けた。
     午後0時50分、同町近永の中央公民館で当選証書を受け取った後、役場玄関前で職員の拍手に迎えられた。花束を受け取ると笑みをこぼし「職員の皆さんと一緒に、住んで良かったと思える鬼北町づくりをしていきたい」と決意を語った。(高田未来)
  • [解説]鬼北町長・町議選無投票当選 関心低く閉塞感も  (2013年04月03日)

     鬼北町長選挙で前職甲岡秀文氏が、町議会議員選挙で立候補者14人がともに民意の審判を受けることなく当選した。「鬼北町では前例のない事態」(町選挙管理委員会)。背景には、町政への有権者の関心の低さや、地域経済の冷え込みに伴う住民の閉塞(へいそく)感が垣間見える。
     甲岡氏は1期目、登録有形文化財となった現庁舎の増改築補強利用や小学校体育館の木造建設、ユズ搾汁施設の改築などに取り組んだ。任期中に大きな失政は見当たらず、住民は手堅いかじ取りを信任した格好だ。
     ただ、過去4年間で町の人口は1万1500人へと5%減少。農林業が基幹産業でありながら、農家数は約900戸に約1割減った。過疎化や1次産業不振に即効性のある対策は見いだしにくく、議会を含め「誰が町政を担っても変えられない」(住民)との諦めムードも漂う。
     過疎高齢化の進行に伴う人材の町外流出もあり、地区による候補者擁立の動きは弱まった。議員報酬は県内9町のうち下から3番目の月額17万3千円(全国町村議員平均20万9490円)。複数の住民は「町をよくしたくても生活に余裕がない」と漏らす。
     町議会では2012年9月に定数2減が議員提案されたが「町民から定数削減を求める声は聞いていない」などとして7対6で否決した。今回、早くから無投票の見通しとなり、住民や立候補予定者から「町の人口減少も進んでおり、定数を減らすべきだ」との意見が出ていた。無投票の現実化を受け、削減議論が再燃するのは必至だ。
     町長と議会は、1次産業活性化や企業誘致などの産業振興に努め、町内を覆う閉塞感の打破を図らねばなるまい。同時に、住民の側にも、これまで以上に町政に積極・主体的に参画する自治意識の高揚が求められる。(高田未来)
  • 甲岡鬼北町長が再選 無投票 町議14人も当選 (2013年04月03日)

    無投票で鬼北町長に再選し、支持者と握手を交わす甲岡秀文氏(右)=2日午後5時15分ごろ、同町小西野々の事務所(撮影・山本憲太郎)
     任期満了に伴う鬼北町長選挙と町議会議員選挙が2日、告示された。町長選は前職甲岡秀文氏(65)=無所属、小西野々=以外に立候補の届け出がなく、無投票で同氏の再選が決まった。町議選は定数と同じ14人が立候補を届け出、無投票で全員が当選した。
     県内で行われた首長・議員の同日選がいずれも無投票となったのは、2003年4月の統一地方選での岩城村や久万町など旧7町村以来。鬼北町では、合併前の広見町と日吉村の記録が残る1983年以降初めて。
     甲岡氏は2日午前、小西野々の事務所で出陣式に臨んだ。国会議員や地元県議らを前に「誇りと自信を持って元気で明るい町を築き続けることが、将来を担う子や孫へのプレゼントになる。1期4年の成果や課題を検証しながら、町づくりに取り組みたい」と第一声を上げた。
     午後5時10分ごろ、事務所に無投票再選の一報が入り、甲岡氏は集まった支持者約50人に「無投票当選という栄誉をいただき感激するとともに、課せられた使命と行政の進め方について深い思いを抱いている」と語った。
     甲岡氏は2012年9月定例町議会で出馬表明。13年3月定例議会で「産業振興の難しさを一番感じた。合格ぎりぎりの60点」と自己評価し、農林産物の生産振興や企業誘致を施策目標に掲げている。
     一方、町議選当選者は、現職10人と元職1人、新人3人。党派別では無所属12人、公明と共産各1人。旧町村別では広見12人、日吉2人。女性は1人。立候補を予定していた共産現職が3月中旬に死去するなど定数割れが取り沙汰されたが、告示直前に2新人が立候補の意向を固め、欠員は生じなかった。
     鬼北町の町長・町議選は、05年1月に2町村が合併し新町が発足してから今回で3回目。(高田未来)

    ◆少子高齢化に対応◆
     甲岡秀文氏の話 最大の課題は少子高齢化で、その対策や農林業振興を真剣に考え、素晴らしい町づくりに誠心誠意頑張る。地方を取り巻く環境は厳しく、この難関に町民の皆さんと共に、知恵と汗を出しながら挑戦したい。

    【甲岡 秀文(こうおか・ひでふみ)】
     愛知学院大卒。会社員を経て76年旧広見町役場入り。鬼北町総務課長など歴任し09年3月鬼北町長初当選。65歳。鬼北町出身。小西野々。
  • 鬼北町長・町議選 2日告示 (2013年04月01日)

     任期満了に伴う鬼北町長、町議会議員の両選挙が2日告示、7日投票の日程で行われる。2005年の旧広見町と日吉村の合併後3回目となる町長選は、再選を目指す現職甲岡秀文氏(65)=無所属、小西野々=以外に出馬の動きはなく、初代町長選以来の無投票となる可能性が高い。
     定数14の町議選も無投票の見通し。3月中旬、立候補を予定していた現職が急死。現・元職と新人計12人が名乗りを上げている。
     2月下旬の立候補予定者説明会には10陣営しか出席せず、欠員3以上となって公職選挙法の定めによる欠員分再選挙が実施される可能性も取り沙汰されたが、数人が出馬の意向を固め、再選挙の可能性は低い。
     両選挙とも立候補届け出は2日午前8時半〜午後5時に近永の近永公民館で受け付ける。選挙戦に入った場合、投票は町内18カ所で7日午前7時〜午後8時(山間地など11カ所は午後7時まで)に行い、午後9時10分から近永の町広見体育センターで即日開票する。
     12年12月1日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は9667人(男4472人、女5195人)。(高田未来)
  • 鬼北町議選 定数割れか 説明会出席 14人に達せず 欠員3以上なら再選挙 (2013年03月03日)

    鬼北町議14人の席が用意されている町議会。定数割れの可能性が浮上している=同町近永
     任期満了に伴う4月2日告示、7日投票の鬼北町議会議員選挙。2月27日にあった立候補予定者説明会に、定数14を下回る10陣営しか出席せず、無投票だけでなく定数割れによる再選挙の可能性も浮上している。県市議会議長会と県町村議会議長会はともに「県内では聞いたことがない事態」と驚きの声を上げている。

     説明会に顔を見せたのは現職9陣営と元職1陣営で、新人の姿はなかった。現職14人のうち2人は不出馬を表明している。
     公職選挙法によると、欠員が定数の6分の1を超すと再選挙が必要となる。同町の場合、立候補者が11人にとどまると、残り3議席をめぐり再選挙が行われることになる。12人が立候補すれば2人欠員のままとなる。
     旧広見町で町全域を選挙区とする選挙が始まった1959年以降の54年間、町議選が無投票となったことはない。前代未聞の事態に町選挙管理委員会は関係法令を調べ、県に問い合わせるなど情報収集を急ぐ。ただ選管が立候補を積極的に呼び掛けることもできず、「状況を見守るしかない」と気をもむ。
     名乗りを上げる人が少ない理由として、60代現職は「昔、議員は名誉職とされていたが、今は違うのかも。議員報酬は県内9町のうち下から3番目の月額17万3千円。他の仕事と兼業せざるを得ず大変だ」と分析する。
     一方、70代現職は「恥ずかしい限り。定数割れになれば、全国的にも珍しいのではないか。町民は議会に魅力を感じていないのだろう」と肩を落とし、定数削減など議会改革の必要性を訴える。
     町議会では2012年9月、議員定数を14から12に削減する議員提出議案を審議したが、6対7の賛成少数で否決された。賛成した60代現職は「人口減少が進む中、他の自治体と比べても(削減は)時代の流れで、あの時に可決するべきだった」と指摘する。
     ただ、過去には説明会に出席せず、事前に出馬が取り沙汰されていなかった人が立候補を届け出、選挙戦となり当選したケースもある。ある現職は「今後、定数割れや無投票じゃいけんと出馬する人もいるのではないか」と推測した。(高田未来)
  • 鬼北町長選説明会 現職陣営のみ 町議選は10陣営 (2013年02月28日)

     任期満了に伴う4月2日告示、7日投票の鬼北町長、町議会議員両選挙の立候補予定者説明会が27日、同町近永の近永公民館であった。
     町長選の説明会には、再選を目指し出馬表明している現職甲岡秀文氏(65)=無所属、小西野々=の陣営だけが出席した。町議選も定数14に対し10陣営(現職9と元職1)の出席にとどまり、いずれも選挙戦に突入するかどうかは不透明。
     立候補届け出は4月2日午前8時半〜午後5時に同公民館で受け付ける。投票は町内18カ所で7日午前7時〜午後8時(山間地など11カ所は午後7時まで)に行い、同9時10分から近永の町広見体育センターで開票する。
     2012年12月1日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は9667人(男4472人、女5195人)。(高田未来)
  • 鬼北町長選 甲岡氏 再選出馬表明 (2012年09月19日)

    甲岡秀文鬼北町長
     任期満了に伴う2013年4月2日告示、7日投票の鬼北町長選挙で、現職の甲岡秀文氏(64)=無所属、小西野々=が18日、再選を目指し立候補する意向を表明した。9月定例町議会で稲垣伸雄氏(無所属)の一般質問に答えた。
     甲岡氏は、就任以降の実績として三島小学校体育館の木造建設や情報基盤整備、ユズ加工場改築などを挙げた。その上で「少子高齢化や農林業振興、災害対策など行政課題は山積している。町民の理解と支援が頂けるのであれば、引き続き町政運営に全力を尽くしたい」と、2期目への意欲を示した。
     甲岡氏は愛知学院大卒。旧広見町企画調整課長、鬼北町総務課長などを歴任し09年3月、町長に初当選した。
     町長選では現時点で、ほかに表立った立候補の動きはない。(高田未来、高橋圭太)

  • 鬼北町長・町議選 来年4月2日告示 (2012年09月03日)

     鬼北町選挙管理委員会は2日、2013年3月28日の任期満了に伴う町長選挙と同4月30日の任期満了による町議会議員選挙の日程を、いずれも同4月2日告示、7日投票と決めた。
     立候補届け出はともに4月2日午前8時半〜午後5時。投票は7日午前7時〜午後8時に町内18カ所で行い、即日開票する。
     町長選は、現職で1期目の甲岡秀文町長(64)=同町小西野々、無所属=が2日現在、態度表明しておらず、他に立候補への表立った動きもない。
     町議選の定数は議員全員協議会で削減に向け話し合いが進んでいるが、前回選挙同様の定数14で行われる可能性が高い。2日現在の選挙人名簿登録者数は9696人(男4478人、女5218人)。(高田未来)

立候補者

◆鬼北町長選当選者◆
(立候補1人、敬称略、年齢は告示日現在)

  • 甲岡 秀文(こうおか・ひでふみ)65歳

    甲岡 秀文

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    1
    職業 農業
    経歴 町長
    現住所 小西野々
    学歴 愛知学院大

    【公約】

    町民の皆さんの意思を尊重する行政に徹し、人を思いやり自然と文化を育む郷土愛に満ちた町づくりに力いっぱい努めます。

◆鬼北町議選当選者◆
(定数14―立候補14人、左上から届け出順、敬称略、年齢は告示日現在)

  • 井上 博(いのうえ・ひろし)61歳

    井上 博

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    2
    職業 会社員
    経歴 -
    現住所 清延
    学歴 大阪電子専門学校
  • 松浦 司(まつうら・つかさ)49歳

    松浦 司

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    3
    職業 会社役員
    経歴 議長
    現住所 大宿
    学歴 日本文理大
  • 高田 幸也(たかた・ゆきや)58歳

    高田 幸也

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    -
    職業 会社員
    経歴 -
    現住所 中野川
    学歴 近畿大中退
  • 坂本 勇紀(さかもと・ゆうき)72歳

    坂本 勇紀

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    2
    職業 団体役員
    経歴 広見町P連会長
    現住所 近永
    学歴 宇和島東高
  • 程内 覚(ほどうち・さとし)62歳

    程内 覚

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    2
    職業 会社役員
    経歴 総務委員長
    現住所 小松
    学歴 松山聖陵高
  • 坂本 末光(さかもと・すえみつ)77歳

    坂本 末光

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    3
    職業 農業
    経歴 議長
    現住所 内深田
    学歴 好藤中
  • 芝 照雄(しば・てるお)48歳

    芝 照雄

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    1
    職業 会社員
    経歴 総務委員
    現住所 出目
    学歴 九州東海大中退
  • 山崎 保(やまざき・たもつ)62歳

    山崎 保

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    3
    職業 農業
    経歴 議長
    現住所 父野川中
    学歴 北宇和高
  • 松田 八重子(まつだ・やえこ)73歳

    松田 八重子

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    3
    職業 農業
    経歴 副議長
    現住所 奈良
    学歴 宇和島商業専門学校
  • 渡辺 真次(わたなべ・しんじ)59歳

    渡辺 真次

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    1
    職業 会社員
    経歴 -
    現住所 興野々
    学歴 信州大
  • 福原 良夫(ふくはら・よしお)62歳

    福原 良夫

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    2
    職業 左官業
    経歴 -
    現住所 国遠
    学歴 北宇和中
  • 赤松 俊二(あかまつ・しゅんじ)55歳

    赤松 俊二

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    -
    職業 自営業
    経歴 町消防団副団長
    現住所 下鍵山
    学歴 吉田高
  • 山本 勣(やまもと・つとむ)77歳

    山本 勣

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    2
    職業 農業
    経歴 議会運営委員長
    現住所 出目
    学歴 吉田高
  • 松下 純次(まつした・じゅんじ)62歳

    松下 純次

    所属政党
    新旧別
    過去の
    当選回数
    -
    職業 会社員
    経歴 会社役員
    現住所 近永
    学歴 新田高中退

山里の課題 鬼北町長・町議選を前に

  • [下]企業誘致 地元雇用創出に期待 若者の流出歯止め狙う ( 2013.03.29 )

    鬼北町のクリなどが使われる予定の源吉兆庵の商品。加工場建設で雇用創出が期待されている=18日、県庁
     「財政力の弱い鬼北町にとって収入源である地方交付税の見通しは」。3月定例町議会初日、議員が一般質問で懸念を投げ掛けた。
     財政の豊かさを示す町の財政力指数は0・214(2009〜11年度平均)と、県内20市町で下から3番目。11年度の普通会計歳入総額73億円のうち、交付税などの依存財源は79%にも上る。
     合併後11年目の15年度からは財政優遇措置が縮減され、交付税が段階的に引き下げられる。20年度の交付税は、14年度と比べ約3億8千万円の減額が想定される。町は膨大な交付税減額を見据え、09年から4年間で正職員188人を175人に減らす一方、町営施設への指定管理者制度導入で観光分野でも歳出カットに励む。
     町を代表する観光施設・成川渓谷休養センター(奈良)は温泉やロッジなどを運営しているが、類似施設の増加や施設老朽化の影響などで、11年度の客数は約5万2400人。6年前に比べて約8500人減り、赤字経営が続く。民間のノウハウ導入で再起を図ろうと、町は今年4月から東京の企業を指定管理者に指定し、年間約1400万円の経費削減を見積もる。
     町の人口は新町発足後の8年間で約1万2800人から約1万1500人へと1割減った。町幹部は「若者が働く場所がないから、人口が減少し財政が悪化する悪循環に陥っている」と語る。
     現状改善に向け、町が力を入れるのは企業誘致。今年2月から、高温炉・ポンプのメンテナンス会社「ハイテンプ・マテリアルズ・システム」(東京)に、北宇和高校日吉分校跡地(上大野)を無償で貸し付けている。半導体製造に用いる黒鉛の高純度製品開発や再生可能エネルギー発電などに取り組む計画で、20人程度の地元雇用創出を狙う。
     3月中旬には、宇和島市、松野町、JAえひめ南とともに、高級和菓子製造販売の「源吉兆庵」(岡山市)と農作物提供に向けた連携協定を締結。当面は同JAを通じてクリ約10トンの取り引きを計画する。農作物の安定供給を前提に、約5万8千平方メートルのうち4割程度が未活用の近永アルコール工場跡地に、加工場建設も見込む。
     岡山市に農業生産法人を持つ同社は「加工用の農作物を生産するため、地域の高齢者らと一緒に取り組んでいきたい」とし、圏域での生産組織設立も視野に入れている。
     もろい財政の上に少子高齢化や農業衰退が進む中山間地で、雇用をいかに生み出すか。企業誘致は緒に就いたばかりだ。(高田未来)
  • [上]産業振興 基幹の農業 従事者減 高齢化と収益の低さ響く ( 2013.03.28 )

    鬼北町畔屋で飼育されているキジ。収益向上や後継者育成が課題となっている=14日
     2005年1月、広見町と日吉村が合併して誕生した鬼北町。鬼が城山系の北側に位置し、林野が85%を占める中山間地だ。少子高齢化や厳しい財政が立ちはだかる中、1次産業振興や企業誘致にどう向き合うか。4月2日告示、7日投票の町長・町議会議員選挙を前に現状や課題を探った。(高田未来)

     同町の基幹産業はユズやクリ、シイタケ、キジなどの1次産業。全世帯の4分の1程度が、兼業を含め農業に従事している。
     だが、農林業センサスによると、農家数は05年に1052戸だったのが、5年後の10年には932戸に減少した。
     その大きな要因が高齢化と収益の低さ。町の65歳以上人口は1万1504人中4375人で高齢化率38%(13年2月現在)。県内20市町で3番目に高い。
     夫婦で約40年間にわたりユズを生産してきた影浦光広さん(77)=上鍵山=は「年を取って高いところのユズをよう取らんし、80歳過ぎたらようやらん。かといって後継者はおらん」と漏らす。
     現在は幹や枝を切って手が届くところに果実がなるようにしてしのぎ、年間約6トンを生産する。出荷額は1キロ100〜140円で、年間収入は約80万円。「年金があるが、今後の老人ホームの利用などを考えると節約せないけん」と将来への不安は隠せない。
     町の特産品のキジにも同じ課題はのしかかる。建設業の仕事の傍ら約2千羽を飼育する藤城英晃さん(62)=西野々=は「1羽の出荷額は1600円程度で、年間総額は約300万円。9年前、飼育を始めたころは副業としては十分だったが、ここ数年で餌代は2倍近くに高騰し、収益は半分ぐらいに下がっている」と語る。
     キジの生産者部会の会員8人の平均年齢は70歳程度と高齢化が進み、藤城さんにも後継者は見つかっていない。
     ユズ農家の収益向上に向け、JAえひめ南や町などは事業費約3億円で搾汁施設を今年1月に落成させた。従来の施設に比べて搾汁能力が1.6倍に上がった。
     新規就農者の対策としては、町や同JAなどでつくる鬼北地域農業支援センターが農業研修生を募集し、研修費や機械・施設導入のための補助金を支給している。ただ、年間1、2人の募集枠に限っており、受け入れた研修生は14年間で7人にとどまる。
     町幹部はため息交じりに語った。「関西の中央市場などに農産品全体を売り込んでいるが、全国の中山間地と同様に高齢化の波は食い止められず、根本的な解決策は見つかっていない」