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伊予市長に武智氏 157票差 泉氏を破る 市議選4新人当選 2013年04月15日(月)

伊予市長初当選を喜ぶ武智邦典さん(右)と妻千晶さん=14日午後11時25分ごろ、同市下三谷(撮影・武田泰和)

 任期満了に伴う伊予市長、市議会議員の両選挙は14日、投開票された。市長選は市政変革を掲げた前市議の無所属新人武智邦典氏(56)=宮下=が1万1457票を獲得し、前同市区選出県議の同泉圭一氏(50)=米湊=を157票差で破り、初当選した。投票率は72.92%(2005年選挙比8.16ポイント減)。

 両選挙とも05年の旧伊予市、中山町、双海町合併以来3回目。市長選は前回09年が無投票で選挙戦は8年ぶり。
 通算4期14年間、市長を務める中村佑氏(77)が引退。武智氏は地元の南伊予5地区の推薦を受け、中村市政に距離を置く市議らが後押しした。市民目線の行政を進めるとし、市政懇談会による合併後のゆがみ解消や商店街のにぎわいづくりなどを訴えた。中村市長らの支援を受けた泉氏に、地道なあいさつ回りや街頭演説で対抗した。
 当日有権者数は3万1624人(男1万4526人、女1万7098人)。投票総数は2万3059票で、有効2万2757票、無効302票だった。
 市議選(定数20=現行比1減)は男性22人が立候補し、現職16人、新人4人が当選。投票率は72.92%。市長、県議補選との同日選ながら、09年の前回を0.41ポイント下回った。
 当選者の旧市町別は伊予14人(前回14人)、中山3人(3人)、双海3人(4人)。党派別は無所属17人、公明2人、社民1人。共産は議席を守れなかった。3期連続女性はゼロ。
 市議選の投票総数は2万3061票で、有効2万2579票、無効482票だった。(竹下世成)

【若者・シニア一緒に】
 武智邦典氏の話 皆さんが担いだみこしが勝ったのではなく、皆さんが動いて変えた。若い人たちの柔軟で斬新な発想と、シニア世代の知恵を合わせ、新しい伊予市を一緒につくっていきたい。
 
◆武智邦典(たけち・くにのり)◆
 新田高卒。80年12月〜13年2月松山市の交通安全施設工事会社勤務。05年4月〜13年2月伊予市議2期。11年6月〜12年6月副議長。56歳。宮下。

【伊予市長選開票結果】

当選得票数氏名年齢所属政党/
新旧別
11,457票武智 邦典56無新
-11,300票泉 圭一50無新

(選管最終、無効302 票、投票率72.92 %、敬称略、年齢は投票日翌日現在)



【伊予市議選開票結果】(定数20−立候補22人)
当選得票数氏名年齢所属政党/
新旧別
1,393票日野 健74無現
1,294票日野 猛仁46無現
1,290票田中 弘61無現
1,282票正岡 千博63無現
1,243票三好 正63無新
1,196票水田 恒二63社現
1,148票谷本 勝俊61無現
1,111票大野 鎮司40公新
1,069票田中 裕昭63無現
1,063票佐川 秋夫65無現
1,042票門田 裕一51公現
1,033票久保 栄63無現
1,027票北橋 豊作63無現
997票若松 孝行65無現
977票平岡 一夫57無現
967票武智 実63無現
948票平岡 清樹46無新
864票高田 浩司52無新
823票西岡 孝知74無現
749票岡田 博助65無現
-573票向井 正次郎65無新
-487票高井 洋一66共現

(選管最終、無効482 票、投票率72.92 %、敬称略、年齢は投票日翌日現在)



【伊予市長に武智氏 保守の地に変革の風】
[解説] 合併を挟み4期14年にわたり伊予市長を務めてきた中村佑氏の引退に伴い、無所属新人2人が激突した伊予市長選挙は、前無所属市議武智邦典氏が接戦の末、前自民党県議泉圭一氏を157票の僅差で破った。市民が選んだのは、泉氏が旗印とした「中村市政の根幹部分の継承・発展」ではなく、武智氏が掲げた「市民の声に基づく変革」だった。

 政策面では武智、泉両氏とも1次産品のトップセールスや中山・双海地区と中心市街地の活性化を打ち出すなど共通点は多かった。
 武智氏は月1回以上の市政懇談会開催、泉氏は県議時代のパイプを生かした企業誘致といった独自公約で有権者へのアピールを競ったが、最終的には中村市政の継承か否かに争点が絞られた。
 武智氏は「住民目線の行政」を強調。県議を連続3期務め、組織力や知名度で上回るとみられた泉氏との差を埋めるため、昨年12月の出馬表明以降、各方面への地道なあいさつ回りを続けた。さらに告示後は中村市政批判の色を鮮明にし、保守色が強いとされる伊予市に変革の風を起こした。泉氏は中村市長や中村時広知事らの後押しを受けたが、変化を求めるうねりを止められず、わずかに及ばなかった。
 投票率は2005年市長選から8ポイント余り下がった。市民の一体感醸成や、市の周縁部を中心に進む過疎高齢化の対策をはじめ、市政には課題が山積み。市内を二分した選挙戦に競り勝った武智氏は掲げた公約をいかに実行に移し、票を投じた有権者の期待に応えるか。市政をチェックする立場から、3万9千人の市民をリードする首長になった今後は、具体的な政策実行力が問われる。(竹下世成)

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