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町おこし 鬼に金棒 巨大像「鬼王丸」2月披露 全長5メートル リアルさ前面 「怖すぎる姿」 集客に期待 鬼北町 2015年01月10日(土)

2月1日の誕生の時を静かに待つ、鬼北町の巨大な鬼のモニュメント=2014年11月19日午後、高知市

 全国で唯一自治体名に「鬼」が付く鬼北町が、新たな町のシンボルを目指し、巨大な鬼のモニュメントの制作を進めている。着色など仕上げの作業も終わり、同町永野市の道の駅「森の三角ぼうし」での2月1日のお披露目に向け、静かにその時を待っている。

 大きな角にむき出しの牙、威嚇するようににらむ目つき、筋骨隆々の肩には鬼北町特産のキジが乗る―。全長5メートルを超す鬼は、よくある「ゆるキャラ」のイメージとは程遠く、怖さを前面に出す。
 モニュメントは2013年6月に企画。JR予土線のホビートレインなどで関わりのあるフィギュア制作会社海洋堂(大阪府門真市)に相談しデザインを決定、事業費1千万円で制作を進める。
 「これほど大きくてリアルな造形は初めて。要求される怖さをしっかりと表現できるか不安だった」。制作を手がけた高知市の立体造形会社「m・e・works」の穂崎真一さん(42)は振り返る。
 デザインの細かさを生かすためシリコンを多用し、安定さを出すため足場となる岩の設計を変更するなど工夫を重ねた。鉄骨の構造や強度の計算にも時間を要し、制作期間は約5カ月に上った。
 穂崎さんによると、自治体からの依頼は異例。「町おこしに関われると思うとワクワクする。『怖すぎる』鬼を目的に鬼北町を訪れる人が増えればうれしい」と期待する。
 愛称は「鬼王丸(おにおうまる)」に決まった。14年3月から10分の1模型3体を役場などに展示し町民らから募集。約400件の候補の中から選んだ。町内にある等妙寺の伝説に登場する大男の名前に由来するもので、選考を務めた二宮浩産業課長は「町に残る話とぴったり合う候補があり驚いた。選考では、ゆるキャラのような愛らしい名前が多く、頭を悩ませた」と思わぬ苦労を明かす。
 現在町が企画するのがモニュメントを主役とした鬼の物語づくり。特別な能力を持つとされる鬼の逸話を生かし、合格祈願の金棒など関連グッズの展開につなげるほか、きび団子をイメージした鬼大福や、同道の駅に全国から「鬼」の文字が入った商品を一堂に集めた特別コーナーの設置などを予定する。
 全国から観光客が集まるスポットへ、甲岡秀文町長は「鬼のフィギュアを集めた『鬼の館』など、まだまだ構想はある。鬼の町づくりを徹底し、注目度、集客力の高い町の実現を進める」と意気込んでいる。