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525日()

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地軸

「自分ごと」

2017年5月25日(木)(愛媛新聞)

 「みんなのため、町のために鉄道を残したい」。伊予鉄道から移った車両が走る千葉県の銚子電鉄。廃線の危機を乗り越えつつあった3年前、脱線事故で車両が損傷した。修理費用確保に立ち上がったのは地元の高校生。インターネットを通じて480万円を集めた。車両は1年後に復帰。笑顔を乗せ走り続ける▲

 全国的に鉄道、路線バスの廃止や便数減少が相次ぐ。過疎化による利用者減など時代の流れの中、地域の足を守ろうと、奮起する住民は路線を維持し、元気づける大きな支え▲

 JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」は車窓からの眺め、車内で味わう地元食材の料理が魅力。たぬきに扮(ふん)した駅長の出迎えや旗振りなど住民のもてなしも、乗客の心を打つ▲

 東温市の住民グループによる、路線バスで滑川渓谷などを訪れるツアーは毎回人気だ。メンバーは、ツアーをきっかけに「月に何回かは電車やバスに乗ってほしい」と願う。それが、路線を守ることにつながるから▲

 「ローカル鉄道という希望」(河出書房新社)の著者、田中輝美さんは地方の元気な鉄道の共通点に、鉄道を「自分ごと」と捉え、自ら動いて汗をかく住民の存在を挙げる。愛媛で頑張る人たちは、まさにそう▲

 県内上映は未定だが、高校生が銚電を盛り上げる映画「トモシビ」が公開中。修理費を集めた実話も登場する。「自分ごと」と捉える登場人物の思いを、多くの人に共有してほしい。

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