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地軸

島の学校

2017年12月17日(日)(愛媛新聞)

 「『孟母三遷の教え』の実践が難しくなるかも」。学校統廃合が進む中、冗談交じりのこんな話を聞いた。中国の思想家孟子の母は、より良い教育環境を求め3回引っ越し、最後は学校の近くに居を定めた。転居しても学校がなくなっては意味がない▲

 統廃合は市町村合併後、急速に進んだ。この15年で県内の公立小学校は24%、中学校は15%減。県立高も本校2校が姿を消した。理由の一つは財政難。「小規模校になっても地域で子どもを育てたい」との住民の願いは届かない▲

 上島町は地元の弓削高存続へ先月、県内初の公営塾を開設。全校生徒61人の半数が入塾し放課後、校内で学ぶ。学力向上に加え、地域への愛着を育むキャリア授業も導入。町の将来を担う存在にと期待がかかる▲

 モデルは島根県隠岐諸島の海士(あま)町にある隠岐島前(どうぜん)高。塾の他、地域づくりのリーダー育成コースの創設、多彩な外部講師による授業などを展開する。島で起業した新居浜出身の阿部裕志さんも講師の一人。生徒はこの10年で倍増し約180人になった▲

 「島留学」も特長。島外生が半数近くを占め、地元生と刺激し合う。昨年の初冬、海士町を訪れた。県外生が「海があり、山があり、いろんな人がいる島が好き」と楽しそうに話していた様子が印象に残る▲

 上島町も、全国からの生徒募集を念頭に置く。現代の「孟母」に「弓削高こそより良い教育環境」と選んでもらえる島になるといい。

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