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地軸

うなずけない

2019年3月22日(金)(愛媛新聞)

 「営業が悪くて」という弁明には、「お前は悪くないのか」と切り返す。「会社が悪くて」には、「お前も会社の一部だろう」。広告大手博報堂の元顧問小沢正光さんは部下に言い訳を許さず、厳しい言葉で諭した▲

 ああ言えば、こう言う。部下は、時に理不尽に思いながらも、徹底して自らに原因を求めて妥協をしない姿勢に圧倒され、言葉にうなずかざるを得ない。後輩らは心酔し、数々の名言を一冊の本「おざわせんせい」(集英社)にまとめた▲

 こちらは、その文言にうなずくことができない。政府の景気判断である。「輸出や生産の一部に弱さもみられる」と留保を新たに加えながら、「緩やかに回復している」との基調は維持した▲

 判断を引き下げたのに、本当に回復と言っていいものだろうか。景気拡大が戦後最長となった可能性にも「認識は変わっていない」。消費税増税の予定もそのまま。統一地方選が始まり、夏に参院選もある。弱みは見せられないということかもしれない▲

 「根っこから考えろ。根っこ」。博報堂の小沢さんが口癖のように言っていたようだ。物事の本質を考えるのに徹し、戦略を立てることから始めるのだ。そうすれば「そうは負けない」▲

 景気の変調を見逃さず、長期的な視点で適時、手を打ってほしい。景気が拡大から後退に転じたかどうかは内閣府の研究会が一定期間を経て確定する。1年後に「実は…」と言い訳しないように。

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