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地軸

愛媛の映画人

2020年1月29日(水)(愛媛新聞)

 「伊藤よ、ちと此方へ向け。俺一人ではどうにも成らぬ」。宇和島市出身の映画監督で「時代劇の父」とも呼ばれ、戦前戦後に活躍した伊藤大輔に向け、親しかった松山市出身の監督、伊丹万作が送った言葉だという▲

 伊丹は、映画作りから距離を置いていた友人を映画界に引き戻そうとした。伊丹が亡くなったときに伊藤が追悼文に書いた逸話である。残された伊藤は吐露する。「伊丹よ、俺一人ではどうにも成らぬではないか」▲

 旧制松山中学時代に交友を深めた2人は、後に日本映画の黎明(れいめい)期を支えた巨匠となる。彼ら以外にも多くの優れた映画人が愛媛から輩出されている。この地で今、「第1回愛媛国際映画祭」が開催中だ▲

 2月2日まで県内10市町を会場に多彩な作品が上映され、監督や出演者による舞台あいさつやトークショーといったイベントもある。先日、松山東高校で同校を舞台にした映画「がんばっていきまっしょい」を見た▲

 スクリーンに映し出されるシーンに何度も胸が熱くなった。映画が公開されたのは20年ほど前だが、魅力は色あせない。見覚えある県内の風景を、ロケ地となった場所で観賞するという特別な環境も後押ししたのだろうか▲

 今も監督や役者として映画界で活躍する県人は多い。県内を舞台にした作品も次々生まれている。愛媛ゆかりであることは作品の魅力を一段引き上げてくれるような気がする。さて次はどんな映画を見ようか。

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