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観天望気

2021年4月22日(木)(愛媛新聞)

 自宅の庭の植木に水をやっていると、葉っぱの向こうに身を隠すように、こそっと動く影。そっとのぞいたら、体長2センチほどのアマガエルが1匹。「カエルが鳴いたら雨」の季節まで、そう遠くはないとの知らせ▲

 

 空模様や生物の動きから天気を予測する「観天望気」。今のような科学技術を持たなかったにもかかわらず、先人の観天望気から生まれた言い伝えはよく当たる。夜、カエルの鳴き声を聞くと、明朝は傘必携と気構える自分がいる▲

 

 「ツバメが低く飛んだら雨」ということわざもある。餌になる虫は、下り坂の天気の時に羽が湿気で重くなり低く飛ぶため、虫を追うツバメも低空飛行になるのだとか▲

 

 同様の言い伝えの多くが気象学や生物学で説明できると、筆保弘徳横浜国立大教授らの著書「天気と気象の特別授業」は教える。「太陽や月に暈(かさ)がかかると天気は下り坂」も、散歩中に頭によく浮かぶ。先人の観察眼を改めて思う▲

 

 気象庁が今年の梅雨期から、「線状降水帯」に関する気象情報を発表する。積乱雲が連続発生し、同じ地域に大量の雨が降り続ける現象で、豪雨災害への警戒をより促す狙いがある。県内で甚大な被害が出た2018年の西日本豪雨でも確認された▲

 

 ただ発生を予測する技術の開発は道半ば。相次ぐ豪雨災害の要因の一つとして、広く知られてきたという線状降水帯。異常気象下を生きる観天望気として、各地の教訓にも目を向けたい。

 

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