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地軸

カワウソ

2017年8月19日(土)(愛媛新聞)

 一報に「えっ!」と声を上げた。長崎の対馬で、国内で38年ぶりとなるカワウソの生息が確認された。環境省が、ニホンカワウソを絶滅種としたのは5年前。カメラに写り込んだ姿は「元気だよ」とアピールしているよう▲

 種類の判別には、さらなる調査が必要。しかし、環境悪化や乱獲で激減したカワウソが、日本で生きていたことを素直に喜びたい▲

 全国で唯一、ニホンカワウソを県獣とする愛媛。環境省が絶滅種に指定した後も、県は絶滅危惧種に据え置き、調査を続ける。県内では1975年、宇和島市九島での情報が最後とされるが、人の手が入っていない自然は多く残り「再発見」へ期待が高まる▲

 見掛けなくなった今も、宇和島市は出生届にイラストを載せ、愛南町はゆるキャラのモチーフにする。地元ゆかりの生き物に関心を持ってほしい、との思いがにじむ▲

 7年前、山梨の西湖で70年ぶりに確認された淡水魚クニマスを思い出す。秋田の田沢湖にだけ生息し、絶滅種とされていたが、西湖に卵が放流されていたという。発見に関わった「さかなクン」の笑顔も印象に残る。田沢湖では今、クニマスが再びすめるよう水質改善が進む▲

 四国南西部は、ニホンカワウソの生息が最も期待される地域。魚介類しか食べず、環境変化に対応できない彼らのために、きれいな水を取り戻し、自然の海岸や河川を守りたい。それはすべての生き物にとっても、望ましいはず。

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