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秋の七草

2021年10月16日(土)(愛媛新聞)

 秋の野に咲きたる花は…萩の花尾花葛花なでしこが花をみなへしまた藤袴朝顔が花―。万葉集に山上憶良が詠んだ秋の七草。ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウである▲

 

 七草がゆでよく知られる春の七草は「食べる」七草といわれるが、こちらは「見る」七草。なるほど、色も形もさまざまで、眺めているだけで楽しい▲

 

 ただ残念ながら、野山で憶良のように7種に出合うのは難しい。園芸店で見かけるので意識していなかったが、県レッドデータブックで、キキョウは絶滅危惧種、オミナエシは準絶滅危惧種に指定されている▲

 

 そんな中注目なのがフジバカマ。小さな花が集まり、姿は藤色のはかまのよう。「旅するチョウ」アサギマダラが好む花として、地域や学校で育てるケースが増えている。宇和島市と伊方町にアサギマダラが飛来した様子がきょうの本紙にも▲

 

 黒地にあさぎ色と呼ばれる淡い水色の斑紋が美しいチョウだ。人気アニメ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」に登場する胡蝶しのぶのモチーフになっているといわれ、脚光を浴びている。日本列島を春に北上、秋に南下、台湾まで2千キロも旅することがあるそうだ▲

 

 かれんな姿からは想像できないタフさぶり。フジバカマはいっときのオアシスなのかもしれない。松山総合公園にもフジバカマが植えられている一角がある。チョウと花の出合いに期待して、秋の散歩のちょっとした楽しみ。

 

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