愛媛新聞ONLINE

2023
123日()

【これであなたも才能アリに!?】俳人神野紗希さん(松山市出身)プロデュースの俳句メーカーって・・・?

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 愛媛県内では、学校の宿題になることも多い俳句。いざ作るとなると、なかなか思いつかない―。そんな人に朗報です! カードを引くだけで俳句が完成する「俳句メーカー」が11月4日、発売されました。 

 プロデュースしたのは、現代の俳壇をけん引する松山市出身の俳人神野紗希さん(40)=東京都。俳句を使ったカードゲームと聞けば、名句かるたを想像してしまいますが、そうではないといいます。俳句メーカーって何ですか…? (原田茜)

 

 🃏 五七五があっという間に完成

 11月上旬、松山市道後湯月町の交流拠点「ひみつジャナイ基地」で神野さんの俳句展が開かれていた。俳句メーカーも展示販売し、訪れた親子らが楽しそうに遊んでいる。「苺(いちご)ジャムたとえば恋は椅子ひとつ」。色の異なる3枚のカードをめくった男児がうれしそうに見せてくれた。

 

俳句メーカーで遊ぶのは、この日たまたま訪れていた愛媛新聞「青嵐俳談」選者の森川大和さん家族。子どもも自然に五七五に親しんでいた

 カードは名刺サイズで、5音の季語札と7音、5音の自由札(白札含む)計120枚で構成。神野さんが選んだ数々の言葉がちりばめられている。

 例えば季語札は「花吹雪」(春)をはじめ、「ぶどうパフェ」(秋)、「寒き崖」(冬)といった具合。自由札には「ジャングルジムの」「雨のリズムの」「銀河系」などとあり、日常の景色から壮大な宇宙まで鮮やかに表現する。

 遊び方は簡単だ。まず、それぞれの札の山から1枚ずつカードを引く。その言葉を見て最もしっくりくる順に並べると、あっという間に俳句ができる。

神野さんのセンスが光る言葉の数々

 🃏 言葉×言葉 広がるイメージ

 俳句メーカーは神野さん、松山市のデザイン事務所「Ti create(ティクリエイト)」、松山市の印刷会社「スイッチプラン」の3者が製作した・・・

 

俳人神野紗希さん。現代俳句協会常務理事を務めている

 👉🃏 俳句メーカーをプロデュースした神野さんの思いや、さまざまな遊び方を紹介しています。

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