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心情や気付き

[西日本豪雨4年]被災経験 防災の一助に 大洲「むぎの会」当事者の声共有へ冊子

2022年7月7日(木)(愛媛新聞)

西日本豪雨の被災者の声をまとめた冊子を発行した「新日本婦人の会大洲 むぎの会」のメンバー

西日本豪雨の被災者の声をまとめた冊子を発行した「新日本婦人の会大洲 むぎの会」のメンバー

豪雨被災者の記録本「『水』のあと」

豪雨被災者の記録本「『水』のあと」

西日本豪雨の被災者の声をまとめた冊子を発行した「新日本婦人の会大洲 むぎの会」のメンバー

西日本豪雨の被災者の声をまとめた冊子を発行した「新日本婦人の会大洲 むぎの会」のメンバー

豪雨被災者の記録本「『水』のあと」

豪雨被災者の記録本「『水』のあと」

 被災者の生の声を記録に残し伝えたい―。大洲市の女性グループが、2018年の西日本豪雨で被災した市民の体験をまとめたA4判32ページの冊子「『水』のあと―平成30年西日本豪雨災害 当事者の記録―」を発行した。毎年のように各地で災害が起こる中、メンバーは被災者の思いや体験を防災につなげてほしいと願っている。

 

 

 

 グループは「新日本婦人の会大洲 むぎの会」(大崎知恵子代表)。21年7~9月、被災した会員や知人ら計17人にアンケートを実施した。

 

 豪雨発生の18年7月7日や翌日の避難状況、食事の内容や連絡手段、ボランティアセンターの利活用など19項目を質問。被災場所や、誰かと一緒だったかどうかなど当時の詳細な状況を心情も含めて尋ねた。

 

 編集に携わった山本仁美さん(62)=同市徳森=は自宅が床上浸水の被害に遭った。山本さんは、同じ被災者でも家族構成や身内が近くにいるかどうかなどで状況が全く異なり、被災に対する考え方も温度差があることを痛感。「被災した方の声を集めてみんなで共有できたらいい」と冊子発行の狙いを口にする。

 

 同様に被災した矢野越子さん(80)=同市多田=は「失ったものは重く、自分の人生を否定されたような気持ちになった。水の怖さを本当に思い知った」と振り返る。

 

 自由記述欄には矢野さんと同じように被災後の喪失感を訴える声も寄せられた。一方で「井戸水と発電機があればいざという時、水不足にならない」「連絡の手段を何種類も考えておくことが必要」などと災害への備えの意識を改めたとの意見もあった。

 

 山本さんは悩みを共有しづらかった避難所生活を振り返り「おおよそのことは時間がたてば忘れてしまうが、モヤモヤした気持ちを心に秘めたままでなく『嫌だった、つらかった、苦しかった。けれど頑張った』と吐き出すと、将来が違ってくるのではないかと思う」と話した。

 

 会費や同会に全国から集まった寄付金で100冊発行し、市役所や被災地域の公民館などに配布。被災者の経験談や災害に関わったボランティアなどの意見を引き続き募集している。問い合わせは大崎代表=電話0893(54)0422、メールsinhujinmuginokai@gmail.com(薬師神亮太)

 

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