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西予市図書交流館 野村分館

おすすめ本紹介(7月)

2022年7月2日(土)

 

 

 

 

 

本はただの紙ではありません。 

そこには作者がいて、対話し、思索を深めることができます。 

また、自分では上手く言葉にできない感情や状況も、 

卓越した描写で切り取ってくれますね。 

読書しながら笑ったり泣いたり憤ったり。 

また、そんな言葉が聞きたかったと感激したり。 

理解が深まることで人生が広がる読書。 

一日に一行でもいい、本を手にとってみよう。 

多々ある本の中から、毎月何冊かを紹介します。 

 

新入荷図書 

 

コミック 

 

◎「路地恋花 ろおじコイバナ」 

麻生みこと:著 講談社:発 

 

舞台は京都。とある路地の長屋に暮らす「つくる人」―職人たちが紡ぐ恋のはなし。 

製本屋、靴屋、美容師など、多様な「職」の細やかな描写も見事。 

 

◎「メンタル強め美女白川さん1.2.」 

獅子:著 KADOKAWA:発 

 

どんなネガティブも笑顔で跳ね返す白川さんの激強メンタル。 

毎日を頑張る女子必読バイブル。 

社会のストレスと戦う、悩めるすべての女子に捧ぐ痛快コミック。 

自己肯定感がアップするパワーワード、キラーフレーズ満載。 

 

◎「ミカコ72歳  1] 

新久 千映:著 コアミックス:発 

 

夫に先立たれたミカコさん(72)は、 

メッセージアプリで泣き夫のアカウントにメッセージを送り続ける。 

周りは奇妙に思うが、本人は楽しんでいる。 

たとえ「既読」はつかなくても、日々の思いを言葉にする。 

人生100年時代、72歳女性のマイペースで生き生きとした日常を描いた漫画。 

 

一般書 

 

「年寄りは集まって住め~幸福長寿の新・方程式~」 

川口 雅裕:著 幻冬舎:発 

 

幸福感を得るためにはお金や健康だけでなく、つながりも必要。 

著者は「集まって住む」ことを勧める。 

高齢者へのインタビューやアンケート調査など、 

数多くの具体的事例から、理想的なシニアライフを徹底検証した一冊。 

 

◎「日本名字家系大事典」 

森岡 浩:著 東京堂出版:発 

 

姓氏-辞典 

現存名字の歴史を探索した事典。 

・6000の名字を収録、系図を多用、その名字の由来や発祥地・分布などが判かるよう解説。 

・重要な一族については、その栄枯盛衰の歴史や分出した一族の歴史も含めて詳述。 

・都道府県別の上位30姓一覧を巻末に付す。 

 

◎「全国厄除け郷土玩具」 

中村浩訳:著 誠文堂新光社;発 

 

コロナ禍、水害、地震と、厄除け祈願が高まる現代。 

古来から伝わる厄除け郷土玩具を、入手法から使い方まで解説。 

疫病退散、無病息災、厄除消除、悪霊退散、家内安全と、願いごと別に収録。 

悪霊退散の章では、宇和島の牛鬼も掲載あり。 

 

◎「いまさら恐竜入門」 

田中康平:監修 丸山貴史、マツダユカ:著 西東社:発 

 

いまさら聞けない恐竜の基本と、最新の知識が詰め込まれた一冊。 

そもそも恐竜とは何なのか。 

大きさは本質ではなく、「足のつき方」に特徴があるという。 

恐竜の足は哺乳類と同じように「体の下に向かって」伸びている。 

そのおかげで恐竜は「高い運動性」を有することができた。 

本書はオールカラーでマンガも楽しく、 

恐竜の研究者が世界中で集めてきたとっておきの話題が詰まっている。 

 

◎「この道の先に、いつもの赤毛」 

アン・タイラー:著 早川書房:発 

 

さてこの題名、どういう意味なのか? 

読むと題名や本の装丁の意味がわかったりする。 

訳者あとがきにもあるが、本書の執筆はコロナ禍以前。 

しかし、ソーシャル・ディスタンスという言葉を使って考えたくなるような作品。 

単純に身体的な距離ではなく、その人の生き方として、 

他者とどのような距離をとっているかという問題。 

また同時に、自分の現在や過去に対して、 

どういう距離をとうかという選択でもある。 

主人公は人生そのものが型通りになっている中年男性。 

「いつも」のことばかりの生活に、 

ひょっこりと「いつもでない」ことが飛び込んで、 

いままでとは変わるかもしれない、そういうことだってありますよ、 

という話の中で、彼が最後に導き出す答えとはどんなものなのか、 

その方程式の変数になるのが対人関係の距離感なのである。 

 

児童書 

 

◎「夜をあるく」 

マリー・ドルレアン:作 BL出版:発 

 

夜間登山し、日の出を迎える一家を描いた絵本。 

真夜中家を出て、静かに眠る町を抜け、足音を立てずに歩いていく。 

草のにおい、虫の声、さわさわと木の葉の音、輝く夜空、湖、、、 

山道を登った先には、、、新しい一日が始まる。 

 

◎「おとうさんとぼく」 

e.o.プラウエン:著 岩波書店:発 

 

漫画家・芸人の矢部太郎さんが,「おとうさんとぼく」を出版するきっかけとなった漫画。 

子どものころ好きだった一冊の漫画。 

子ぼんのうというより、子どもそのままのおとうさんと息子のぼく。 

二人の人間のユーモアあふれる愛情を、単純明快な線で軽やかに、 

しかも力強く描いている。 

しかしここにある笑いと日常とは違い、この漫画が描かれた時代背景は暗く、最後はおとうさんもぼくも、月に行ってしまう。 

 

読み継がれる名作 

 

◎「よだかの星」 

宮沢 賢治:著 岩崎書店:発 

 

本書はフォア文庫の1冊で、表題作ほか「カイロ団長」「月夜のでんしんばしら」「シグナルとシグナレス」「氷河ねずみの毛皮」「からすの北斗七星」「水仙月の四月」の計7編が収録されている。 

「よだかの星」は、自力で発光する星になったよだかの運命が描かれており、天文学にも詳しかった賢治の作品には、「銀河鉄道の夜」「双子の星」「星めぐりの歌」など「星」が登場する作品も多くある。 

賢治の作品は難しい場合もあるが、心の奥深くに残り、いつかきっとわかるようになることを願うと賢治自身も書いている。 

フォア文庫は、岩崎書店、金の星社、童心社、理論社の4社によって協力出版されたもので、巻末の「《フォア文庫》刊行のことば 1994年1月フォア文庫15周年にあたって」に書かれている内容も素晴らしい。 

その他、1冊の本を手に取ったら、挿絵画家、翻訳家について他、様々な要素に焦点を当ててみてほしい。 

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