西予市図書交流館 野村分館
おすすめ本紹介(6月)
2022年6月8日(水)
本はただの紙ではありません。
そこには作者がいて、対話し、思索を深めることができます。
また、私たちでは上手く言葉にできない感情や状況も、卓越した描写で切り取
ってくれますね。
笑ったり泣いたり憤ったり、そんな言葉が聞きたかったと感激したり。
また、理解が深まることで人生が広がる読書。
一日に一行でもいい、本を手にとってみよう。
多々ある本の中から、毎月何冊かを紹介します。
新入荷図書(一般書)
・「都々逸(どどいつ)っていいなあ」
吉住義之助:監修 小野桂之介:著 角川書店:発
文学-詩歌-日本の詩
都々逸は「七七七五」が基本詩型。
民謡から生まれ、他の多くの民謡と同様、もともとは「三味線の伴奏に乗せて唄う」という特徴を持っており、日常生活の様々な場面における人の心情を平易な言葉で捉え表現します。
本書では都々逸の作り方、楽しみ方も含め、165人の作者による総計745章の歌が収録されています。
・「人生が豊かになる映画50本」
村瀬 広:著 新日本出版社:発
芸術・芸能-映画・映像
名作と呼ばれる映画は、人間や社会の本質を映し出し古くなりません。
本書では50本が紹介されています。
どの作品も人間の尊厳や社会の希望が描かれ胸を打ちます。
興味を持った作品は、ぜひ観賞してください。
・「センス・オブ・何だあ?-感じて育つ-」
三宮 麻由子:著 福音館書店:発
文学―エッセイ―日本のエッセイ
タイトルは、海洋学者レイチェル・カーソンの名著『センス・オブ・ワンダー』から洒落で付けられました。
まさに、「何だあ?」と首をかしげるところから始まる本です。
この手に触れるものは何だろう?
あの音や声、この味や匂いは何だろう?
日々小さな疑問を持つことが、子どもたちをより広く豊かな世界へ導くことに
なります。
お子さんと一緒に感じることを楽しんでください。
(児童書)
・「山の上に貝があがあるのはなぜ? はじめての地質学」
アレックス・ノゲス:文 ミレン・アシアイン=ロラ:絵
岩崎書店:発
児童書・絵本―絵本―自然・いきもの絵本
貝がらの化石からひもとく、地質学の絵本です。
山の上で見つけた、たくさんのカキの殻。
カキは海の生き物なのに、いったいどうしてこんな場所にあるんだろう。
ダイナミックな地球の歴史に思いをはせよう。
(その他おすすめの本)
・「日本庭園を楽しむ絵本」
大野 八生(やよい):著 あすなろ書房:発
「枯山水(かれさんすい)」とは?「石にこめられた意味は」?
意味がわかると、庭はもっと楽しくなる!
・「1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作」
赤川次郎ほか:著 双葉社:発
NHK WORLD-JAPANのラジオ番組で、世界17言語に訳して朗読された小説
のなかから、豪華作家陣の作品を収録。
好評アンソロジーシリーズの1冊です。
=読み継がれる名作=
・「愛と死をみつめて ある純愛の記録」
大島 みち子 河野 実(まこと):著 大和書房:発
テレビ化、映画化もされたミリオンセラー。
不治の病におかされた女子学生が、死ぬ間際まで恋人との間にかわした約400
通の愛の記録。
本書は著者としてお二人の名前が記されている。
二人で一人、二人の心は一冊の本となって永遠の命を得た。