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2022
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松山商野球部 最後の学生帽【嗚呼、青春の「桜に蛇腹」】

 

松山商の丸刈り校則廃止を報じる1993年4月2日の愛媛新聞

松山商の丸刈り校則廃止を報じる1993年4月2日の愛媛新聞

脱帽して整列するスコアラーの山口滉太さん。学生帽の伝統に「初めて知って驚きましたが、同時に感動しました」

脱帽して整列するスコアラーの山口滉太さん。学生帽の伝統に「初めて知って驚きましたが、同時に感動しました」

昭和の時代、男子高校生の代名詞と言えば詰襟に学生帽で、まだまだバンカラの名残を見ることができたものだ。

時代は平成から令和に移り、特に学生帽姿を見ることは全くと言っていいほどなくなった。校則の簡素化や個性の重視、加えて愛媛では自転車通学時のヘルメットの義務化が主な背景だろう。

こうした中、伝統の学生帽を守り続けている人たちがいる。高校野球の古豪・松山商。そのスコアラーには、使い古された学生帽が代々受け継がれていた。(杉野一郎)

 

⚾帽子へのこだわり もう一つの理由

 

松山商の丸刈り校則廃止を報じる1993年4月2日の愛媛新聞

松山商業高校の野球部室。そこに宝物のように保管されているものがある。ボロボロになった松山商の学生帽だ。他校の学生帽は白い線が入っているのに対し、松山商の学生帽には黒い蛇腹が巻き付けられていて、一見すると線がないように見える。

この独特のデザインを、かつての松商生は「(校章の)桜に蛇腹」と称し、その歴史と伝統に胸を張ったものだ。ただ、松山商の男子生徒が帽子にこだわっていたのは、もう1つの理由があった。

全国で頭髪の自由化が進む中で、松山商は全校で男子の2枚刈り、要するに丸刈りを貫き通してきたからである。おかげで男子は、流行ともオシャレな髪形とも無縁。恥ずかしさも相まって、どこへ行くにも、学生帽を目深に被っていたものだ。私自身も2枚刈り時代の松山商の卒業生だが、アルバムのページをめくると、帽子をかぶっている写真が圧倒的に多い。1981年には頭髪自由化を求めて、野球部以外の生徒が、授業をボイコットする騒動も起こった。結局、2枚刈りの校則が廃止されたのは・・・

 

この続きで、松山商野球部伝統の学生帽をめぐる卒業生、関係者、現役部員の思いを追い掛けています。ぜひご覧ください

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