
悠湯自滴②霧の森温泉 「四国のへそ」で名湯に漬かる

ぬるめのためのんびり長湯ができる大浴場
♨四国のへそで湧く三セクの名泉
四国中央市の高知自動車道・新宮インターチェンジ(IC)を下りると、四方を森に囲まれた大自然の中に研修温浴施設「霧の森交湯~館」がある。四国の真ん中にある温泉地だ。
同館はすっかり全国区の銘菓となった「霧の森大福」を販売する観光施設「霧の森」内に2005年8月、オープン。第三セクターの株式会社やまびこが運営している。
入浴料が400円(中学生以上65歳未満)と格安なのも三セクのおかげだろう。普段の入浴客は多い日で200人程度。半数は住民ら常連客だが、行楽シーズンになると、「四国のへそ」という好立地から県外客でにぎわう。

高知自動車道・新宮ICの下に建つ「霧の森交湯~館」
♨「ぬるり」と「ぬるめ」でとりこに

2012年に設置された露天ジャグジー風呂

約10人までが利用できる遠赤外線サウナ
湯は約2キロ離れた「霧の森温泉」の源泉から引いており、ぬるりとする肌触りが特徴。41.5度と比較的ぬるめのため、熱い湯が苦手な人はとりこになりそう。メタホウ酸が豊富に含まれていることも特筆すべき点だ。殺菌効果や傷など肌のダメージを回復させる働きがあるとされ、入浴客から「肌がすべすべになる」などと好評。やまびこ企画戦略室の高野由里子室長もメタホウ酸の効能を第一に挙げ・・・