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2022
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“氷上の指揮者”島田高志郎 新たな舞台へ

 

全日本フィギュア最終日の男子フリーで演技する島田高志郎=2021年12月26日、さいたまスーパーアリーナ

全日本フィギュア最終日の男子フリーで演技する島田高志郎=2021年12月26日、さいたまスーパーアリーナ

 

全日本フィギュア最終日の男子フリーで演技する島田高志郎=2021年12月26日、さいたまスーパーアリーナ

全日本フィギュア最終日の男子フリーで演技する島田高志郎=2021年12月26日、さいたまスーパーアリーナ

 

 フィギュアスケート男子の島田高志郎(20)=木下グループ、松山市出身=が、オンラインで愛媛新聞の単独インタビューに応じた。シニア転向3年目の今季。年々レベルアップが進む男子フィギュア界での自身の成長や拠点を置くスイスでの生活、開催中の北京五輪について思いを語ってもらった。(聞き手・石川美咲)

■一人の人間としても成長

 

久しぶりの帰省で道後商店街も散策=1月下旬、松山市道後湯之町(本人提供)

愛媛に帰省中だそうですが、久しぶりの地元はいかがですか。 昨年の12月から日本に帰国していました。(15歳で)スイスに移ってから、こんなに長く愛媛にいるのは初めて。成人式にも参加しました。小学4年のときに岡山に転校したので、友人たちと本当に久しぶりに再会できました。

スケート漬けのスイス・シャンペリーでの生活も丸5年になりました。 最初は英語も家事も何もできませんでしたが、一人の人間としてスケート以外のところでも少しは成長できていると思います。スケートが大好きなので、つらいと思ったことは全くないですし、世界で一番スケートに集中できる環境だと思います。シャンペリーは山奥なので、週1日のオフ以外は、自宅とリンクとスーパーだけを行き来しています。
 シャンペリーは、宇野昌磨選手や紀平梨花選手をはじめ、海外からも有名選手がたくさん集まってくる場所です。新しい刺激を受け、それぞれの長所を吸収しています。
 ステファン・ランビエルコーチの人柄にひかれて指導をお願いしたので、今も強い関係を結び続けられていることをすごくうれしく思います。スイスに行くまでは動きの質よりも感情で見せるタイプでしたが、最近は感情に合わせた繊細な動きが身についているので、目指す表現者に少しずつ近づいているのかなと思います。ステファンコーチの感性をずっと身近に感じていますが、まねをするのではなく、吸収したいなと思っています。

■「もっとできた」と毎年思う

 

全日本フィギュア最終日の男子フリーで演技する島田高志郎=2021年12月26日、さいたまスーパーアリーナ

今季のスケーティングの手応えや課題について聞かせてください。 毎年思うんですが「もっとできたな」というのが一番の感想です。どれもいい経験にはなっていますが「練習の自分がもっと出せればな」とか「練習だったらもうちょっといいジャンプが飛べたな」とか、反省の方が多かったです。

本番で力を出し切る、一発勝負で表現する難しさはやはりあるんでしょうか。 弱気になってしまったり、どこかが欠けていると感じてしまったりした時点で、試合でいい演技するのは難しいということを改めて今シーズンは感じました。
 それでも昨シーズンからは、試合に臨む気持ちのあり方を少しずつつかめています。今季はそれがショートプログラム(SP)でいい形になり、手応えは十分に感じました。まだフリーでは自分の演技ができないことが多いので、今後の課題にしていきたいです。

「試合に臨む気持ちのあり方」というのは具体的にどんなものでしょうか。 今までなら「失敗する姿を他の人や自分に見せたくない」という思いからくる恐怖心が、自分の自信を押しつぶしてしまうことが多かったんです。昨年12月の全日本選手権では、恐怖心をうまく活用して自分を奮い立たせることができました。バランスが少しずつ取れてきたかなと思います。
 恐怖心は決して悪いことではないんですが、気持ちが強すぎてしまったら、いつもの自分じゃなくなってしまいます。ずっと付き合っていかなければいけない課題ですね。

4回転ジャンプへの挑戦の現状を教えてください。 トーループとサルコウを安定させるための練習を続けています。体が痛くなるなどさまざまな問題でルッツの導入は難しかったんですが、体を強くして土台がしっかり築けたら取り組みたいと思っています。
 4回転の精度はまだまだ。他の選手と比べても成功率は低いです。練習でできても試合で降りられなければ意味がありません。本番でも出せる力と安定感が今後の目標です。
 体の土台をしっかりつくろうと、全日本選手権が終わってから新たにトレーニングを始めました。体の外に見える筋肉よりも、体の中の細かな筋肉を強くして、けがの予防や体の支えになるように強化しています。

シニアデビューから3シーズン目。スコアは着実に伸ばしています。 自信がついたり、つかなかったりの繰り返しでした。今季は昨年11月にあったチャレンジャーシリーズのワルシャワ杯のSPで、初めてスコアを90点に乗せることができました。今までやってきたことが実った演技でしたし、力を出しきれたと思っています。
 その後のフリーが駄目でした。試合に臨む準備のところや精神面、今までの課題にうまく向き合えず、悔しい気持ちが大きかったです。
 成長を感じている部分もあるし、着実に点数を伸ばしているということは自分を認めてあげられる一つの指標にはなりますが「もっとできるだろう」という気持ちが自分の中には90%くらいの割合であります。それに応えられるような試合を今後増やしていければと思います。

■代表の3選手に追い付きたい

 

全日本フィギュア最終日の男子フリーで演技する島田高志郎=2021年12月26日、さいたまスーパーアリーナ

開催中の北京五輪の男子フィギュアスケートをどうご覧になりましたか 過去最高だったと思います。羽生結弦選手、宇野昌磨選手、鍵山優真選手、全員が素晴らしい演技をしていて、一選手としてすごく誇りに思いましたし「3人に追いつかないと」とか「どうやったらここまで強くなれるんだろう」とか、いろんな感情が沸き起こりました・・・

続きでは、羽生選手、宇野選手、鍵山選手への思いをじっくりと語ります

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