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宇和島南中等教育学校

差別許さない児島惟謙の生き方知って 中学生がDVD制作

2021年11月25日(木)(愛媛新聞)

差別を許さない姿勢を貫いた児島惟謙の生き方をDVD教材にした宇和島南中教校の3年生

差別を許さない姿勢を貫いた児島惟謙の生き方をDVD教材にした宇和島南中教校の3年生

宇和島南中教校生が作った紙芝居の絵とDVD

宇和島南中教校生が作った紙芝居の絵とDVD

差別を許さない姿勢を貫いた児島惟謙の生き方をDVD教材にした宇和島南中教校の3年生

差別を許さない姿勢を貫いた児島惟謙の生き方をDVD教材にした宇和島南中教校の3年生

宇和島南中教校生が作った紙芝居の絵とDVD

宇和島南中教校生が作った紙芝居の絵とDVD

 愛媛県宇和島市出身の裁判官だった児島惟謙(1837~1908年)が差別に立ち向かった生き方を伝えたいと、宇和島南中等教育学校(同市文京町)の3年生が「児島惟謙の一生」と題する紙芝居とDVDを制作した。人権教材として広く活用してもらうため、市教育委員会を通じて配布の準備を進めている。

 

 美術部員と人権委員が中心となり企画。以前、中教校の前身である宇和島南高校の生徒が江戸時代を軸に惟謙の半生を扱った紙芝居を制作しており、以降の出来事も盛り込む形で構成を練り上げた。

 

 21枚にわたる紙芝居は美術部員が絵を担当。DVDは地元ケーブルテレビの協力で生徒自らがアフレコに挑戦して映像化した。

 

 作品では、少年期にゆかりのある緒方家(西予市)に預けられていた惟謙が登場。厳しい支配に苦しむ被差別部落の人たちの嘆願を藩庁に取り次ぐなど、重要な役割を果たした親族の話を聞き、身分差別のない世の中をつくろうと決心する場面を描いた。

 

 明治に入り大審院長(現在の最高裁判所長官)となっていた惟謙が、1871年の解放令後も地域の祭りに参加できないのは不当だと訴える埼玉県の住民の裁判を担当したエピソードを紹介。要求を退けた高裁判決を覆して住民勝訴とし、少年時代の志を体現した姿を伝える。

 

 物語は警官が来日中のロシア皇太子を切りつけた91年の「大津事件」の裁判へと続き、ロシアの仕返しを恐れた政府が裁判所に圧力をかけ死刑にしようとしたのに対し、惟謙は「相手が強国の皇太子だからといって日本の法律を曲げることはできない」と主張。刑法に基づく無期懲役判決を下し「護法の神」と称されることになったと説明する。

 

 結びで「弱い立場の人に寄り添うことで社会の不合理さを見抜き差別を許さない。身分の分け隔てなく相手の主張が正しければ正しいと認め、権力者の圧力に屈さず正義を貫いた」と惟謙の人生をたたえる。「私たちが学ぶことは多い」と語り掛けている。

 

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