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2022
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愛媛国会① 選挙戦・選挙結果を振り返ってみた感想は?

愛媛新聞社編集局長 池田正人

 それではまず選挙戦を振り返っていただきたいと思います。岸田首相が就任してから10日後の衆院解散と、解散から17日後の投開票はいずれも戦後最短でした。新型コロナウイルス感染防止に留意しながらの選挙戦でもありました。皆さんそれぞれ選挙結果をどう受け止めていらっしゃるでしょうか。まずは1区の塩崎さんから順番にお聞きしたいと思います。

愛媛1区 塩崎彰久氏(45)自民新

 

 ありがとうございます。愛媛1区から選出していただきました塩崎彰久ございます。今回、コロナ下で本当にいろんな人に会うことが難しい、そういう厳しい選挙戦でした。特に新人にとっては1人でも多くの方に会ってお話を伺いたい。そうした中で、いろんな集会もできない。会ってお店の中に入れていただくことものも、遠慮しなくちゃいけない。そういったもどかしさのある選挙戦でした。

 そうした中で、できるだけ今までとは違う形で、いろんな方にお会いをさせていただこうと、SNSを使ったり、違う形の取り組みをさせていただいたりする中で、そういったことをさせていただく中で、いろんな皆さんの声を聞かせていただいた。このコロナは本当に大きなテーマでありましたけども、目の前のコロナだけじゃなくて、この先の次の世代のをいろんな社会課題についてもやっぱり皆さんすごく関心が高くて、何とかしてほしいと思っている、そんなことを感じさせていただく選挙戦でございました。

愛媛2区 村上誠一郎氏(69)自民前

 

 もうご承知のようにコロナでなかなか、移動しちゃいけないってことでほとんど地元に帰れませんでしたし、いつもだと集会も部屋の中でやってたんですけど、それもできない。実質2週間ですよね。それを本当に皆さん方が1日30カ所ですね。例えば工場だと現場に行って、島も20カ所ぐらい回りましたけど、そういうことでハードスケジュールだったんですけど、もう本当に皆さんに支えられてきたなあと。とにかく解散から投票まで2週間以内というのは前代未聞です。本当に皆さん方に支えられたということで、12回目の当選をさせていただき感無量ですね。ありがとうございます。

愛媛3区 井原巧氏(45)自民新

 

 はい。実質2年間ですね。地元を歩くことになりました。その間コロナになっていましたから、もちろん市民の皆さん方がストレスをすごく感じてらっしゃると思います。同時に私も新人なので、いろんな方にお会いしていろいろ出会いをつくって、そしてその人脈でご支援をと思っていたんですけれども、もう皆さんなかなかそれができなくて、街頭とかポスターを貼ったり。そういうふうなある程度限定されることになりまして、その上、あっという間の解散でしたので、新人としては非常に慌てたというのが正直なところでありました。結果的には周りの皆さん方に支えてもらってここまでたどり着けた。そんな風に思っています。

愛媛4区 長谷川淳二氏(53)自民新

 

 愛媛4区からの選出をいただきました長谷川淳二でございます。私も2年近く政治活動をしておりまして、ちょうどコロナの感染下と重なっております。なかなか活動が制約されている中で、4区は基幹産業が1次産業、農業や水産業、コロナで身を削っている方がたくさんいますので、そうした方にできる限り声を掛ける活動を行ってきました。厳しいご批判をいただきましたけど、苦境にある1次産業を何とかしてほしい。また西日本豪雨災害、まだ3年ということで、被災地の声を届けてほしい、そうした皆さんの声を受け止めながら活動してまいりました。

 選挙戦自体は短かったですけども、そうした活動を集大成して4区は愛媛県の半分以上ですね、広い選挙区ですので、そこを駆け回って、ちょうどコロナも落ち着いていますので、私の思いを、心を込めて訴えさせていただき、それが皆さんに共感をいただいて、何とか皆さんの支えによって当選させていただいた。感謝の気持ちでいっぱいです。

比例四国 白石洋一氏(58)立民前

 

 はい。今回の選挙戦ですね、もう昨年からの新型コロナによって、制約を受けております。私の議員としての活動として、そのサポートを含めて経済支援制度のサポートに力を入れておりまして、これはその方、その方にとっては非常に大きなことで、絶対申請期日を遅れちゃいけない。今回31日が投開票日ですけれども、月末が締め切りということもあって、最後の最後までサポートをしながら訴えていくという形ですね。でもそれはサポートというのはおろそかにしてはいけない、そう思って臨んだ選挙です。

 で、選挙活動ということでは、本来のことをやっていたら評価されるという風に思いたいんですけども、そうもいかなくて。直前になって人が入ってくださって、私も街頭に出て訴えさせていただきました。私もそうですけども、サポート、応援に入ってくださった方々等からの人もいるんですけども、やっぱり地元のスタッフの方が本当に熱を入れてくれた。そのことによって私は、小選挙区ではないですけども比例で議員の継続ができたと思っております。本当にその点、私は感無量であります。

愛媛新聞社編集局長 池田正人

 この選挙についての皆さまの主観をおうかがいしたいと思います。全国的に見るとこの選挙は安倍政権、そしてそれを引き継いだ菅政権を審判する選挙。そう言えるとも思います。今回自民党は確かに席を減らしましたが、単独で安定多数を上回り、立憲民主党は伸び悩んだ面があります。こういう選挙結果を踏まえ、有権者の思いはどのようなものだったというふうに、皆さんはお感じになりましたか。

愛媛2区 村上誠一郎氏(69)自民前

 

 思ったよりですね、自民党が減らなかったことはですね、ある面では信任されたかなと思うんですが、ただ果たしてそうなのかなって本当に思っています。森友、加計、桜を見る会の負の遺産はけじめがついていませんし、率直に申し上げてね、落ちた人の中にですね、野田毅さんとかですね、残ってほしいなっていう方がですね、結構落選したので。そこが本当にね、信任に当たるのかなという気もするんですよね。だからこれからまたいろいろ議論が分かれてくると思うんですが、総裁選から含めてそうなんですけどね、今回の総選挙も、もう各党がコロナということで「ばらまき」なんだと。それは、選挙戦としては仕方ないのかもしれないけれども、しかし考えていただきたいのは、もう赤字国債で全部やっている。毎年100兆円ずつやっていけば、これ全部次の世代のつけにいくわけですよね。そこら辺をね、だからもう一律給付と言っていましたけどね、やはり本当に困った人に、本当に的確にサポートするということが重要じゃないかなと思っています。どこかの党は一律20万円を3カ月って言っていましたけどね、そろそろこのコロナに対する施策もめりはりをつけるという時期じゃないかなという気がしています。

愛媛3区 井原巧氏(45)自民新

 

 私なんかも現場にいましたから、一つ感じるのはですね、自公政権というか、その方向性は基本的に是としていただくというような形で。かたや中道系の維新が伸び、共産党と立憲民主党は現状維持。少し伸び悩んだ。こういう結果を見ると、ある程度、国家の基本方針はこの継続を望むけれども、しかし自公のさまざまな、たまってきた無理とかストレス、その辺のことがスカっと解消しないという国民の感情っていうのは、私なんかもすごく街を歩いて感じたことがあります。ですからやっぱり、体質改善を望んでいる。われわれ政党のですね、もっと頑張れよ、そういうふうな審判の結果につながっているのではないかと。で、コロナ対策についてはいま村上会長がおっしゃっていましたけれども、私も首長なんか経験していると、やっぱり財政というのは非常に重要で、政治は理念が必要なので、初期の頃は応急処置的なものが必要でしょうが、しっかりとそのめりはりというか、本当にしんどい人をきっちり支えていくような、そういうこともしっかり深めた議論をしていくべきかなと思っています。

愛媛4区 長谷川淳二氏(53)自民新

 

 はい。私も新人候補者として肌感覚で感じたことを申し上げると、特に4区は、豪雨災害からの復旧、農林水産業の振興、地域の課題が山積しています。課題を解決してほしい。対決よりは、やはり解決を望む声が圧倒的に強いです。そうした意味で自公政権は地域に根を張って仕事をしっかりしてほしい、結果を出してほしい。そうした期待が自公政権の絶対安定多数につながったのではないかと思います。一方で、コロナ対策一つとっても、4区も飲食店を中心として非常に厳しい状況にあります。大都市圏も厳しいですけど、なぜその緊急事態宣言やまん防が適用されない地域でも同じような状況なのに、支援が届けられないのか。厳しいご批判をたくさんいただきました。説明を丁寧にして、共感・信頼を得られる、そういった姿勢はやはり真摯に貫いていかないといけないと思います。もう一つ。今回、成長と分配の好循環ということで訴えさせていただいております。特に南予は、インフラにしろ、医療にしろ格差があります。格差の是正という声がものすごく強い。本当に困ったところに手を差し伸べてもらいたい、その政治をぜひその力を発揮してほしい、そういう声がありました。そうした意味では、成長と分配の好循環の中で、その格差のある地域に光を当てる。そうした機会をいただきました。そこでしっかりと仕事していくことが大事だと思います。

比例四国 白石洋一氏(58)立民前

 

 全国のこの結果、まだ全部は見ることができていないんですけれども、確かに接戦にはなったと思います。野党についてですね。接戦にはなっても、私も含めて競り負けている。そして比例に投票してくださる方が、私が思っている、期待していたよりもなかなか。これもよく考えないといけないと思っています。野党共闘について、政権交代というのはちょっとまだ別の話だったんですね。これはかなり先の話。じゃあ与野党が拮抗することについてもこのままでいいのか、もう一段考えを深めていかないといけないんじゃないかなと思います。県内について言えばですね、私の力不足、反省を、大いにして実行していかないといけないんですけども、とにかく運動量ということ。お一人お一人に会い、対応していくということが必要だと思います。そういうことで私もそのスタートだと思ってですね、曲がり角に立ってその格好のままこちらにお邪魔したんですけど、姿勢としては野党はもっと頑張らないといけない。より一層、時間だとかですね、回数だとか全部投入して、やっていかないといけないという反省をしています。

愛媛1区 塩崎彰久氏(45)自民新

 

 この4カ月、本当に松山市内を、いろいろな街を回って話を聞いている中で、やはり将来に対する危機感、不安感、こうした漠然とした懸念というのはやはり強いなという印象を受けました。それを今までの自公の枠組みの中で、しっかり決意して、責任持ってやっていただきたいと、こういう思いですね。「もっとやってほしい、もっとちゃんとやってほしい」。そういう期待の激励と叱責の声、両方あったかなと思います。私は、この危機感というのは、ある意味で変革を生んでいく原動力になる、エネルギーになると思っております。そういった意味で今回、投票率がですね、前回も4ポイントほど上がった。これはコロナ禍を通じて、皆さんが暮らしの課題をより切実に感じて、それを行動に移していかなきゃいけない。そういうふうに考えていただいた。これは一つの前向きな結果ではないかと思っています。もっともっと本当は若い人に投票に行ってほしいと思っていますが、今回の結果が第一歩になるかなと思っております。

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