愛媛新聞ONLINE

2021
127日()

新聞購読
新規登録
メニュー

えひめ衆院選2021

12候補しのぎ削る 県内4小選挙区序盤情勢

2021年10月21日(木)(愛媛新聞)

 

 19日公示の衆院選で県内4小選挙区別に情勢を探った。(敬称略、衆院選取材班)

 

 

 

<1区>

 

【新人塩崎 地盤固める】

 

 自民新人の塩崎彰久が祖父から3代目の地盤を固めて先行。一騎打ちとなる立民新人の友近聡朗は無党派層への働き掛けを強める。

 

 塩崎は前職の父恭久の不出馬を受けた公募で7月、後継候補に決定。多くの業界団体が推薦している。支援組織や企業・地域を回り続けてきたが、陣営関係者は短期決戦に「新人なのに時間が足りない」とする。どれだけ多くの人に会って話を聞いてもらえるかが課題で選挙戦では連日、校区ごとに屋外の演説会を設定し浸透を強化。自公政権の新型コロナウイルス対策に厳しい声が寄せられているとの懸念もある。

 

 元参院議員(愛媛選挙区)の友近は3月に出馬表明後、街頭に立ち、細かく地域を巡ってきた。サッカー愛媛FC元主将でスポーツの力を主張し「ワールドカップ(W杯)日本招致、松山開催」も訴える。公示日の街頭演説には共闘する野党の関係者も姿を見せた。陣営は連合愛媛から推薦を得ているが、立民の原発政策や共産との距離感を理由に労組票を完全に固められていないと分析。無党派層への浸透も急ぐ。

 

 

 

<2区>

 

【村上優位 2新人追う】

 

 自民前職の村上誠一郎が優位に立ち、国民新人の石井智恵、共産新人の片岡朗が追う。

 

 村上は当選11回の経験を生かし、有利に選挙戦を展開。最大票田の今治市では市議への支援依頼のほか、企業や団体へのあいさつ回りを進める。地場の海運・造船業の振興に取り組む姿勢を示し、財政と金融、外交の立て直しなども掲げる。上島町でも遊説し、中予を含め地域をくまなく回って地盤を固める。

 

 石井は市街地だけでなく、山間部などの過疎地域にも積極的に足を運び、草の根の運動を続ける。看護師の経験を踏まえた医療福祉政策や新型コロナ禍の緊急経済対策などを訴える。会員制交流サイト(SNS)での配信にも力点。県内唯一の女性候補として、女性票をどれだけ集められるかも鍵を握る。

 

 立民との「野党共闘」の調整で1区から変更した片岡は、今治地域と中予地域で交互に街宣活動を繰り広げる。コロナ禍で国民の命や暮らしがないがしろにされてきたと訴え、医療と社会保障の充実で誰一人として取り残さない政治を主張。オンライン演説も駆使する。終盤には共産委員長の志位和夫が来援予定。

 

 

 

<3区>

 

【白石と井原 激戦展開】

 

 4小選挙区で唯一の野党議席を有していた立民前職の白石洋一と自民新人の井原巧による一騎打ち。2年半以上続いてきた前哨戦の勢いそのままに、激しく争っている。

 

 井原は参院議員当時の2019年1月にくら替えを表明。同7月の任期満了後は3区に張り付き、組織的な取り組みを積み重ねてきた。地元3市長や自公の地方議員らがきめ細かくサポートし、地域であいさつ回りなどを続ける。多くの業界団体から推薦などを得て、企業などを回り足場固め。知事中村時広との親交もアピールする。市長を務めた四国中央市以外での知名度が課題。

 

 5度目の出馬となった白石は長年、地域に密着した活動を続け、草の根で支持を広げる。新型コロナ禍では市民一人一人の困りごとの相談に丁寧に対応。前回の参院選愛媛選挙区を制した永江孝子(無所属)らの支援を受け「3区の野党の灯を消さない」と力を込める。陣営関係者によると、労組などからの推薦も受けるが、脱原発を掲げる立民を応援できないとする組合もあるという。

 

 四国中央市と西条市をそれぞれ地盤とする両陣営。「主戦場は新居浜市」といった声も聞かれる。

 

 

 

<4区>

 

【長谷川 組織戦で安定】

 

 自民新人の長谷川淳二に安定感があり、無所属元職の桜内文城と共産新人の西井直人が追い上げを図る。無所属新人の前田龍夫と諸派新人の藤島利久は独自の戦い。

 

 自民前職の後継候補となった長谷川は知事中村時広や4区の全ての首長と県議らの支援を受け組織戦を展開する。1次産業への支援や西日本豪雨災害からの復興などを訴える。陣営関係者は「楽観はできない」と気を引き締める。

 

 桜内は地元出身であることを強調し、つじ立ちや演説で政策立案能力を生かした財政立て直しを主張。5回目の衆院選で一定の知名度はあり、陣営関係者は「まずは出身地である宇和島で勝負」とし周辺市町への波及効果を狙う。

 

 立民の新人擁立取りやめを受けて出馬した西井は、街頭演説を中心に4区をくまなく回って浸透を急ぐ。自公政権の経済政策を批判し、四国電力伊方原発の廃炉や平和外交などを主張。反政権や脱原発を求める層の受け皿を目指す。

 

 前田は政権への批判を主張し、草の根で活動を展開する。

 

 藤島は会員制交流サイト(SNS)で支持拡大を呼び掛ける。

 

    各種サービス

    <プレスリリース>一覧

    愛媛の情報なら、愛媛新聞のアプリ。

    欲しい情報をいつでもあなたにお届け!プッシュ通知機能も充実。