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2021
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ガブッと!ハンバーガー 愛媛の人気店を丸かじり

 「ビジュアル最強」の食べ物の一つがハンバーガーではないだろうか。存在感抜群のパティに、レタスの緑、トマトの赤。とろりと溶けたチーズやソース…。思わず「美しい」と表現したくなる。美食家のタレント寺門ジモンさんが「美しいものは旨(うま)い」と言っているように、味の方も、もちろん最強である。
 新型コロナウイルス下で苦戦する外食店もある中、テークアウトできるハンバーガーは好調とされる。愛媛でも、専門店や個性的なハンバーガーを扱う店舗が相次いでオープンしている。夏の暑さで落ちた体力を回復するパワーフードにもぴったり。さあ、絶品のハンバーガーに会いに行こう。(デジタル戦略室)

■アルコバレーノ(松山市朝生田町1丁目)

 

松山市朝生田町に5月にオープンしたテークアウト専門店「アルコバレーノ」

 今年5月にオープンしたテークアウト専門店。オーナーの岡市美保さんは元々は市内でイタリアンを取り入れた居酒屋を営んでいたが、新型コロナウイルス下で業態変更したそうだ。
 居酒屋で人気だったハンバーグをもとに始めたハンバーガーが、予想を上回る評判。「忙しい現代の人にぴったりだからですかね」と不思議がるが、人気の秘訣(ひけつ)はやはり、こだわり抜いたレシピが生み出す味わいだろう。

 

国産の牛肉だけを使ったアルコバレーノのパティ。焼き色が食欲をそそる

パティにベーコン、目玉焼き…。自家製のソースも人気の秘密だ

アルコバレーノの人気メニュー「スペシャルBBQソースバーガー」。極粗びきパティと、ベーコンジャムの相性は抜群。

 一番の特長が、すべてのハンバーガーに入っている自家製のベーコンジャム。ベーコンをペースト状になるまで刻み、ブルーベリーやパイナップルと一緒に煮込んだものだそうで、甘さの中にベーコンのコクが溶け出し、独特の風味となっている。国産牛のみを使ったパティは、卵やあめ色になるまで炒めたタマネギを入れたハンバーグと同じ製法で「他店にはない弾力があります」。

 人気メニューの一つ、スペシャルBBQソースバーガー(880円)は、厚みのあるパティや目玉焼き、レタス、チーズといった具材たっぷり。食材の味を引き出すソースとベーコンジャムがうまく絡まり、ボリューミーなのにあっさりと味わえる。

 

オーナーの岡市美保さん1人の店舗なので、1日に提供できる数には限りがある。確実に食べたいなら予約がオススメ

 トマトチーズバーガー(780円)、ベーコンエッグバーガー(850円)なども好評だが、提供できる数が限られているので、予約がお勧めだそう。
 キッシュをメインに3種のおかずが入ったランチボックス(680円)といったハンバーガー以外のメニューも充実。今後もラインアップを増やしていくという。

 インスタグラムhttps://instagram.com/arukobareno6/?hl=ja

 ■トーマスバーガー(砥部町拾町)

 

大きな看板が目立つトーマスバーガー。商品の自動車も並んでいる

 異業種と思って侮るなかれ。自動車販売業を展開する「トーマス」(砥部町拾町)が、牛肉100%のパティと、トマトベースの特製ソースを武器にハンバーガー界に乗り込んだ。癖になる辛さでリピーターも多く、本業とともにさらに勢いに乗りそうだ。

 きっかけは隣接するカフェの閉店だった。代表の遠山恭輔さん(32)が「車以外で客を呼ぼう」と建物を購入し、専門店が少なく、「写真映え」するハンバーガー屋の開店を決意。知人や調理師と試食・改装を重ね、7種類のバーガーとともに3月下旬にオープンした。

 

ピリ辛ソースと存在感たっぷりのパティが特徴のトーマスバーガー。ベーコンも自家薫製だ

 一押しは、店名でもあるトーマスバーガー(1200円)。牛肩ロース100%のパティは、国産よりも味が濃い米国産の肉を使用。ミンチを使わず、赤身を2~3ミリの厚さに手切りすることで、肉らしい歯応えをしっかりと残した。

 「『もっと食べたい』と思わせたい」と調理師が語る特製のピリ辛ソースは、タマネギや複数のスパイスなど17種類の具材を長時間煮込み、食べた際は目玉焼きから流れる黄身の甘さとうまく絡み合う。店内で食べる時に付属するオレンジマスタードを使えば、さらにさっぱりとした味わいも楽しめる。

 

「写真映え」なども意識したトーマスバーガー。インスタグラムには素敵な写真が並ぶ

 新型コロナウイルスの影響もあり客の3割はテークアウトで、特にBLTバーガー(同)の人気が急上昇中という。今後、チキンバーガーやカレー味など新メニューの研究を進める。店内には結婚式の2次会などができるフリースペースも併設する考えで「店の構想としてはまだ半分くらい」と遠山さんは笑顔を見せる。
 ちなみに、バーガーで店を知った客が、車を買って帰ることが何度もあるとか。皆さんも店を出るときには、新たな愛車で、バーガーを頰張っているかも。

 インスタグラムhttps://instagram.com/tms.burger/?hl=ja

■Paysan(ペイザン、今治市吉海町本庄)

 

小高い丘の中腹にあるペイザン。小さかった古民家も改修を重ねて大きくなった

 

 15年前に小さな古民家の玄関でスタート。カフェを併設するなど改築を重ね、島のゆったりとした雰囲気も相まって、今では県内外から客が訪れる人気店となった。看板メニューで、2020年4月から販売する「ペイザンバーガー」(850円)は自慢の天然酵母のバンズと、自家製のトマトソースなどのバランスが絶妙な一品で、いくつ食べても飽きない味わいだ。

 経営する求光章さん(53)、ゆう子さん(49)夫婦は大のバーガー好き。販売するならと、2年間研究を続け、存在感がある硬さと、軽い後味を両立させた特製のバンズを完成した。オーガニックレーズン由来の自家製天然酵母を使った納得のいく「屋台骨」だ。

 

手作りのパンや菓子が並ぶペイザンの店内

 挟む食材は、牛と豚の合いびきパティや、トマトソース、ピクルスなど「ありきたり」と言われかねないラインアップ。ただ、全てを国産品や有機野菜などにこだわり抜き、調味料ももちろん無添加。その上、最も力を入れたのは「口の中に入った時のバランス」と力を込めるのだから、期待せずにはいられない。

 大きく口を開けてかぶりつくと、トマトの酸味の奥から肉のうま味がジュワッ。歯ごたえのよいピクルスはかむほどに甘みが増し、驚くほど後味はすっきり。何個でも食べられそうだが、ゆう子さんは「ちゃんとカロリーは摂取してるから注意してね」と笑う。

 

自慢の天然酵母のバンズで、こだわり抜いた食材を挟んだペイザンバーガー

 もっとこってり感がほしい人には、生乳100%のチーズを挟んだバーガー(950円)もお薦め。セット注文の自家製フライドポテトは、単品で出せるほどのおいしさで人気がある。昨年は期間限定で、近くで釣ったハマチなどのフィッシュバーガーや、アボカドを入れたハワイアンバーガーも提供。もしかしたら、復活するかもしれないので、会員制交流サイト(SNS)などを要チェック。

 ホームページhttp://www.q-paysan.com

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