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コロナ第5波の県内医療現場

ワクチン接種で高齢者入院減 医師、感染対策の継続を訴え

2021年9月11日(土)(愛媛新聞)

ワクチン接種と新型コロナ対策継続の必要性についてオンライン取材に語る井上考司医師=8日

ワクチン接種と新型コロナ対策継続の必要性についてオンライン取材に語る井上考司医師=8日

 県内で1日当たり最多100人超の感染が確認された新型コロナウイルスの第5波。入院患者、自宅療養者とも過去最多を更新した一方、第4波と比べ重症例や死者が抑えられている傾向もある。県立中央病院(松山市)の井上考司・呼吸器内科主任部長は「ワクチン接種で高齢者の入院は大きく減った。患者の年齢層が下がり、治療の選択肢も増えてきたことで何とか良くなってもらえている状況」と今後の接種の広がりに期待しつつ「感染力の強いデルタ株は20~30代の重い肺炎も珍しくない。医療態勢の上限はすぐそこで、注意を続けてほしい」と呼び掛ける。

 

 第5波では8月に入り一気に感染者が増加し、18日に過去最多の102人を確認。前後して50~90人レベルの確認が続いたが、9月以降は20~40人程度で推移している。

 

 井上医師によると、中等症や重症者に対応する県立中央病院は感染者の急増を受け、運用できる病床をほぼ100%で稼働。多い日は自宅療養者ら10人以上を外来で診察し、うち7~8割を入院させるなど逼迫(ひっぱく)した状況が続いた。最近の感染者の減少傾向で「やっと対応が半減してきたところ」と息をつく。

 

 第4波までとは患者の年齢層が大きく変わった。デルタ株は家庭内感染も多いが「ワクチンを接種済みの高齢者だけが感染しなかった例はたくさんある。患者の中心は30~50代となり(同病院に)入院するのは高齢者を含め99%が未接種か効果が出る前の時期の人」と説明。2回接種後の「ブレークスルー感染」もゼロではないが「重症になった例は記憶にない。接種が進めば、医療が逼迫するような重症者が増える事態は確実に減らしていけるだろう」と実感を込める。

 

 重症化予防が期待される抗体カクテル療法について県立中央病院は8月、10人前後に実施した。50歳以上や基礎疾患などの重症化リスク、容体といった要件で対象者は限られるが「論文や臨床研究のデータ通り7~8割の患者が点滴後1~2日で熱が下がり、重症化せずに経過した人が多かった」と説明。抗ウイルス薬のレムデシビルのほか、ステロイド剤や免疫調整薬など治療の選択肢やノウハウも増え「先手を打つことで重症になる人を減らせているのは確かだろう」とする。

 

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