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県立衛生環境研究所の四宮所長に聞く

県内で新型コロナ感染者急増 第5波の特徴・対策は

2021年8月13日(金)(愛媛新聞)

「今まで以上の対策を徹底してほしい」と語る四宮博人所長=12日午前、松山市三番町8丁目

「今まで以上の対策を徹底してほしい」と語る四宮博人所長=12日午前、松山市三番町8丁目

 県は11日、新型コロナウイルスの感染者が過去最多の85人と発表し、県独自の警戒レベルを最大の「感染対策期」に引き上げた。ほとんどのウイルスがインド由来の変異株「デルタ株」に置き換わったとされる第5波の特徴と対策について、県立衛生環境研究所の四宮博人所長に聞いた。

 

 

 

 ー「85」という数字に驚いた人もいると思う。過去最多の感染者数となった背景は。

 

 全国的に見ても、第3~4波に比べ、第5波は感染者がほぼ倍増している。愛媛でもこれまでの最多が59人だったことを考えると、100人前後の感染者が出る可能性はあると考えていた。出張のほか、夏休みに入り帰省や旅行などで通常より人の動きが活発化し、ウイルスが県内に持ち込まれて広がった可能性がある。陽性が判明する前に感染を広げている可能性もあるので、しばらく高止まりの状況が続くかもしれない。

 

 

 

 ー全国的にインド由来の「デルタ株」が猛威を振るっている。県内の状況は。

 

 県内でも8割近くがデルタ株に置き換わっている。7月中旬に愛媛で初めて検出されてから、かなり早いペースだ。デルタ株は英国由来のアルファ株より感染力が1・5倍ほど強いと言われており、陽性になったときに排出するウイルスの量も多い。実際に感染場所が多岐にわたり、密になる場所だけでなく家庭や職場でも広がっている。今までの感染対策では防ぎきれない状況が生まれているということだ。

 

 

 

 ーワクチン接種の効果は。

 

 ファイザーとモデルナは2回打てばデルタ株にも効果があると報告されている。実際に2回目の接種を終えている割合が高い65歳以上の感染者数は今のところ少ない。現在、それより下の世代の接種も進んでいるが、1回目から2回目の接種までに3~4週間、さらに十分な免疫ができるまでに2週間ほどかかることを考えると、打てる機会があるときに早めに打つことをおすすめしたい。100%感染を防げるわけではないが、発症や重症化を防ぐ効果も確認されている。

 

 

 

 ーどのような感染対策を行うべきか。

 

 感染者の人数からも分かるように、過去最大のリスクが身の回りにあると思って行動する必要がある。まずは人混みに行かないこと。旅行や帰省も中止や延期を検討してほしい。マスクや消毒はもちろん、換気がきちんとできているかの確認も忘れずに。長期間、不自由な状況が続きしんどい思いをしている人も多いと思うが、デルタ株は若年層の重症化も懸念されている。自分や家族の健康を守るためにも徹底してほしい。

 

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