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2021
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夏といえばキャンプでしょ

 いま、アウトドアブームといわれる中で、この季節注目したいのがキャンプである。魅力を紹介する動画が人気を集めるほか、屋外で密を避けやすいこともあり、新型コロナウイルス下でますます人気が高まっている。
 かつては、夏休みのレジャーの王道といったイメージで、ファミリー層が中心を占めていた。だが最近「ソロキャンプ」「おうちキャンプ」といった言葉が登場するなど、1人で楽しんだり女性同士で出かけたりと、さまざまな楽しみ方をするキャンパーを目にすることも多くなった。海・山・川の自然に恵まれた愛媛、四国は初心者向けの好適地から、ベテランを満足させる穴場までさまざまなキャンプ場がある。松山市土居田町のキャンプ用品レンタル、販売店の「DKDC」(ディーケーディーシー)に、おすすめのキャンプ場について話を聞いた。(坂本敦志)

どのようにキャンプ場を選ぶのか

 設備なのか、ロケーションなのか。「重視するのは何か」を考えてキャンプする場所を選ぶとよいと思います。ブームのため、いっぱいで泊まれないこともあります。予約できるところ、できないところがあるので事前の確認が必要です。

目の前に海!手ぶらでも楽しめる―興居島・鷲ケ巣海水浴場(松山市)―

  

海の家

キャンプサイト

海の家

 夏といえば「やっぱり海」という人には興居島(松山市)です。高浜港からフェリーで15分ほど。島内にある海水浴場の一つ鷲ケ巣海水浴場には無料でキャンプができる区画があります。空いていればそのまま設営しても大丈夫。目の前に海があるロケーションは最高です。すぐ横にDKDCが運営に携わる海の家があるので、テントや用具のレンタルを予約しておけば、手ぶらで楽しむことも可能です。(写真はDKDC提供)

プールや遊具も盛りだくさん―ウェルピア伊予(伊予市)―

  

 松山周辺のファミリー向けだと、この春にキャンプ場がオープンしたウェルピア伊予(伊予市)がいいですね。プールや大浴場、遊具があるので、子どもたちが飽きることはありません。もし何かあったらすぐに帰れるという点でも、お父さん、お母さんが安心できると思います。(写真はDKDC提供)
 電話=089(983)4500

きれいなトイレにシャワー室も―きんこん館(四国中央市)―

  

キャビン

サニタリー棟

テントサイト。すぐ裏に川がある

 設備を優先する人に評判がよいのが、四国中央市のきんこん館です。オートキャンプ場なので区画の横に車が止められます。トイレがきれいで、シャワー室もあります。キャビンもあるので屋外で寝ることに抵抗がある人でも大丈夫です。すぐ裏には渓流が流れており、川遊びも楽しめます。(写真はきんこん館ホームページより)
 電話=090(9774)1234

夜はランタンの明かりで―砥石山キャンプ場(砥部町)―

  

 砥石山キャンプ場(砥部町)は穴場として挙げたいと思います。国道379号から県道53号へ。小田深山へ向かう途中にある無料のキャンプ場です。管理人はいません。周りは木と山ばかり。夜はランタンの明かりだけになります。ソロキャンプを楽しむ人が好みそうな環境です。(写真はDKDC提供)

風抜ける高原にあり―姫鶴平(めづるだいら)キャンプ場(久万高原町)―

  

四国カルストに位置する姫鶴平キャンプ場

自動車で乗り入れられるキャンプサイトもある

 四国カルストもキャンパーにおすすめです。姫鶴平(めづるだいら)キャンプ場(久万高原町)では、360度広がるパノラマのロケーションが最高です。平野部より気温が5度ほど低いので昼は涼しいですが、夜は寒いこともあるので宿泊するなら防寒の準備をしておいてください。予約は受け付けていないので、利用する人は、簡易宿泊施設「姫鶴荘」のフロントに声をかけてください。

快適なキャンプを!

 キャンプは初めての人にはハードルが高いかもしれませんが、何回か経験すると、自分のスタイルが分かってくると思います。いまは設備も整い、いろんなグッズも出ているので、「虫が嫌い」「暑さが苦手」といった人でも大丈夫ですよ。これだけ自然が多い愛媛です。気軽に「非日常」を楽しんでください。
DKDC=電話089(932)4388
インスタグラム:https://www.instagram.com/dkdc20210104/

  

キャンプ用品レンタル、販売店の「DKDC」

DKDCの店内

DKDCの店内

初キャンプに挑戦!姫鶴平キャンプ場に行ってみた

 新型コロナウイルスの流行で、せっかくの休みでも旅行や大規模商業施設での買い物などははばかられる。どこか窮屈さを感じる中、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で目にしたのは女性がキャンプを満喫する姿。ソーシャルディスタンス(社会的距離)という言葉とは無縁そうな大自然で、心を癒やす。「私もしてみよっかな」。軽い気持ちで、今はやりのキャンプの世界に飛び込んでみた。(井上華菜子)

赤く染まった空と、並ぶテントが美しい

キャンプギアをそろえよう

 思い立ったが、キャンプにはいろいろな道具が必要だ。何一つ持っていないので、いわゆる「キャンプギア」をそろえるところからスタートした。防災グッズとしても役立つ物が多いと聞く。雑誌やインターネットを参考にし、必須のテントや寝袋、チェアなどを思い切って次々と購入した。
 憧れの「キャンプ飯」の道具はもちろん欠かせない。調理器具として、手軽に湯沸かしができるシングルバーナーや、飯ごうに似たアルミ製の「メスティン」なども、インターネット通販やホームセンターで買いそろえた。

 次にキャンプ場選び。大きくは、林間▽河原▽高原▽湖畔▽海辺―などに分かれる。今回は久万高原町西谷の姫鶴平(めづるだいら)キャンプ場を選択。恥ずかしながら四国カルストに行ったことがなく、自宅から1時間半ほどで着くこともあり、ドライブがてら行ってみることにした。

いざ、四国カルストへ

 

標高1400メートルの大パノラマ

 厳しい暑さが始まっていた7月下旬、満を持して車に荷物を積み込んで出発。昼すぎに到着して車を降りると、さすが標高約1400㍍。夏とは思えないほど涼しく、心地よい風が吹き抜ける。見渡す限り広がる大草原と白い岩石のコントラスト、手を伸ばせば届くのではと感じるほど近い雲。思わず「最高…」と声に出してしまった。
 絶景にうっとりしながら簡易宿泊施設「姫鶴荘」のフロントで使用料500円を払っていざ入場。キャンプサイトが3カ所もあってとても広く、うち2カ所は車で乗り入れられるオートサイト。初心者で不慣れな点を考慮してオートサイトに、「お隣さん」との距離を十分にとって場所を確保した。

 実は、泊まりのキャンプは初めて。テント設営に悪戦苦闘するかと思いきや、動画などを参考にするとあっさりと組み立て完了。一仕事終え、ローチェアに腰掛けてインスタントコーヒーとともに一休み。周囲のキャンパーは昼寝やまき割りなど思い思いに時間を過ごしている。少し肌寒さを感じながらも、放牧の牛を見ようと散策して爽やかな大自然を堪能した。

キャンプと言えばたき火に肉

 

肉が焼け、おいしそうな香りが広がる

 日も落ちてきた午後5時ごろ、たき火台の炭に火を付けて夕飯の支度を開始。メスティンで米が炊き上がるまで、缶ビールを飲みながら枝豆をぱくり。炭がはじけるようにパチパチと赤みを帯び始めると、網の上に並んだ肉のおいしそうな香りが辺りに漂う。肉、米、ビール、肉、米…。い、いつも以上においしい手が止まらなかった。
 食後はくつろぎタイムに移行。頭上に広がる星空はあいにくの曇りでお預けとなったが、たき火台にまきをくべ、ゆらゆら揺れる火を眺めながらホットレモンで体を温める。ふぅ。穏やかな心でいると、徐々に眠たくなってきた。テントで静かな一夜を、と思ったが想像以上に風が強い。次回は準備品に耳栓を加えなければ…。

早くも次のキャンプを…

 

朝食と言えばやはりホットサンド

 翌朝、朝日を見ようといつもより早い午前5時ごろ起床。ただ、これまた厚い雲に遮られ断念。二度寝して気を取り直し、お待ちかねの朝食の準備に取りかかった。キャンプ場の朝ご飯といえば「おしゃれなホットサンド」が持論。この時のためにホットサンドメーカーも買っておいた。カリッとした食感と粒マスタードが効いたBLTサンドは、手作りだからか、屋外で食べるからか、お店で食べるよりもおいしく感じる。われながら上出来だ。「次は林間、いや海辺もいいかも」。早くも、次のキャンプの段取りが頭をよぎっていた。

 時間はゆっくりすぎていたが、終わってみればあっという間だった初キャンプ。当初は「暑い」「虫が多い」「準備が大変」とのマイナスイメージもあったが実際はほとんど感じず、おなかも心もたっぷり満たされた。再び、全国的に新型コロナの流行が広がりつつある中、ソーシャルディスタンスを保ちながら疲れた心を癒やせるキャンプに挑戦してみてはいかがだろうか。県内各地にある非日常の空間が、あなたを待っている。

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