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2021
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夏到来!かき氷

 四国地方もようやく梅雨が明けた。じめじめする雨もごめんだが、これからはぎらぎらした真夏の暑さと日差しに心身を消耗する日々が続きそう。
 こんな季節はやはり、ひんやり、さっぱりと「かき氷」を楽しみたい。老舗の甘味どころや話題のスイーツ店では、地元の食材をたっぷり使った逸品から、「インスタ映え」する見た目で人気のかき氷まで趣向を競い、どのお店、どのメニューにするか迷うほど。
 今回はその中から、個性的なトッピングやこだわりシロップのかき氷が食べられる愛媛のお店を選んでみた。「夏はこれ!」と思うこと間違いなし。
(デジタル戦略室)

まるでフルーツそのもの

「島のモノ 喫茶 田中戸」松山市住吉2丁目

 

三津浜商店街の真ん中あたりにある「島のモノ 喫茶 田中戸」

 田中戸のかき氷・氷菓子の「原点」は店長の田中章友さん(42)の生まれ故郷、怒和島にある。かつて島に、夏の間だけかき氷を作って売っている農家のおばあさんがいたそうだ。「そこに行くのが楽しみで。小豆や練乳を全部トッピングして食べた記憶があります」

 田中戸をオープンして1年後、そのおばあさんが使っていたかき氷機を譲ってもらい修理し、お店で提供し始めたそうだ。それから10年、もっと氷がふわっとならないかと理想を追究し、今では機械も3代目という。

 

次々訪れるお客さんの目当てはやっぱり氷菓子

 こだわりはもちろんシロップにも。東温のイチゴ、怒和島の甘夏、内子のキウイフルーツ、モモ…。使うのはその時旬の県内産のフルーツだけ。もう一つは、なるべく手を加えないこと。「おいしく実らせた生産者がパティシエのようなもの。僕はそれがかき氷に合うよう少し加糖するくらいです」

 

怒和島産のブルーベリーの甘酸っぱさが優しい田中戸の氷菓子「島ブルーベリー」

 1番人気のイチゴに、いまはモモが迫る。この時季メニューに加わったのが怒和島のブルーベリーをたっぷり使った「島ブルーベリー」(800円)。確かに、かき氷というよりみずみずしい生のフルーツを食べているかのよう。かんきつだけではない「フルーツ王国・愛媛」の底力を味わうことができるのが田中戸のかき氷の魅力だ。

インスタグラム:https://www.instagram.com/tanaka_do/?hl=ja

溶けても楽しめる

「Maple Brick(メイプルブリック)」松山市南梅本町

 

ゆったりとした時間を満喫できる「Maple Brick」

 フルーツがたくさんのったかき氷が席巻する中、あえて別路線で勝負を挑む。愛知産の抹茶も入った「玄米茶」(千円)と、エスプレッソをもとにした「キャラメルラテ」(同)の2種類。オープンした2020年3月は新型コロナウイルスの感染が広がりつつあった時期だが、影響を受けることなく好調な売れ行きを維持している。

 

茶の風味が心を落ち着かせてくれる「玄米茶」

 落ち着いた味わいが好きなら、まずは玄米茶だ。こだわりの茶を、シロップだけでなく、ホイップクリームにも混ぜ込んでいる。ソバの実を振りかけ、茶独特の風味にあんこと白玉が甘味を加える。底に潜む牛乳ゼリーもまろやかだ。

 

エスプレッソをかけて楽しめるキャラメルラテ

 何度も変わる味を楽しみたい方はキャラメルラテがおすすめ。コーヒー入りのクリームと、シロップの甘さが疲れを吹き飛ばす。あめをまとったナッツの歯応えも小気味よい。一緒に出てくるエスプレッソを一回しして食べれば、ほどよい苦味が口の中に広がる。食べ進めて最後に出てくるコーヒーゼリーとキャラメルは、苦味と甘味が絶妙にマッチ。通常のかき氷と違い、溶けてしまっても、じっくり冷やしたエスプレッソのようでストローがあれば一気に飲めそうだ。

 今年はクリームのトッピングを加え、見栄えにこだわるなどさらに進化。「ゆっくりと時間を使ってもらいたい」との店のコンセプト通り、溶けても楽しめるかき氷はいかがだろうか。

インスタグラム:https://www.instagram.com/maple__brick/?hl=ja

見た目のインパクト抜群

「七 Coffee Roaster(ナナコーヒーロースター)」西条市神拝

 

かき氷だけでなくコーヒーもおいしい「七Coffee Roaster」

 店内に入ると、コーヒー豆を焙煎(ばいせん)する香ばしい空気が包み込む。自噴水「うちぬき」で入れたコーヒーも絶品だが、この季節に多くの人の目当ては「夏季(かき)氷」だ。「思ったより、この名前ははやらんかったんよね」とマスターの岩本八大さん(42)は苦笑する。

 いつでも食べられるのはコーヒーやみぞれなどの4種類で、全てあんこをのせられる。ただ、季節ごとに変わるフレッシュな果物を使ったかき氷が、味もさることながら見た目もインパクト大。会員制交流サイト(SNS)を使わない岩本さんに代わって、多くの客が写真を投稿する。

 

伊予市双海地域産のスイカを盛り付けたかき氷

 ゴールデンウイークのイチゴに始まり、西条市産のアムスメロンやモモ、珍しいイチジクなど旬の果物を「これでもか」とトッピング。自家製のシロップは、果物の種類によって砂糖などの配分を変えるほどのこだわりで、岩本さんも「『果物がおいしいね』と言われたらうれしい。ずっと目利きしてるからね」。

 7、8月に味わえる伊予市双海地域の「山スイカ」を使った一品(千円)は、サラサラの氷の上にバニラアイスをのせ、皮がついたスイカを豪快に刺す。さらに覆うように果肉を盛り付ければ完成だ。ほどよい甘みと、キンキンに冷えたスイカが夏を感じさせる。一緒に出てくる石川県加賀産の「棒いり茶」が、店の雰囲気と同様に温かく心もほぐしてくれる。

 電話:0897(47)7751

 

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