気付き共有ノート
介護甲子園 ユーミーケア内子が優秀賞
2021年3月30日(火)(愛媛新聞)

介護甲子園で優秀賞を受賞したユーミーケア内子の職員(前列)と施設の利用者

介護甲子園で優秀賞を受賞したユーミーケア内子の職員(前列)と施設の利用者
全国の介護事業所が取り組み事例を発表する「介護甲子園」(日本介護協会主催)が2月にオンラインで開催され、愛媛県内子町内子の介護施設「ユーミーケア内子」が優秀賞を受賞した。人材育成をテーマに、職員のモチベーション向上や個人の悩みを共有し職務に生かす取り組みが評価された。
介護甲子園は、業界の活性化に向けて参加事業所の優れた取り組みを全体で共有し、成長材料とするために開催している。10回目となった今回は新型コロナウイルス感染拡大のため動画での発表とし、8219事業所が参加。7事業所が決勝に進んだ。
決勝は15分間の動画を審査。ユーミーケア内子は、職員の吉中光芳さん(59)と水本恵子さん(58)がインタビューに答える形式で事例を発表した。
吉中さんらは、スタッフが仕事上の課題や改善点などテーマを問わず何でも書き記せる「悩み事相談何でも書けるノート」を事業所内に置く取り組みを紹介。施設利用者との会話で気付いた点や薬の服用についてなども共有し、昼間勤務と夜勤の引き継ぎでも使うようにしている。
水本さんは「介護は体も気持ちも張ってやる仕事。ちょっとしたことでぶつかり合うこともある」とし、スタッフ同士の報告・相談を心掛けていることを訴えた。優秀賞の受賞を受け吉中さんは「率直にうれしい。みんなが(ユーミーケア内子に)行きたいなと思ってくれるように頑張りたい」と話した。