発信!高校生記者 特大号Vol.4
新シーズン 思い熱く 北条高なぎなた部 卒業生が指導 強さに
2021年3月5日(金)(愛媛新聞)
新型コロナウイルス禍に見舞われてから約1年。県内高校スポーツ界の主力となった1、2年生は、集大成の舞台が奪われた3年生の思いを背負い、例年以上に奮起している。新シーズンにかける県内5校の選手や指導者を、各校の高校生記者が紹介する。

「仕掛け応じ」の練習に励む北条高校なぎなた部員

「仕掛け応じ」の練習に励む北条高校なぎなた部員
【北条高 なぎなた部 卒業生が指導 強さに】
北条高校なぎなた部は昨年12月の全国選抜大会県予選で5年ぶり15度目の団体優勝を手にした。今月21日、兵庫県で開かれる全国大会に向け練習に熱が入っている。
1981年に同好会としてスタート。89年以降、全国大会で個人戦優勝者を出すなど力を付け、団体でも95年の国体で悲願の全国制覇を果たした。
現在の部員は、2年生1人、1年生4人。あえて主将を選定せず一人一人が自覚を持ち練習に取り組んでいる。これは部訓「自覚のある行動」につながっている。
大学、社会人で全国優勝歴を持つ鈴木理香教諭(53)が顧問を務め、「ひるまず、おごらず、おおらかに誰からも愛され応援される部」を指導の柱に据える。
毎日3時間の練習時間は長くはないが、その分密度の高いメニューをこなす。その中には卒業生が後輩を指導する練習が組み込まれている。この練習法こそが部の伝統であり、強さの秘訣(ひけつ)でもある。
1年の横山聖七さん(16)は部の長所を「部員一人一人が目標に向かって頑張っているところ」と説明。「なぎなたは一人ではできないので、相手に感謝の気持ちをもってする」と話す。
コロナ禍で活躍の舞台を奪われた3年生。いつもともに戦ってきた今治東中等教育学校の思いも胸に秘め、全国大会で優勝を勝ち取ってほしい。

北条高報道部

北条高報道部
【目線】
【北条高報道部】
なぎなた部には全国制覇という大きな目標がある。その目標に向かって、全員がめげずに努力している姿に心を動かされた。同時になぎなたに対する並々ならぬ思いが伝わってきた。(W)