今治造船（今治市）は１９日、新造船を引き取りに来日したバングラデシュ国籍の船員２０人のうち７人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。

　同社によると、船員はバングラデシュにある乗組員の送り出し機関から来県した。出入国時のＰＣＲ検査は陰性で、今治市に到着後、１月２３日から宿泊施設で約２週間待機。２月５日から新造船を動かすための設備の使い方などを学んでいた。中国入国に向け行った出航７２時間前の検査で１８日に陽性が判明した。

　陰性の船員や接触の疑いがある今治造船の従業員ら計約３０人は在宅勤務や自宅待機をしている。同社は「保健所など関係機関と連携し、社内外への感染拡大防止に向けて最大限努力する」とした。