愛媛新聞ONLINE

2021
32日()

新聞購読
新規登録
メニュー

難病解明に期待

重症筋無力症研究の40年を一冊に 小児科医・林さん(松山)

2021年2月12日(金)(愛媛新聞)

 

 国が定める神経難病の一つ重症筋無力症(MG)の診察と研究を約40年重ねてきた愛媛県松山市在住の小児科医林正俊さん(67)が「難病を生きる人々―重症筋無力症という病気と出会って」=写真=を出版した。症状や治療の流れを実際の事例を通じて専門的に論考し、病態の周知、さらなる解明への期待を込める。

 

 MGは神経と筋肉との間にある神経筋接合部で起こる異常のために、そこで本来行われる情報伝達ができなくなり、筋力が低下したり疲れやすくなったりといった症状を引き起こす疾患。呼吸筋や手足の筋力が低下する全身型と、まぶたが下がるなど目の症状のみの眼筋型の大きく二つに分けられる。MGは診断が確定するまでに時間がかかることや、精神科疾患と誤診されることが多いとしている。

 

 胸腺摘出で症状が改善▽白血病の治療の後に発症▽他の自己免疫疾患との合併―など、外来で診た患者の症例や治療方法を解説。難病を持ちながらの出産、子育て、仕事、介護など患者を取り巻く環境や問題にも触れ、同じ病気を持つ仲間らと出会える患者、家族会を活用することを勧めている。

 

 林さんは愛媛大医学部大学院修了。小児科医として市立宇和島病院や県立中央病院に勤務。小児重症筋無力症研究会の活動も続けた。現在は市立宇和島病院の嘱託医として小児科外来を継続し、今治市の老人保健施設施設長も務める。

 

 林さんは「患者や医療従事者らに向けた専門的な話を盛り込んだが、一般の方にも難病の患者さんの生活をおもんぱかってもらえれば」と願っている。

 

 文芸社刊、1650円。

 

    真相追求 みんなの特報班

    <プレスリリース>一覧

    愛媛の主要ニュース

    トップ10ニュース

    愛媛の情報なら、愛媛新聞のアプリ。

    欲しい情報をいつでもあなたにお届け!プッシュ通知機能も充実。