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唾液付いたお金で感染する? レジ業務で不安(西日本新聞)

2021年2月11日(木)(友好社)

 

 「指をなめて財布からお札を取り出すお客さんがよくいます。お札を受け取って感染しないか心配です」。書店でレジ業務をするパート女性(48)から西日本新聞「あなたの特命取材班」に不安の声が届いた。同僚も嫌がっており、唾液が付いた部分を極力触らないように気を付けているという。無症状の感染者も多い中、ウイルスが付いた物に知らない間に触れている可能性もあるが、専門家は「不特定多数の人が触る物に触れたら『すぐ手洗い』を徹底すれば、全く問題ない」と呼び掛ける。

 

 京都大の橋口隆生教授(ウイルス学)によると、お札に付いた唾液にウイルスが含まれていたとしても、唾液にはウイルスを分解する酵素も含まれており「ウイルスは乾燥や分解でどんどん死んでいく」。正確なデータはないが、飛沫(ひまつ)感染に比べて、物を介して広がる接触感染はかなり少なく、すぐに手洗いや消毒さえできていれば、過剰に恐れる必要はないという。

 

 他の客が触れた可能性があるスーパーのパックや、ネット通販で取り寄せた小包なども同様に「入退店時に手を消毒する」「配達人から商品を受け取った後、手を洗う」など通常の対策を徹底してほしいと話す。

 

 ただ、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は昨秋、ウイルスの不活性化につながるとされる紫外線の影響を受けない条件下では、紙幣に付いたウイルスは「最大28日間残存する」との研究結果を発表している。

 

 ウイルスが乾燥しにくい滑らかな表面の物に付くと、感染力を維持する時間は長くなる傾向にあり、米国立衛生研究所の実験では、プラスチックは最長72時間、ステンレスは同48時間。手洗い前に、口や鼻に触れてしまうと感染する可能性はゼロではないため、橋口教授は「自分の唾液が物に付いてしまう行為はやめてほしい」と訴える。

 

 昨年末に発生した東京都営地下鉄大江戸線運転士らの集団感染では、飛沫か接触かを含め感染原因は特定されなかったが、庁舎洗面所の蛇口も可能性の一つに挙げられた。共用の蛇口は歯磨きの際の唾液などが付いている恐れもあり、手洗い後に蛇口を閉める際は、ペーパータオルなどを介して行うと安心だ。

 

 橋口教授は「手で口や鼻、目に触れないことも大事。そのためにも、マスクをしっかり鼻の上まで着けてほしい」と話している。(西日本新聞)

 

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