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愛媛出版文化賞 受賞者に聞く

<9>奨励賞/第4部門 その他文化全般「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」(東洋館出版社) 江刺伯洋著

2021年1月20日(水)(愛媛新聞)

「この本がクラブの歴史を知るきっかけになれば」と話す江刺伯洋さん

「この本がクラブの歴史を知るきっかけになれば」と話す江刺伯洋さん

【岡田氏就任から準備 人間ドラマ読みどころ】

 

 サッカー取材を「入社以来のライフワーク」と話す、南海放送アナウンサーの江刺伯洋さん(49)。J3FC今治のJリーグ昇格までの軌跡をまとめた今作の受賞を喜びつつ「FC今治は簡単に昇格したわけではない。そんなクラブの歴史を知るきっかけになるといい」と語る。

 

 FC今治の試合実況をはじめ、J2愛媛FCや高校サッカーと、長年にわたり県内のサッカー取材に携わってきた。今作は、岡田武史現会長がFC今治のオーナーに就任した2014年から出版を意識し、準備を進めてきたという。

 

 執筆活動は「100パーセントプライベート」。日々の業務の傍ら、インタビューを文字起こしし、ストーリーを練った。出版のめどが立たない中での見切り発車だったが「チームに興味を持ってほしい。身近に感じてほしい」という思いが原動力になった。

 

 サッカー本にありがちな専門的なシステム論や試合内容に重心を置かず、「人間ドラマこそが山であり、読みどころ」と岡田会長や現場の首脳陣、サポーターらクラブの周辺部を含めた人間模様を中心に据えた。自費出版やクラウドファンディングも視野に入れ始めていた一昨年末、出版社との縁を得て刊行にこぎ着けた。「もし形にならないままだったらと思うと、ぞっとする。苦しかったし、かなりの時間がかかった」と出版までを振り返った。

 

 06年には愛媛FCのJリーグ昇格までの歩みを追った書籍も刊行している。「いまだに本にサインを求められることがある」と、クラブ愛やサッカー熱の高さに驚く。この経験から改めて気付かされたのは「書き残すことの大切さ」。「もしかすると5年後、10年後に、より価値のある一冊になるのでは」と語った。

 

=おわり

 

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