Eのさかな
一嘗三嘆「タチウオの歯が鋭いのは泳ぎが下手だから」
2020年12月28日(月)(その他)
「Eのさかな」は愛媛県の魚を中心に食・自然・観光などの文化を全国に紹介していきます。
タチウオは、大きな口と鋭い歯が特徴で、上顎の先端には2対の大きな前歯があります。牙状で内側に反り返った前歯は、切れ味のいいナイフのような形をしており、ナイロン製の釣糸を噛み切ることもできます。漁師や釣人は、釣鉤の軸を長くした鉤や、鉤から15㎝程をテグスの代わりにワイヤーや針金にして、喰い切られないように工夫をしています。
タチウオは頭を上にして長い背鰭を細かく波打たせて立ち泳ぎをしており、俊敏な動きができない泳ぎの下手な魚です。生物学的に泳ぎの下手な魚は歯がよく発達している特徴があるそうです。一度口にした餌となる魚を確実に捕えるために、鋭く大きな歯が発達したとされています。
NHKのチコちゃんに叱られるの「ボーっと生きてんじゃねーよ」風にいえば、「タチウオの歯が鋭いのは泳ぎが下手だから!」ということになります。
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