発信!高校生記者 特大号Vol.3
部活 歴史を刻み前進 松山南高ホッケー部 全国総体1勝へ一丸
2020年12月18日(金)(愛媛新聞)
県内の高校生は「ウィズコロナ」で部活動に励んでいる。先輩から受け継いだ伝統を守り、あるいは途絶えかけたチームを復活させたり、新しい競技に挑戦したり―。日々歴史を刻みながら、前進を続ける選手らを高校生記者が紹介する。

スティックを掲げ、気勢を上げる松山南高校ホッケー部

スティックを掲げ、気勢を上げる松山南高校ホッケー部
【松山南高 ホッケー部 全国総体1勝へ一丸】
松山南高校の放課後のグラウンド。「ファイトー!」「ナイスです!」といった仲間たちの声援に包まれ、一つの球を取り合い、攻め、防ぐ6人組。そこにあるのは練習中でも礼儀に重きを置き、厳しくも仲むつまじいホッケー部の姿だ。
同部は全国的にみても長い歴史を持ち、県高校総体では22度の優勝を果たしている。部員減少などの理由で不調が続いていたが、昨年3年ぶりに県総体の頂点に輝いた。新型コロナウイルスの影響で今年の県総体に出場できなかった先輩たちのためにも、次の目標の「インターハイ1勝」に向けて部員が一丸となって全力で練習に取り組んでいる。
部員は1年生12人、2年生4人の計16人(うちマネジャー2人)。練習時間は平日2時間、休日4時間。移動の時間を減らすなどして短時間で質の高い主体的な練習を心掛けている。練習内容は、女子ということもあり、体のターンの仕方やステップの動作など、体の使い方に重点を置いている。
「朝練は生徒が自主的にやり、自ら課題を見つけている」と顧問の平野翔太教諭(31)。
常に意識するのは「愛され、応援されるホッケー部」になること。授業や学校行事、朝の清掃奉仕などにも積極的に取り組み「試合に勝って皆から喜んでもらえるチーム」を目指している。高橋胡春主将(16)は「一人一人自覚し、全国1勝が目標」と気合を入れている。

松山南高 新聞部

松山南高 新聞部
【目線】
【松山南高 新聞部】
限られた時間内で最高効率を求める練習から、意識の高さをひしひしと感じた。それでいて、「愛される」という点に重きを置く姿勢から、応援したいと思わずにはいられないさわやかさを感じた。(M)