テニス国際ジュニア本戦・男女シングルス
丹下(新田高)中岡(松山出身)8強進出
2020年12月4日(金)(愛媛新聞)

男子シングルスでベスト8に進んだ丹下=県総合運動公園

男子シングルスでベスト8に進んだ丹下=県総合運動公園
国際テニス連盟(ITF)公認のリポビタン国際ジュニア本戦第2日は3日、県総合運動公園で男女のシングルス2回戦を行い、男子で丹下颯希(新田高)、女子で松山市出身の中岡咲心(やすいそ庭球部)がベスト8進出を決めた。
新田高の浜田暖菜は女子2回戦で敗退。男女ダブルス1回戦も各16ペアが出場して行われ、女子の浜田・中岡組はストレート負けした。
第3日の4日は、男女シングルス、ダブルスの準々決勝を行う。
【最終セットで主導権 丹下】
新田高の丹下が男子シングルスで2回戦を突破した。前日の1回戦で第3シードを破った難敵をフルセットの末に振り払った。
持ち味のストローク戦で圧倒し、6―1で奪った第1セット。相手の捨て身のボレー攻撃に焦り、5―2の優勢から逆転を許した第2セット。丹下は最終セットに入る前のわずかな時間、頭の中を整理した。
「第3セットはニューボールに替わり、試合開始と同じ条件。第1セットのプレーをすれば取れる」
球足の速くなる特色を味方に付け、ラリーの応酬で再び主導権を握った。勝負どころを見極めた攻撃で、第4ゲームに先にブレークに成功。そのまま逃げ切った。
反省材料も出たが持ち直し「勝った瞬間、ほっとした」と丹下。愛媛開催の国際大会で地元強豪高のエースが存在感を示している。