新型コロナ
県内新たに5人 新居浜の病院職員感染
2020年12月4日(金)(愛媛新聞)
県は3日、新たに5人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち1人は、入院患者の感染が判明した愛媛労災病院(新居浜市南小松原町)の職員で、関係者の検査を続ける。ほかに既存事例の関係者は3人、新規事例が1人で、住所地は松山市3人、中予地域1人、非公表1人だった。県内の感染確認は計332人で、重症者は6人。県庁で臨時会見した中村時広知事は、同病院に関し「多くのスタッフや患者の陰性が確認されたが、まだまだ予断を許さない状況の中で慎重に調査を進めている」と説明した。
県や同病院によると、入院患者1人の感染を受け、2日に同じ病棟の患者27人と、接触の可能性があった職員45人を検査。うち50代の男性職員(住所地非公表)1人が陽性だった。男性職員に症状はなく、検体採取前2週間に東京や大阪ではない県外に滞在歴がある。県は、ほかの病棟の患者や職員ら、男性職員と軽度の接触があった16人を3~4日に検査する。
同病院は一部の診療科を除き、通常の外来診療を続けており、新居浜市の2次救急にも影響は出ていないと説明。「今後も感染拡大防止に向け適切な対応に努める」としている。
ほかに既存事例の関係者は、1日に感染が判明した松山市の30代の男性会社員の濃厚接触者で市内の30代の無職女性と40代の自営業男性の2人と、1日に判明した中予地域の40代の自営業男性の濃厚接触者の30代女性。
新規事例は松山市の女性(年代・職業非公表)で、発症前2週間に県外滞在歴はなかったという。
11月に発生した六つのクラスター(感染者集団)で新たな感染確認はなく、中村知事は囲い込みが完了したと説明。一方で「医療現場のヤマ場は全く越えていない」とし、新たなクラスター発生や高齢者への感染拡大に警戒感を示した。
また年末年始の会食や家庭内での過ごし方に注意を促し、感染回避行動の継続を改めて呼び掛けた。
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