男子・丹下 女子・浜田
テニス国際ジュニア本戦 新田高の2人、2回戦進出
2020年12月3日(木)(愛媛新聞)
国際テニス連盟(ITF)公認のリポビタン国際ジュニアは2日、県総合運動公園で本戦が開幕した。男女のシングルス1回戦が行われ、男子の丹下颯希と女子の浜田暖菜の新田高勢がベスト16進出を決めた。女子で松山市出身の中岡咲心(やすいそ庭球部)も勝ち進んだ。
第2日の3日は、男女のシングルス2回戦とダブルス1回戦を行う。新型コロナウイルスの影響で海外勢が出場を見送り、本戦は日本選手のみとなった。
【輝いた県勢女子2選手 浜田 頭切り替え一気 中岡 緩急生かし逆転】
2人の愛媛の女子選手が本戦で輝いた。一人は新田高の浜田。第1セットを先取するも次を落とし、最終セットもゲームカウント2―3と苦しい展開に。ここで思わぬ分岐点が訪れた。
ガットの緩みを感じラケットを交換。同時に頭の中も切り替わったという。「しっかり打つときと粘るとき、それぞれが単調になっていた。両方を織り交ぜるようにした」。強弱のついたストロークが相手のリズムを狂わせ、4ゲーム連取。一気に勝利をつかみ取った。
前日の予選最終日は2時間半に迫る試合を二つ勝ち抜き、この日の1回戦も3時間超に及んだ。スタミナ自慢の1年生が自分のカラーを出し切っている。
もう一人は松山市の小学校を卒業後、広島の中学校に進んで腕を磨く3年生の中岡だ。
試合では課題と収穫を得た。第1セットで5―1とリードしながら反撃され、一時逆転を許した。「いけると思い、気持ちが緩んでしまった」。緩急を生かして逆転で第1セットを奪うと、第2セットは反省を生かした。
再び5―1と優位に立つと「今から試合が始まると考えるようにした」。今度は隙を見せず、そのまま勝ち切った。
新型コロナの影響で試合中止が相次ぎ「全国レベルの大会は昨秋以来。緊張感が違う」と中岡。3日は浜田とペアを組み、ダブルスにも出場予定。「シングルスもダブルスも一つでも多く勝てるように頑張りたい」と意欲を見せた。