悠然 新年の平穏願う「丑」
今治・菊間瓦 えと置物作り最終盤
2020年12月1日(火)(愛媛新聞)

光野錦松さんの工房で製作最終盤に差し掛かったえと「丑」の菊間瓦置物=11月30日午前、今治市菊間町浜

光野錦松さんの工房で製作最終盤に差し掛かったえと「丑」の菊間瓦置物=11月30日午前、今治市菊間町浜
楽しいことがギュウっと詰まった一年になりますように―。菊間瓦産地の愛媛県今治市菊間地区で来年のえと「丑(うし)」の置物作りが最終盤を迎えた。悠然と構えるウシの姿には天下太平の願いが込められている。
同市菊間町浜の錦松工房では、7月初旬から製作を開始。神の使いとして首に魔よけの鈴をつけて市中を歩く様子を表現したものなど、大きさやデザインが異なる3種類を一つずつ丁寧に仕上げている。9代目光野錦松さん(68)は新型コロナウイルス禍に触れ「来年はいろいろな場所に出かけられるよう縁起をかついだ」と話した。
置物は同工房で販売しており、1200~6000円。