自転車通学時もマスク着用など
学校現場は感染防止策徹底、警戒強める
2020年11月28日(土)(愛媛新聞)

教職員が呼びかけ、自転車通学時のマスク着用を徹底する松山東高=27日午前、松山市持田町2丁目

教職員が呼びかけ、自転車通学時のマスク着用を徹底する松山東高=27日午前、松山市持田町2丁目
愛媛県松山市の中学校で起きた新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)を受け、学校現場は感染防止策を徹底し、警戒を強めている。県立学校などは、県独自の警戒レベルが「感染警戒期」に引き上げられた20日から自転車通学時もマスク着用とし、部活動の県外遠征や練習試合を制限。校外での予防を呼びかけるとともに、教職員が放課後の巡回指導に当たっている。
県教育委員会によると、県内では11月に入り、教職員や生徒らの感染確認に伴い、公私立の18校が休校措置をとった。27日現在も中予地域の4校が休校している。
感染警戒期への移行に合わせ、県教委は県立学校と20市町教委に20日付で対策の強化を通知。県外遠征は県代表以上に限り、公共交通機関の利用や会食などの交流を避けるよう示した。23日にも校外での注意喚起を促す通知を出した。
松山東高(松山市持田町2丁目)では27日朝、教職員が「自転車もマスク着用」と書かれたカードを手に校門前に立ち、ほとんどの生徒がマスク姿で登校した。健康観察や換気の徹底に加え、大人数での活動を見直しているという。
佐々木進教頭は「受験生を中心に感染防止への意識が高い」とする一方「校内だけで気をつけても感染は防げない。登下校時や休日など校外での過ごし方にも気をつけてほしい」と話した。
学校生活で感染防止を徹底していても、家庭や友人同士の会食を通して感染が広がるケースが全国的に散見され、和田真志校長は「気の緩んだ場面でマスクを外し、感染した事例も報告されている。教職員にも再度、校外での感染予防を徹底した」としている。
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