患者減や医師辞意受け
大洲・豊茂診療所、本年度末に廃止へ 市が方針
2020年11月25日(水)(愛媛新聞)
大洲市は24日、市営の豊茂診療所(同市豊茂)を2021年3月末で廃止する方針を明らかにした。患者数減少や嘱託医師の辞意を受けた措置。市役所であった市議会全員協議会で、市長浜支所の久保嘉範支所長が説明した。
支所によると、豊茂診療所は1966年3月開設。嘱託医師と看護師各1人で週1回診療を続けてきたが、医師が2020年度限りで退職すると申し出た。山間部にある豊茂地区の人口は180世帯349人(10月末時点)。診療所では19年度、48日間で延べ70人(実質患者数6人)が受診した。
豊茂地区では、21年4月から希望日を予約して乗車するデマンド型公共交通が本格運行するため、支所は他医療機関への通院手段は確保されているとする。9~11月に診療所利用者への戸別訪問や住民説明会を実施し、理解を得た上で廃止を決めたと報告した。