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投票率最低39・65%

新居浜市長に石川氏3選 伊藤氏に4356票差

2020年11月16日(月)(愛媛新聞)

新居浜市長選で3選を決め、万歳する石川勝行氏(右)=15日午後10時50分ごろ、同市一宮町2丁目

新居浜市長選で3選を決め、万歳する石川勝行氏(右)=15日午後10時50分ごろ、同市一宮町2丁目

 任期満了に伴う愛媛県の新居浜市長選は15日投開票され、現職の石川勝行氏(72)=無所属、同市東田2丁目=が2万1516票を獲得し、新人で会社役員の伊藤久門氏(59)=無所属、同市多喜浜1丁目=に4356票差をつけ、3選を果たした。投票率は39・65%で過去最低を更新し、選挙戦となった2008年の57・96%を18・31ポイント下回った。

 市長選は03年の別子山村との合併後5回目で、選挙戦となったのは08年以来12年ぶり3回目。新型コロナウイルス対策、地域経済の活性化、人口減少対策などの課題を抱える中、現市政の継続か刷新かが問われた。両候補の主な政策に差はなく、政策論争は盛り上がりを欠いた。

 石川氏は政財界の幅広い団体の支持を受け、組織力を生かした運動を展開した。地域経済の再生など2期8年の実績を前面に押し出し、戦いを優位に進めた。

 伊藤氏は市政の若返りを訴え、公約に市長や副市長の給料20%削減や学校給食の無料化などを掲げた。同世代や若年層への支持を求めたが及ばなかった。

 当日有権者数は9万8520人(男4万6755人、女5万1765人)。投票総数は3万9066票で、有効3万8676票、無効390票だった。

 

◆批判票 受け止める◆

 【石川勝行氏の話】12万市民の代表として責任の重さをひしひしと感じている。期待に背くことのないよう頑張りたい。新型コロナウイルスの影響は1年後、1年半後に出てくる場合もある。新居浜市だけでなく、県や国とも相談しながら支援していきたい。今回かなりの批判票があった。真摯(しんし)に受け止め市民の皆さまの意見をよく聞き、市政を進めたい。

 

 【石川勝行(いしかわ・かつゆき)】松山商大卒。1970年に県庁入り、県民環境部長、県西条地方局長を経て2007年から新居浜市副市長。12年市長選で無投票で初当選し、16年無投票再選。72歳。新居浜市出身。東田2丁目。

 

[解説]

【石川氏3選 「信任」課題残す 初の洗礼結果重く】

 15日投開票の新居浜市長選で、現職の石川勝行氏(72)が新人の伊藤久門氏(59)との一騎打ちを制した。2期連続で無投票当選をしてきた石川氏は、3度目の市長選で初めて「選挙の洗礼」を受けたことになる。手堅い行政手腕に一定の評価が下った形だが、出遅れた伊藤氏に投じられた1万7千票余りを無投票への異議、現状への異論として受け止めるべきだろう。12年ぶりの選挙戦にもかかわらず、論戦は盛り上がりを欠き、投票率が初めて4割を切る事態となった。市政継続に対する有権者全体の信任という点でも大きな課題を残している。

 市長選を巡っては、昨年末から市議会最大会派の自民クラブなどから石川氏に出馬要請の動きがあり、地元経済界や各種団体も支援に名を連ねた。「オール新居浜」の旗印を掲げて強固な組織固めが進む中、元県議や元市職員の出馬を模索する芽が摘まれていった。

 だが、人口12万人都市で無投票が続くことに違和感を持つ市民は多い。現職の「無投票3選」に異を唱える新人候補が現れたのも自然な流れといえるだろう。

 石川氏は7月の出馬表明以降、市議と市内17地区で市政報告会を開いて施策の浸透を図った。良好な関係構築に力を注ぐ住友各社や地場のものづくり企業などの後ろ盾もあり、着実に票を積んだ。「企業城下町」の宿命とはいえ、組織重視の運動姿勢が有権者には福祉や教育よりも経済を優先していると映りかねない。

 自民党新居浜支部と公明党県本部の推薦を受け、盤石な態勢で臨んだ陣営側からは「勝って当たり前。圧倒的な勝利を」という胸算用が漏れ聞こえていた。告示の約1カ月前に出馬表明した新人に約4千票差に迫られ、約5万9千人が投票に行かなかったという結果は重い。名実ともに「オール新居浜」となるよう、幅広い分野で対話や議論を重ねて市政への理解を得る姿勢が欠かせない。

 3期目は新型コロナウイルス対応や人口減少対策などの難局が待つ。財政状況を見極めながら、市総合運動公園構想などの大型投資への決断を迫られることになる。

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