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生涯スポーツ特集in愛媛

全日本シニア選手権 上位に闘志 バドミントン 湯上正章さん(62)

2020年11月15日(日)(愛媛新聞ONLINE)

 

 自宅の応接間にずらりと並んだ優勝盾が実力を物語っている。四国総合選手権大会55歳以上の部男子シングルス優勝、県大会60歳以上男子シングルス優勝、男子ダブルス優勝…。湯上正章さん(62)=松山市=は県内の同年代選手をリードする第一人者だ。

 松山商業高で始めて以降、競技歴は40年以上。松山大卒業時に同級生らで愛好者グループ「松羽(まつば)会」を作り、社会人になってからも技を磨いてきた。

 楽しみは週に1回、砥部町で小学生と練習する時間だ。「若い人に体力や速さでは勝てないけど、反射神経や戦術が身に付く」と刺激を受ける。妻芳枝さん(60)も高校から続けており、県大会や四国大会で優勝する腕前。夫婦でペアを組むこともある。「今は練習が生きがい。高校の時は練習がきつくて何回もやめようと思ったけど」と正章さん。厳しい練習に耐えた経験は武器になった。「高校時代に持久力が付いたので、1セット目を取られても2、3セット目で逆転できる粘り強さがある」と拾ってつなぐ守備が持ち味。53歳で出場した四国大会のダブルス決勝では劣勢から逆転し初優勝した。

 

 

 会社退職後に専業農家となり、コメやナスを育てる毎日の作業もいい運動になっている。「体重は高校生の頃と同じぐらい。風邪も引かん。農業を始めて体は元気になった」と競技にも好作用をもたらしている。

 9月19日、県武道館(松山市)であった県シニアバドミントン混合団体大会。男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの勝敗で決まる。4チームで争った60歳以上の部の決勝。正章さんは、高校と大学の同級生でペア歴10年の村上泰敏さん(62)=伊予市=とダブルスに出場した。「一番相性が良く安心感がある」と信頼を寄せるパートナーだ。

 

 

 正章さんは大会直前に右ふくらはぎを痛めたのが響き男子ダブルスは惜しくも負けたが、続く女子ダブルス、混合ダブルスで勝ち2勝1敗で優勝した。混合ダブルスは夫婦でペアを組む予定だったが、急きょ村上さんに交代。一進一退の攻防が続くシーソーゲームを2人の連係プレーでものにした。

 正章さんは「総合力で頑張れた。誰かが本調子でなくても皆でカバーできる」とチームワークに感謝。村上さんは「50、60代になると出場者の顔ぶれは固まってくる。同世代の相手が力を付けたなと感じると自分の励みにもなる」と向上心は強い。

 愛媛では優勝常連の正章さんだが、全国となると壁は厚い。大きな目標が全日本シニア選手権大会。これまで1回戦突破が最高で「2回戦を超えて上位に行きたい」と静かに闘志を燃やしている。

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