with 愛媛OV
中野佑 裾野を広げたい
2020年10月24日(土)(愛媛新聞)

四国予選で松山大の指揮を執った愛媛OVスタッフ・中野佑さん(右奥)=18日、伊予市民体育館

四国予選で松山大の指揮を執った愛媛OVスタッフ・中野佑さん(右奥)=18日、伊予市民体育館
愛媛オレンジバイキングス(OV)の営業・運営担当スタッフ中野佑さん(36)がヘッドコーチ(HC)を務める松山大女子バスケットボール部が今季、2年ぶりに全日本大学選手権出場を決めた。
愛媛OV試合会場のボランティア依頼などで同部と関わるようになったという中野さん。HCを務められる人がいないという相談を受け、今年4月から外部委託指導者としての活動を開始した。新型コロナウイルスの影響で本格的な練習は夏以降となったが、本業の傍ら、新たなフォーメーションプレーなどを指導。松山大は18日に伊予市民体育館で開かれた四国予選決勝で、愛媛大を66―63の僅差で破った。
部員は8人と少人数で、多くが県内出身者だ。「愛媛でバスケの裾野を広げたい。それは愛媛OVのクラブ理念でもある」と中野さん。「長い目で見て、今の学生の子ども世代が競技を始めるなど、将来にわたって広がっていくとうれしい」と笑顔を見せた。クラブ運営に関わるボランティアや相互の人材交流など、クラブと大学の連携強化も視野に入れ、今後の相乗効果にも期待しているという。