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生涯スポーツ特集in愛媛

『生涯現役』挑戦し続ける バスケットボール 西本知司さん (60)

2020年10月15日(木)(愛媛新聞ONLINE)

 バスケが大好きで、いくつになっても試合に出たいと思っていたら、南予の社会人チームでは最高齢プレーヤーになっていましたね。そう笑顔で話す西本知司さん(60)=大洲市=は、所属する大洲クラブでナンバー15を背負い、自分の子供世代の選手を相手にコート内を駆け回っている。

 

 身長180センチのがっしりとした体格。攻守が目まぐるしく変わるゲームにしっかりと対応する運動量。出場した第2ピリオドが終わり、肩で息をしながらベンチに戻ると「もっと敬老精神を持ってもらわないとしんどいね」といたずらっぽく笑った。

 中学からバスケットボールを始め、高校・大学でもずっと続けた。ふるさと大洲にUターン就職した後もバスケは生活の一部だった。バスケの社会人チームは南予だけでも男子14チーム、女子5チームある。メンバーは高校を卒業したばかりの10代から60歳までの会社員や自営業、公務員など、年齢も仕事もさまざま。「バスケ好き」という共通項で集まった仲間たちがチームをつくり、仕事の合間に練習で汗を流す。

 県社会人バスケットボールリーグ(EBA)に参戦するチームも多く、男子はE1~E4のクラスに分かれ毎年入れ替え戦が行われている。そのほか南予のチームだけが参加する南予ふれあいリーグもあり、西本さんは「休日はほぼバスケ漬けだった」という。リーグ戦は年間を通して行われるが、今シーズンは新型コロナの影響で開幕が大幅に遅れた。

 

 

 9月20日の日曜日、大洲市総合体育館で南予の男子7チームが参加して「南予ふれあいリーグ」が開催された。新型コロナで中止が続いていたが、ようやく7月から月1回開かれるようになった。第1試合、宇和迷球会との対戦。第2ピリオドで登場した西本さんは若い選手に負けない走りを披露した。30年近く一緒にプレーしてきたキャプテンの往田司朗さん(49)は「コートに立てば年齢は関係なく思いっきりプレーしている。元気な先輩の顔を見ていると、こちらも負けていられないと奮起できる。他のチームの選手も元気をもらっているのでは」と話す。

 そんな西本さんが今一番楽しみにしているのが、全国の40歳以上の選手が集まる「八幡カップ全国シニアバスケットボール交歓大会」への出場だ。山形県八幡町(現・酒田市)で1996年に誕生した大会で、その後は会場を変えながら年に1度開催。2014年には松山市で開かれた。今年はコロナで中止となったが、来秋には2年分の楽しみを込めて出場するつもりだ。

 同大会は40歳、50歳、60歳以上の3部門あり、シニア選手たちの祭典とも呼ばれている。毎年参加する往田キャプテンは「元プロや元インカレ優勝メンバーなど20代の時なら雲の上のようなスター選手と結構いい勝負ができるのが、シニア大会のおもしろいところ。日々の練習で努力すれば、互角にやれる」と、その魅力を語る。

 西本さんは「シニアバスケの楽しさを教えてくれたのが2つ先輩の野村町の入江善彦さんでした。2年前の西日本豪雨で被災され亡くなったのが悔しいですが、あの方が先駆者として、南予の社会人バスケの道を築いてくださった」と感謝する。

 「チームメイトの支えがあるからこそコートにたてる」とも話す西本さんは、シニアバスケの祭典・八幡カップが掲げる『生涯現役』に挑戦し続ける。

 

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