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無投票「原発と共存共栄」

伊方町長に高門氏が再選

2020年9月22日(火)(愛媛新聞)

伊方町長選で無投票再選を果たし、支持者とともに万歳する高門清彦さん(中央)=22日午後、伊方町川永田

伊方町長選で無投票再選を果たし、支持者とともに万歳する高門清彦さん(中央)=22日午後、伊方町川永田

 任期満了に伴う愛媛県伊方町長選挙は22日告示され、現職の高門清彦氏(62)=無所属、川永田=以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選を果たした。2005年の3町合併以降6回目の選挙で、無投票は10年以来2回目。

 四国電力伊方原発(同町九町)について高門氏は「安心安全を基本に共存共栄を進める。(安全対策については)今後もしっかり四電に申し入れをしていく。知恵を借りて一緒にまちづくりも行っていきたい」と述べた。

 高門氏は立候補の手続きを済ませ、午前9時に町役場駐車場で約40人の支持者を前に「次の世代のために責任をもったまちづくりをしたい」などと第一声を上げた。町内を街宣した後、午後5時ごろ無投票当選の一報を受けると、同町川永田の選挙事務所の祝勝会場へ。「(無投票は)町民の信任をいただいたと受け取っている。それに応えるのが務めであり、今後4年の町政のかじ取りを行っていきたい」と表明し、支持者と万歳し喜んだ。

 高門氏は06年の町長選で山下和彦前町長に90票差で敗れたあと政界から退いていたが、山下前町長が3期目途中で病気療養のため辞職した16年の町長選に再び出馬し初当選した。町内の融和と発展を掲げ衰退する農漁業や観光業対策を推進。「1期目の施策に対する評価をいただきたい」と今年6月、再選に向け出馬を表明した。

 2期目は人口減少対策や産業振興などの課題に丁寧でスピード感を持って取り組むことや、新型コロナウイルス感染症への対策などを掲げている。

 

 【高門清彦(たかかど・きよひこ)】明治大卒。1987年から5期連続で県議に当選。県議会副議長などを歴任。2016年に伊方町長選初当選。62歳。伊方町出身。川永田。

 

◆課題解決 可能性伸ばす◆

 【高門清彦氏の話】高齢化や人口減少が進む地域で暮らす住民の生活を守るため福祉対策の先進モデルとなるようなまちづくりを進めたい。一方、町には大きな可能性もある。課題を解決するとともに、町の可能性を伸ばしていくことが4年間の使命だ。

 

[解説]

【融和の町政 政策論戦を】

 22日告示の伊方町長選は現職の高門清彦氏(62)が無投票で再選を果たした。町には町長選ごとに複数グループが激しい選挙戦を繰り広げた歴史があるが「融和と発展」を掲げ町内の一体化を進めてきた安定感のある町政運営が評価されたといえる。一方で、四国電力伊方原発や過疎高齢化など重要課題について論戦が交わされなかったことを残念がる町民の声は少なくない。

 2016年の前回、高門氏は元職と政策協定を結んで出馬し初当選した。今回は一時体調が不安視されたが、再選出馬を表明した後は保守系の対抗馬擁立の動きはみられなかった。

 原発を巡る論戦では前回は共産推薦の新人が停止・廃炉を求め出馬したが、今回は擁立に至らなかった。ただ3基から1基体制となり、1月には3号機で安全性に不安を感じさせる連続トラブルも起きた。高門氏は「安全安心を基本に共存共栄を進める」とするが、不安を抱いている町民もいる。

 1期目は、10億円超をかけ観光交流拠点施設をリニューアル。三崎高校の分校化阻止に向けた支援に力を入れた。しかし高門氏も自認するように町政の「課題は山積している」。入所待機者が多い認知症グループホーム設置の新設計画は、事業者確保のめどが立たず民設民営での設置が頓挫している。公設に向けた議論はこれからだ。

 町民から「選挙があっても地縁血縁頼りで候補者の声が伝わらない」との声が漏れる町で、無風の町長選。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあるが、高門氏は告示日まで集会やあいさつ回りなどの動きをみせなかった。「実質はオール与党」状態の町議会からも物足りなさを指摘する声が出る。

 高門氏が進めた「融和」で町内の一体感醸成は進んだが、対話や論戦の減少が関心の薄さにつながっている懸念もある。今回掲げた次世代につなげるまちづくりを、多くの町民を巻き込みつつ実現できるか。2期目の実行力が問われる。

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