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2020
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Ehime eスポーツ最前線

<2>ビジネスチャンス 経済効果 計り知れないものある 企業価値向上へ選手育成

2020年9月21日(月)(愛媛新聞)

eスポーツチーム「WEB BACCA」を立ち上げ、県内の選手を集めているジャストネットの山本達也社長=9月上旬、松山市本町6丁目

eスポーツチーム「WEB BACCA」を立ち上げ、県内の選手を集めているジャストネットの山本達也社長=9月上旬、松山市本町6丁目

 動画配信やオンライン対戦などインターネットの力も後押しして、急速に浸透しつつあるeスポーツ。将来性や有名プレーヤーの発信力に、ビジネスチャンスを見いだす企業も少なくない。

 「eスポーツがこれから生み出す経済効果は計り知れないものがある」。そう語るのは住宅資材をネット販売する「ジャストネット」(松山市)の山本達也社長(40)。会社設立7年目、「海外の盛り上がりはすさまじく、国内でも今から足を踏み入れておかないと出遅れる」として、eスポーツが将来的な事業拡大の足掛かりとなるとにらむ。

 6月にeスポーツチーム「WEB BACCA(ウェブ・バッカ)」を立ち上げ、人気ゲーム「フォートナイト」の上位選手を募集した。全国から2人が名乗りを上げ、ハンドルネームの一部にチーム名を付けてPRする見返りとして手間のかかるプレー動画の制作を肩代わり。さらなるメンバーの拡充を図ろうと固定給の支払いも検討したが、山本社長は「企業側が広告価値を感じられるような本当のトップ層はチームの格を気にする。ぽっと出の会社やチームでは一流どころは集められない」と気付き、方向転換を決断した。

 現在、目指しているのは地域を基盤としたコミュニティーづくりだ。愛媛在住を条件にさまざまなeスポーツの選手を集め、全体でテクニックや攻略情報の共有を図りながら、プロ選手の発掘を狙うという。現在、約30人が所属しており、「選手を育てつつ、腕の立つプレーヤーをプロチームに引き上げる仕組み。愛媛のチームが世界大会に出て、彼らに憧れて次の世代が加入し、教わりながらプロになるという流れを地域でつくりたい」と山本社長は強調する。

 県内でいち早く事業に乗り出したキスケ(松山市)もチーム設立を目指していたという。同社は昨年5月から毎月1回のペースでeスポーツ大会を開催していたが、新型コロナウイルス禍で現在は休止を余儀なくされている。

 田中誠エンターテイメント事業部長(45)は「eスポーツをイベント単体として収益化するのは難しい」とする一方で、チーム設立について「目的の一つは選手の育成、そしてコミュニティーの拡大にある。eスポーツを通じて企業のブランド価値を上げることは可能だと思う」と語る。

 企業が試行錯誤するeスポーツビジネス。世界中のプレーヤーと腕を競うイメージと最も縁遠そうな「地域性」にも商機拡大の可能性がありそうだ。

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