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がんの代替医療 科学的検証なく

四国がんセンター副院長講演 「おれんじの会」例会再開

2020年9月5日(土)(愛媛新聞)

今も関心が高い補完代替医療の正しい理解を促した山下素弘・四国がんセンター副院長

今も関心が高い補完代替医療の正しい理解を促した山下素弘・四国がんセンター副院長

 

今も関心が高い補完代替医療の正しい理解を促した山下素弘・四国がんセンター副院長

今も関心が高い補完代替医療の正しい理解を促した山下素弘・四国がんセンター副院長

 

 NPO法人愛媛がんサポートおれんじの会が、新型コロナウイルス感染防止で休止していた対面の患者会例会の講演会を7カ月ぶりに再開。松山市三番町6丁目のコムズで8月29日、四国がんセンターの山下素弘副院長が「補完代替医療にどう向き合うか~がん患者・家族のために」と題して講演した。

 

 補完代替医療(CAM)とは、現代西洋医学では科学的に未検証な医療体系、民間療法の総称。気功・鍼灸(しんきゅう)・整体などの東洋医学やアロマセラピー、アガリクス・プロポリスといった健康食品、サプリメントなどを含む。

 国立がん研究センターの「がんの代替医療の科学的検証に関する研究」班で主任研究者を務めた山下副院長は、2005年の国の調査を紹介。日本のがん患者の約45%がCAMを利用、その96%が手軽な健康食品・サプリメントで月平均5万7千円を費やしていた。そして患者の「実感」として「効果があった」が24%―という結果に「正直驚いた。効果はあくまで感想。そこに科学的検証はありますか?」と問いかけた。

 「がんに効く」という科学的根拠は「治るという意味なら、有効なデータは残念ながら一つもない。これが答えです」。ただ「何となく気持ちが楽になるとか、体がすっきりした気がするといった精神的な効果はある」とし、正しい情報と「何のために使うのか」の目的が重要と指摘した。

 「がんに効く! 驚異の○○」のような「広告」は「健康食品は薬ではないしそもそも薬事法違反」。さらに「隅っこに『個人の印象です』と書かれてませんか? つまり科学的根拠はない、と言っているのと同じ」と注意を促した。

 CAMについて、医療者はおおむね否定的で、家族は過度に期待しがち。「両者のコミュニケーションも不足している。もっと患者・家族の不安に耳を傾け助言したい。使いたいときは資料を持って、ぜひ主治医に相談を」と呼びかけた。

 国の研究班は06年4月、一般向けの「がんの補完代替医療ガイドブック」を作成。現行の第3版(12年~)=写真=は、四国がんセンターのサイト(https://shikoku-cc.hosp.go.jp/cam/)から無料でダウンロードできる。

 また、県の委託でおれんじの会が運営する同市末広町の「がんと向き合う人のための町なかサロン」では10月から、山下副院長のがん医療相談を始める。毎月第4土曜日午後の予定。無料、予約・問い合わせは同サロン=電話089(997)7638(平日午前10時~午後4時)。

 

【ピアサポ研修 参加者募集】

 おれんじの会は、がん体験者や家族が同じ立場の仲間(ピア)を支える「ピアサポート」活動の研修を9月12日午前10時~午後4時半、コムズで開く。受講無料、参加者募集中。

 内容はピアサポートの基礎知識やロールプレイ(実習)など。定員10人。申し込みは町なかサロン=電話・ファクス(共通)089(997)7638。締め切りは10日。

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