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新人小田氏破る

久万高原町長に河野氏再選 

2020年8月31日(月)(愛媛新聞)

久万高原町長選で再選を決め、花束を受け取る河野忠康氏(右)=30日午後10時5分ごろ、久万高原町久万

久万高原町長選で再選を決め、花束を受け取る河野忠康氏(右)=30日午後10時5分ごろ、久万高原町久万

 

久万高原町長選で再選を決め、花束を受け取る河野忠康氏(右)=30日午後10時5分ごろ、久万高原町久万

久万高原町長選で再選を決め、花束を受け取る河野忠康氏(右)=30日午後10時5分ごろ、久万高原町久万

 

 任期満了に伴う愛媛県久万高原町長選挙は30日、投開票され、2期目を目指す現職の河野忠康氏(69)=無所属、上野尻=が3353票を獲得、新人で前久万中学校長の小田哲志氏(58)=同=を1046票差で破り、再選を決めた。

 投票率は79.78%で、現職と新人の顔合わせとなった前回2016年町長選よりも2.60ポイント下回った。

 04年の1町3村の合併以降5回目の町長選で、選挙戦となるのは4回連続。人口減少や少子高齢化が加速する中、町政の継続か刷新かが問われた。

 河野氏は農林業振興やバス路線廃止に伴う町営バスの導入などの実績を強調したほか、新型コロナウイルスのある社会に対応した移住施策の拡充を訴えた。中川武志副議長ら町議4人らの支援を受け、地盤の強さをみせた。

 小田氏は教職の定年退職まで2年を残して出馬、現場重視でスピード感ある町政への挑戦を掲げ、町内をくまなくあいさつまわりしたが及ばなかった。

 当日有権者数は7158人(男3346人、女3812人)。投票総数は5711票で、有効5660票、無効51票だった。

 

【河野忠康(こうの・ただやす)】

 明治大卒。1999年から5期連続で県議を務め、自民党県連幹事長などを歴任。2016年に久万高原町長初当選。69歳。久万高原町出身。上野尻。

 

◆公平公正 信条貫く◆

 【河野忠康氏の話】朗報に身の引き締まる思いだ。課題に一つ一つ取り組む。今日の結果を受け止め、胸に刻みながら、信条である公平公正を貫き、皆さんの期待に応えられるふるさと久万高原町を全力を挙げて構築していきたい。感激を忘れないよう支援を心の糧にこれから4年間頑張りたい。

 

[解説]

【1期目実績 支持集める】

 30日投開票の久万高原町長選は、現職の河野忠康氏が前久万中学校長の新人小田哲志氏を大差で振り切り、再選を果たした。人口減少と少子高齢化が加速の一途をたどる町で、いかに地域社会を維持してゆくかが最大の課題となる中、有権者は町政の継続を選んだ。

 河野氏は2019年の12月定例町議会で、いち早く再選出馬を表明した。一時は無投票観測も流れたが、20年4月ごろになって小田氏の出馬意向が伝わり始めた。両候補とも旧久万町中心部の野尻地区を拠点としており、地縁が前面に出た選挙戦になるのは明白だった。前回16年の町長選で河野氏を支援した前町議会議長、敗れた前町長が新人の応援に回るという構図が町民には透けて見え、選挙前後の影響を懸念する声も上がるほどだった。

 河野氏は1期目の実績として農林業振興などをアピール。国や県の補助から漏れた機械購入の補助制度などを町単独事業として実施し、1次産業界の評価を得た。路線バス廃止の代替策である町営バスの運行や町立幼稚園での預かり保育を実現するなど、各年代から幅広い支持を集めた。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、春先以降の行事や会合が相次いで中止となり、住民同士が顔を合わせる機会が減り、町長選が話題に上ることが少なかった。有権者の間では現職が1期で交代することを警戒する向きもあり、選挙ムードは盛り上がり切らなかった。投票率が前回を下回ったのは、深い政策論争に至らなかった結果でもある。

 小田氏は若さを前面に押し出し、町議の半数に当たる6人からの支援を受けながら及ばなかった。今回の有権者の選択が来春の町議選にも影響するとの見方もある。

 1期目の河野町政には目立った失政はなかった。しかし、人口減少社会に対応する町の明確な針路の提示が乏しく、4年前に期待を託した町民にとっては物足りなさがあった。新人陣営からはスピード感や決断力、企画立案力に欠けるという指摘もあった。町内の閉塞(へいそく)感を打破するためにも、町民の声にさらに耳を傾けつつ「河野カラー」を打ち出した政策が求められる。

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