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2020
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山瀬理恵子 アス飯コラム&レシピ紹介

⑬松野産アマゴの塩焼き 夏野菜みぞれがけ 抗酸化力で夏バテ予防

2020年8月22日(土)(愛媛新聞)

 

 アスリートに必要な栄養素を身近な食材でバランスよく取り入れる「アス飯」。提唱者の料理研究家、山瀬理恵子さんが毎月1回、愛媛の農林水産物の産地を訪ね、旬の献立を考案します。13回目はアマゴをアレンジ。

 

 古くから日本人になじみ深い魚食文化。オメガ3系脂肪酸に代表される重要栄養素の宝庫である魚は、アスリートのパフォーマンスアップのみならず、予防医学の健康食として老若男女の生活を支える重要食材です。

 サケ科の淡水魚で赤い斑点が特徴的なアマゴ。竹串に刺して焼き、頭から豪快にかぶりついて骨まで丸ごと味わうシンプルな塩焼きは野性的で食欲をそそられます。ここに活性酸素を除去する作用がある天然の色素成分カロテノイドが豊富なニンジン、シシトウ、赤パプリカをプラス。

 活性酸素は強烈な紫外線やストレスだけではなく、ごく当たり前の呼吸でも発生し、細胞膜にダメージを与えます。スポーツシーンでは大量の酸素を取り込み多くのエネルギーを作り出す必要があるため、強い抗酸化力を持つ緑黄色野菜で酸素を運搬する赤血球を守ることが大切です。

 カロテノイドは加熱したり、油と一緒に摂取したりすることで吸収率がアップ。クエン酸が豊富でさっぱりとした口当たりの黒酢は糖化の害を抑制します。夏バテから心身をガードする頼もしいレシピをご賞味ください。

 

 【材料】(2人分)

 アマゴ2尾▽タマネギ、ニンジン1/2個、赤パプリカ1/4個、シシトウ(ピーマンでも可)5個▽オリーブ油、塩適量▽たれ(皮ごとすりおろした大根おろし100グラム、黒酢、はちみつ、しょうゆ各大さじ2)

 

 【作り方】

 ①アマゴは塩焼きにする。

 ②フライパンにオリーブ油を熱し、千切りニンジン、薄くスライスしたタマネギ、3ミリ幅に繊維に沿って縦切りした赤パプリカ、へたを取り縦に4等分したシシトウをしんなりするまで炒める。粗熱がとれたら、たれの材料に混ぜ、①も一緒に漬け込む。

 ③器にアマゴを盛り、彩りよく野菜やたれをかける。

 

【ハーフタイム】

 大迫力の音とともに夜空に打ち上げられる花火も、たおやかな浴衣姿で楽しむお祭りもない静かな夏。友人の飲食店大将がため息交じりにこう言います。「今年は忘れられない一年になる」

 先の見えない困難が続きますが、地上の揺らぎもなんのその、見上げれば圧倒的に力強い青空が。普遍的なものの偉大さに励まされます。風鈴に耳を傾け、キリリと冷やしたスイカを口いっぱいに頰張ると、自らが夏の果ての景色の一部になってみるみるうちに心身が回復。

 そんなコロナ禍で迎えた先日の結婚17周年に夫からもらった手紙には「大変な状況が続いているおかげもあって、改めてあなたがそばにいてくれることのありがたさ、大切さ、楽しさを再認識することができた」と記されていました。それは私も同じ。当たり前に思える目の前にあるものこそ奇跡。今この時だからこそ、感謝の言葉を忘れずにいたい。

 

【やませ・りえこ】

 アスリートのための「アス飯」を考案する料理研究家。夫は愛媛FCの山瀬功治さん。松山市在住。

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