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一年の総仕上げが・・・

愛媛マラソン延期 県民から落胆の声

2020年8月21日(金)(愛媛新聞)

第58回愛媛マラソンには過去最多の1万408人が出走。車道を埋め尽くす大勢のランナー=2月9日、松山市平田町

第58回愛媛マラソンには過去最多の1万408人が出走。車道を埋め尽くす大勢のランナー=2月9日、松山市平田町

 新型コロナウイルスの感染収束が見通せない中、松山市で来年2月14日に予定されていた第59回愛媛マラソンが1年程度延期されることになった。アスリートや市民ランナーら1万人超が参加する大会は、多数のボランティアも携わる一大イベント。早春の伊予路の風物詩となっていただけに、延期が発表された20日、関係者からは落胆の声が聞かれた。

 30回以上の出場経験がある松前町東古泉の農業の男性(69)は「いつか発表されるだろうと思っていた。やむを得ないという気持ち」と受け止める。

 「愛媛マラソンは一年の総仕上げであると同時に、次の一年のスタートでもある。長年の仲間と再会することも楽しみだったので、開催されないのはさみしい」。年々参加者が増えており、「ファンが多く、全国的にも人気がある大会。延期で陰りが出ないようにしないといけない」と話した。

 八幡浜市日土町の主婦(56)も出場20回を超える常連で、「いろんな大会に出場するが、一番楽しめるのが愛媛マラソン。そこで去年の自分に勝つことが一年の目標。難しいとは思っていたが、やっぱりちょっとショック」と心境を明かす。「今3歳の孫と一緒に出場するのが将来の夢」といい、「仮装も楽しみにしているので、どんな服で走るか考えながら次を待ちたい」と収束を願った。

 第57回大会を制した愛媛銀行陸上部の中村佳樹さん(25)は「自分にとって一年で一番大事な大会」と話し、落胆の色を浮かべる。2連覇が懸かった今年2月の第58回大会は「完敗」と評す2位。雪辱の機会は先となったが「1年半後に大きく成長した姿を見せて優勝できるように、思い切って練習を積みたい」と力を込めた。

 元女子マラソン五輪代表で大会のスペシャルサポーターを務めている土佐礼子さん(44)=松山市=は「ランナーだけでなく、ボランティアや沿道で応援する皆が楽しめる大会なので残念。今の状況を考えての判断で、やむを得ないと思う」と理解を示した。

 市民ランナーにとってもモチベーションの低下が心配される。「大会という目標の代わりに、健康のために走るなど、いろいろな考え方を持って」と呼び掛け、「じっくり準備ができるようになったと前向きに捉え、日々の生活にランニングを取り入れてみてほしい」と励ました。

 松山市夏目のコース沿いにある観光農園「いちごファーム北条」前で毎年、ランナーにイチゴを振る舞っている安田豊さん(72)は、開催見送りに「大変ショック」と肩を落とした。

 2011年に農園を開いて以来、欠かさず続け、「疲れた体にイチゴが一番おいしい」などの声が励みになっていた。今は苗を植える準備の最中で、来年もフルマラソンの距離にちなんだ重さ42.195キロ(約4千個)を提供する心積もりだったという。

 レースはなくなったが、来年2月14日には練習中のランナーのため沿道にイチゴを用意するつもり。安田さんは「目標を失った人を少しでも励ますことができたら」と失意の市民ランナーを思いやった。

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